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ー音黒家ー
音黒「…」
音黒 (…遅いな。まさか本当に奥まで行っているのか?)
音黒 (適当な石に色でも塗って持って帰ればいいだろ…馬鹿なのか?)
高橋「なぁあの鉱石…ってか石だろアレ?本当にアレが必要なのか?」
音黒「…」
音黒「…もう刀は直した。あんな石なんて本当は必要ない」
高橋「なっ…おい、どうすんだよ…高野あいつ…見つかるまで探すぞ」
音黒「石自体はあそこにある。探せば見つかる。無いものを取りに行かせた訳じゃない」
音黒「遅いのは研究所の奴らのせいだろうな」
高橋「なんでそれを早く言わねぇんだよ!?」
音黒「研究所の奴らが見張ってるから、それを見てすぐ帰ってくる……そう思ってたんだがな」
高橋「結局初めから行く気は無かったんだな」
音黒「正直…俺だって一緒に協力して行きたい。竹輪麩が死んだなんて思ってねぇ!竹輪麩を探して、会いたい」
高橋「…」
音黒「なぁ…俺って強かったよな?あの頃は…負け無しだったよな?」
音黒「でも、この前戦った時…負けたんだ。刀もおられた。俺は…弱かった。俺が弱かったから…竹輪麩も…」
音黒「俺…刀を握るのが怖いんだよ。負けた日からずっと鍛錬してきても…怖い。」
音黒「高野には…悪いと思っている。こんな事に全力で取り組むなんて…」
高橋「俺は高野の所に行ってくる」
高橋「音黒…」
音黒「…?」
高橋「竹輪麩がこんな状況になってるのも、お前がそんな状況になってるのも全部おれのせいだ。お前のせいじゃない。本当に申し訳ない。」
高橋 (本当は協力を頼むとか、そんなの抜きにコレを言いに来たかったんだろうな…多分。最初着いた時こう言うべきだったんだ。何が、"良かったら一緒に来てくれないか"だ。)
音黒 (悪いのは…高橋?いや、違う…俺だろ?)
音黒 (…いや、違う。悪いのは研究所の奴らだ)
音黒「俺も、高橋も…誰も悪くない。あぁなんか腹たってきたぞ!竹輪!俺も行ってくる」
竹輪「え?!あ、うん」




