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ー翌日ー
高中「…なるほどなるほど、話は分かりました…。よく分からないけど、私も行くよ!」
高野「それで…移動方法はどうする?」
心「僕のテレポートならすぐだよ」
高中「でもそれじゃあ心ちゃんが疲れちゃうでしょ?そこで…」
高野「ま、まさかアレを?」
高中「ようやっとアレの出番が来たよ!」
心「え?アレ?」
ー駐車場ー
心「これは…キャンピングカー?」
高野「あぁ。ただ、普通のキャンピングカーじゃない。高中が改造した魔改造キャンピングカーだ。」
高中「アパートを追い出された時用のキャンピングカー…こんな所で使えるとは」
高野「じゃあ行くか」
ー車内ー
心「どっちから攻めようか…」
高野「まぁ、ここは適当に…クジで決めよう。…ほら、どっちだ」
心「右。……なるほど。じゃあ東へ、まずは岩手から」
高中「あいあいさー!」
ー夜ー
高中「駐車できる場所あってよかった」
高野「お、風呂湧いたな。お先」
心「なっ、僕の方が先に準備してたのに」
高野「嫌だね」
心「レディファースト!」
高野「そういうのずるいぞ、レディファーストとか…」
高野「ん?は?レディー?」
心「僕は女だよ?」
高野「…」
心「…固まっちゃった。まぁいいや、お先!」
高野「…」
免許取っておけば良かったな…高中に運転任せきりになりそうだし…出来ることだけ俺がやっとかないとな
心 (寝てると思っけたど、起きてたんだ)
ナチュラルに読むな!心を!
心 (いいじゃん、眠くなるまで付き合ってよ)
そういえば、研究所に行って何をするんだ?
心 (そこのリーダーに話を聞きたい。でも、素直に話してはくれないだろうね)
そうだな。どうしたものか…
心 (深く考える必要は無いんじゃない?ボコボコにして聞き出せばいいでしょ)
脳筋だな…。
心 (暴力的なのは無い方が嬉しいけどね)
同感だ。じゃ、体力温存の為にそろそろ寝るか。
心 (うん。おやすみ)
ー宮城県ー
高中「よし、観光開始!」
高野「楽しそうだな」
高中「楽しいよ!だって高野と心ちゃんと三人で大旅行出来るんだよ!」
心「でも気をつけてね。ここにも研究員がいる可能性がある。」
高中「まぁまぁ、二人がいるなら安心だよ」
高野「…それで、どこ行こうか?観光地とか詳しくないし…」
ニーナ「それなら任せてください」
心「?!」
高野「お前は!」
高中「あ、ニーナちゃん!」
ニーナ「その、驚かせるつもりはなくて…。あの、同行させてくれませんか?」




