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高野「…どっかの窓から入れるかな…」
心「あ、そこ。そこなら中に誰もいない」
ー研究所内ー
高野「よし…ナビは頼んだぞ。」
心「あ、そうそう。口に出さなくても喋れるよ。その方が静かでいいでしょ?」
…じゃ、それで
心(まかせて。)
心(そこ、左)
…
心(そこら辺に地下に通ずる扉ない?)
…開いた。
…この扉か
心(多分…)
ガシャンっ
高野「なっ」
心「ご、ごめん…まさかこんな事になるとは」
?「ははっ、よく来たね」
高野「誰だ…」
?「私はこの研究所のリーダー、寒蛇 涼。以後お見知りおきを」
高野「どうでもいい。高中は何処だ!」
寒陀「言うとでも?」カチャッ
ナイフ…?ダガーか?
高野「こ、心!なにか武器はないか!」
心「え、えぇ…っと…研究所のどこかに…」能力:アスポート
高野「お、おぉ?これは…大鎌?」
寒陀「武器があっても使えなければ意味がない」ひゅっ
高野「痛っ…この野郎!」ブォンッ
寒陀「っと、大振りだ。」ひゅっひゅっ
高野「チクチク…すんな!」ゴガンッ
寒陀「当たればひとたまりも無さそうだ、まぁもう近づかなくてもいいからな…」
高野「心!今のうちに二人を探してきてくれ!」
心「でも…」
高野「頼む!」
心「わ、わかった!」能力:テレポート
寒陀「変な能力を使う…アイツも後で処分しないと…」
高野「なんだ…この…傷口が…黒い…草が生えてる」ズキッ
寒陀「驚いたか?これは私の能力だ。相手の傷口から段々と広がり、やがて全身が真っ黒になって死ぬ」能力:呪染草
高野「…はぁ…はぁ…」
寒陀「死の恐怖に包まれていく感触はどうだ?」
高野「…悠々と…喋りやがって!」ブォンッ
寒陀「おぉ、怖い怖い」
高野「避けんなよ…まだまだァ」ズキン
高野「ゔっ…」ドサ
寒陀「さてと、その能力は俺が死ぬか、俺が解除するまで続く。そして、二酸化炭素を吸収するほど全身に広がる。もう動かない方がいいんじゃないか?」
高野「ゔ…ぅ…」
寒陀「そうだな……死ぬ前にのぞみの二人を見せてやる」ポチッ
ガコンっ、ゥイーンドサッ
高野「は…?」
寒陀「正直な話これは奥の手だった。お前が思いのほか強かった際に使う奥の手。」
高野「ぅ…ぅ…」
ニーナ「傷…がぁ…」
高野「…」
寒陀「ニーナの身体には爆弾も仕込まれている。なんというかまぁ、お前はもう詰んでたんだよ。」
寒陀「さてと、良かったな。もう悔いは無いだろう」
俺はただいつも通り過ごしたいだけなのに、平和に暮らしていたいのに…いつも誰かに邪魔されるんだ。
高野「殺す…絶対に」
寒陀「やれるものなら…
高野「ただ…俺じゃない」
今だ…心!
寒陀「コイツ…大鎌をどこに?!」
ザブシッ
寒陀「がぁ…腕が…!」
心「アスポート…。ごめん、遅くなった。まさか二人が近くにいたなんて…。」
高野「形成…逆転…。俺は何もしてないが…」
寒陀「ま、待て…おい!爆破するぞ…近づくな…みんな諸共死ぬぞ!」
高野「…さっきのは聞いてたか?心」
心「うん。バッチし」能力:アスポート
高野「よし、じゃあ頼んだぜ」コツコツ
寒陀「もういい、吹っ飛べ!」カチッ
カチッ…カチッ…
寒陀「な…ぁ…」
高野「じゃあな…死ね!」ゴスッ




