御挨拶
バサリ、と羽音がしたら…
きっとそれは、飛べない堕天使からの招待状。
バサリ、バサリ。
不規則な羽音がした。
目の前に降り立ったのは……灰色の羽の天使。
青年が笑いながら言った。
??「こんばんわ、皆さん。」
住人達は笑いながら返す。
今回はまだ“お客さん”は来ていない様だった。
片翼の青年が、裏路地に歩きながら囁いた。
そこにいる、誰か――恐らく私ですが――に説明するように。
??「ここはアッバッキオ。はぐれ者達の街です。」
一歩一歩、確かめる様に歩いている。
??「私はここの創造主…リオネット。」
立ち止まらずに、歩いて行く。
リオ「たまに迷い込む嬢ちゃん坊ちゃん方がいますが…」
時折、壁を見つつ語る。
リオ「色々とあるんでしょうね。」
水たまりを器用に避けた。
リオ「皆さん、十歳かそこらの姿で現れます。」
そして、振りかえる。
リオ「我等は嬢ちゃん坊ちゃんの傷を癒して……」
彼の眼は…………片目が、月の色をしていた。
リオ「現実世界へと戻れるよう、サポートするんですよ。」
そして、今度こそ歩き去ってしまった。
リオ「余り来てはいけないんですが……お待ちしております。」
笑顔で言っているのが、聞こえてきそうだった。
名前:リオネット
種族:天使/悪魔(要するに堕天使)
髪&目:長めの緑がかった銀髪。左目は月の色。右眼は不明。
特徴
・片翼である
・片目ずつ色が違う(要検討/普段は細目で見えない為)
・名前を教えられても“客”に対しては嬢ちゃん坊ちゃん呼び