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高野「…」
心、どうする?
心 (うーん…敵意は無いっぽい)能力:テレパシー
高野「どうする?高中…って
高中「もー、急にいなくなるかはお礼も言えなかっしゃん!」
ニーナ「あの、ぐるじぃ…」
高野「…大丈夫そうだな」
?「随分と早く見つかったな」
??「あぁ、とっくに見つかってるとも知らずに呑気な奴だ。どうする?俺たちでできるだろう。増援を呼ばずに今行った方がいい」
?「ダメだ。人通りは少ないが、無い訳じゃない。それに、四対二だ。万が一に備えるぞ」
ー商店街ー
高野「急な襲撃とかにあったらどうすればいい?」
心「高野の武器は大きいからね。普段はしまっておいて、必要な時に私がアスポートで出してあげるよ。」
ニーナ「…すみません。私、ちょっとお花をつんできます」
高中「商店街で待ってるからね」
ー路地裏ー
ニーナ「いますよね、血脇 綾さん。」
血脇「貴方は三人から脅威を遠ざけたつもりなんでしょうけど、間違えたな。あの四人の中で唯一戦えそうな人間が離れてしまうなんて」
ニーナ「心さんと高野さんなら十分強いですから、大丈夫です。恐らくあっちにはあなたの同僚、若生 充さんがいるんでしょう?」
血脇「なるほど、こっちの素性を知られているのか…元研究員が敵にいるのは厄介だな。早急に始末する!」
ニーナ(手斧…これが血脇さんの武器…)
血脇「はぁッ!」ダッ
ニーナ「リーチはこっちの方がある!」シュビッ
血脇「っ!」ザバッ
血脇「痛いな…でも、それで良い…痛みが私を強くする」
ニーナ(能力が…来る!)
ニーナ「っ…が…」ザクッ
血脇「深く切れた…コレは致命的だろ?」
ニーナ(今…切られたのか…早い…さっきより格段に…)ドサッ
血脇「これが私の能力。」能力:自己吸血
血脇「こうやって自傷でもいいから攻撃されると…肉体が強化される。痛みも感じない。」サクッ
血脇「私を傷つければ傷つけるほど、私は強くなれる。さぁ、早く殺してあげる。さっさとあっちに加勢したいし」
ニーナ「まだです…。行かせない…絶対に!」
ニーナ(まだ…戦える。龍族特有の頑丈さで…)
血脇「粘り強いな…面倒くさい」バッ、バッ
ニーナ「痛い…躱しきれない!」ブォン
血脇「このまま削り取る」
ニーナ「り、脱!」バサッ
血脇「龍か、面倒だな…」
ニーナ(傷をつけると強くなってしまう。一撃で行動不能にしないと)バサッバサッ
血脇「降りてこい。まぁ別に逃げても良いが…そうしたらあの三人は凄惨な結末を迎えるぞ。」
ニーナ「っ…!」ビュンッ
血脇(よし来た急降下…目で追えない程早いが直線的でよみやすい!)
ニーナ「らぁああ!」ブンッ
血脇「はっ!当たらな…
ニーナ「ふんっ!」ブォンッ
血脇「(急停止からの横薙ぎ…?!)間に合わないっ」ベキッ…ドンッ
ニーナ「はぁ…はぁ…。どうだ、私の考察が正しければ…」
血脇「ゔ…ぉぇ…(全身を…強打した。……視界が…。気持ち…悪い)」
ニーナ「能力は発動してない。計算通りだ。あなたの能力は恐らく、血を流すことが発動条件。」
ニーナ「さぁ、もう動けないでしょう。さっさと捕縛しないと…」コツコツ
血脇「クソ…」
血脇(近づいてこい…殺してやる)
ニーナ「えーっと…縄になり得る物…」
血脇「油断、したな…」ザクッ…ブシュッ
ニーナ「っ!手斧で手首を?!…まずい!」
血脇「もう遅い!」能力:自己吸血
ザシュッ…
ニーナ「ゔ…ぇ……ごぷっ…」ドサッ




