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短編  作者: Nnnnn
4/11

4

高野「…どっかの窓から入れるかな…」


心「あ、そこ。そこなら中に誰もいない」


ー研究所内ー


高野「よし…ナビは頼んだぞ。」


心「あ、そうそう。口に出さなくても喋れるよ。その方が静かでいいでしょ?」


…じゃ、それで


心(まかせて。)




心(そこ、左)



心(そこら辺に地下に通ずる扉ない?)


…開いた。




…この扉か


心(多分…)



ガシャンっ


高野「なっ」


心「ご、ごめん…まさかこんな事になるとは」


?「ははっ、よく来たね」


高野「誰だ…」


?「私はこの研究所のリーダー、寒蛇(かんだ) (りょう)。以後お見知りおきを」


高野「どうでもいい。高中は何処だ!」


寒陀「言うとでも?」カチャッ


ナイフ…?ダガーか?


高野「こ、心!なにか武器はないか!」


心「え、えぇ…っと…研究所のどこかに…」能力:アスポート


高野「お、おぉ?これは…大鎌?」


寒陀「武器があっても使えなければ意味がない」ひゅっ


高野「痛っ…この野郎!」ブォンッ


寒陀「っと、大振りだ。」ひゅっひゅっ


高野「チクチク…すんな!」ゴガンッ


寒陀「当たればひとたまりも無さそうだ、まぁもう近づかなくてもいいからな…」


高野「心!今のうちに二人を探してきてくれ!」


心「でも…」


高野「頼む!」


心「わ、わかった!」能力:テレポート


寒陀「変な能力を使う…アイツも後で処分しないと…」


高野「なんだ…この…傷口が…黒い…草が生えてる」ズキッ


寒陀「驚いたか?これは私の能力だ。相手の傷口から段々と広がり、やがて全身が真っ黒になって死ぬ」能力:呪染草(ドクダミ)


高野「…はぁ…はぁ…」


寒陀「死の恐怖に包まれていく感触はどうだ?」


高野「…悠々と…喋りやがって!」ブォンッ


寒陀「おぉ、怖い怖い」


高野「避けんなよ…まだまだァ」ズキン


高野「ゔっ…」ドサ


寒陀「さてと、その能力は俺が死ぬか、俺が解除するまで続く。そして、二酸化炭素を吸収するほど全身に広がる。もう動かない方がいいんじゃないか?」


高野「ゔ…ぅ…」


寒陀「そうだな……死ぬ前にのぞみの二人を見せてやる」ポチッ


ガコンっ、ゥイーンドサッ


高野「は…?」



寒陀「正直な話これは奥の手だった。お前が思いのほか強かった際に使う奥の手。」



高野「ぅ…ぅ…」


ニーナ「傷…がぁ…」



高野「…」



寒陀「ニーナの身体には爆弾も仕込まれている。なんというかまぁ、お前はもう詰んでたんだよ。」


寒陀「さてと、良かったな。もう悔いは無いだろう」



俺はただいつも通り過ごしたいだけなのに、平和に暮らしていたいのに…いつも誰かに邪魔されるんだ。


高野「殺す…絶対に」


寒陀「やれるものなら…


高野「ただ…俺じゃない」


今だ…心!


寒陀「コイツ…大鎌をどこに?!」


ザブシッ


寒陀「がぁ…腕が…!」


心「アスポート…。ごめん、遅くなった。まさか二人が近くにいたなんて…。」


高野「形成…逆転…。俺は何もしてないが…」


寒陀「ま、待て…おい!爆破するぞ…近づくな…みんな諸共死ぬぞ!」


高野「…さっきのは聞いてたか?心」


心「うん。バッチし」能力:アスポート


高野「よし、じゃあ頼んだぜ」コツコツ


寒陀「もういい、吹っ飛べ!」カチッ


カチッ…カチッ…


寒陀「な…ぁ…」


高野「じゃあな…死ね!」ゴスッ

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