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魔界巡礼 共通①
創造神のゴッドの作った世界にある天界と魔界は協定があり自由に行き来できる。
善悪の和解などという常識とは異なる点は、作り手である各神の嗜好で成り立っていて、彼等に都合のいい筋書きなのだ。
生まれたときから私はそれに気がついていた。
シナリオの通りになんて、私は絶対にならない。
抗うわ…相手が私達を作った神でもね。
ただ逆おうとしてやれるものでもない。
皆はここの他にも天界や魔界が存在することには気がついていない。
それを知っているのが暫定で私だけということ。
さすがに神の考えまで察することはできない。
「レラーモお兄様、グロズドー、ごきげんよう」
毎日朝の3時に睡眠、朝の10時に起床、二人の兄に挨拶。
「ああ今日も良い天気だ」
「おい、なんでお兄様の名前呼び捨てにしてんだこら」
私達の父の弟である叔父は魔王、だから私は王族で、王位継承権を持っている。
私の夢は魔王になることだ。