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魔界裁判 共通① 無実の罪をかけられて
私はキュエラール。
インキュバスとヴァンプの間に生まれた娘。
ただでさえ疎外感がある混合種だというのに、先日無実の罪を着せられて、魔界裁判にかけられそうなのだ。
魔界では魔力をコインに見立てて弁護を雇うのだが、両親はとっくの昔に他界している。
弁護代の払えない私に味方はいない。
証拠を集めるのは自分なのだ。
しかし私は賢くない、要領も悪い。
一人で証拠なんて集められるわけがない。
どうしたものかとふさぎ込んでいると、救いの手がさしのべられた。
ミノシェ=クロラス、彼は平民からのしあがった貧しきものの味方と言われる有名な奴ある。
そんな弁護官が私の味方になってくれると言うのだ。
彼ならきっと、スパパーっと無実を証明してくれるだろう。