3
高野「ぶっ飛ばされたり槍でどつかれたけど、幸い骨は折れてなかった…。」
ニーナが置いていった紙、住所とその場所の絵がが書かれていた。意図はよく分からない。ここには、きっと俺が行くべきじゃないのだろう。でも…僅かにでも高中がいる可能性があるなら、
高野「行くか。」
高野「つっても、大まかな住所とこの変な絵しか書いてないんだよなぁ…どうやって行けば…。」
道端の人に聞くしかないな。
高野「あの、」
一般人「…」スタスタ
高野「一瞬聞きたいんですけど!」
一般人「…」スタスタ
高野「ダメだ…」
?「君、さっきから道を聞いてるね?良ければ案内するよ」
高野「え、ありがとうございま…」
待てよ…コイツは信用してもいいのか?
?「酷いなぁ、君を純粋に助けたいだけだよ」
高野「あ、そ、そうだよな…。え?」
?「驚いた?私はね、人の心を読めるんだ。」
高野「…」
敵か…?いや、でも今はこの人を頼るしか…
?「まかせてよ。僕は心 仁見。よろしくね」
高野「俺は…」
心「高野 零士ね」
高野「あぁ…」
なんか勝手に読まれてるの嫌だなぁ…
心「ご、ごめんって…それで、どんな場所?」
高野「ここに書いてあるんだが…」
心「え、なにこれ…こんなんじゃ普通分からないよ」
高野「そうだよなぁ…」
心「でも良かったね、僕なら分かる。」能力:サイコメトリー
心「へぇ…なるほどなるほど…わかった。」
高野「分かったか!」
心「電車で一駅行ったとこだよ。さ、れっつらごー!」
ー電車内ー
高野「…」
心「高野、この紙…面白い仕組みがあるよ」
高野「?」
心「…そい」能力:パイロキネシス
高野「ちょ、何やって?!」
心「まぁ、まぁ見てご覧…ほら」
高野「文字?」
心「…読んでご覧」
高野「"この紙を送られた方へ…。私たちはとある研究所で異種族同士のハーフを実験させられています。私含め、多くの研究員は無理矢理実験させられています。どうかお願いします。私達を助けてください。"」
心「…」
高野「詳細な住所も出てきた…。ニーナ…お前は一体…」
ー研究所近くー
高野「そろそろか。案内ありがとう。」
心「どういたしまして。さ、いざ突入だね」
高野「…は?お前はここまでだぞ」
心「えぇー?!」
高野「連れてけるわけないだろ…こんな少年を…」
心「そんなぁ…」
高野「そんなじゃない。じゃあな。また今度お礼させてくれ!」
ー研究所前ー
高野「人気はない…」つんつん
高野「ッーー?!?!」
心「着いたね」
高野「な、お前、帰ったはずだろ!?」
心「僕、浮けるんだ。だから気配もなくついていけた」
高野「…帰れ。ここがどんなとこか分からないし。何されるかも…」
心「一人で潜入したら多分死ぬよ。」
高野「っ…」
心「この研究所に潜んでる人の心を呼んだ。三つ気になる思考を読んだ。一つ…高中さん?の思考。君の目的の人は確かにここに捕まってるらしいね。高野の事考えてる。」
高野「!」
心「もう一つ。さっきの紙を書いてた人の思考。君が来るかどうか考えてるっぽい」
心「最後…。君の事を警戒している人…誰かわからないけど、殺気立ってる。"取り逃したハーフが…"とか考えてる」
高野「…じゃあそいつに見つからずに高中とニーナを見つける。」
心「3人だけじゃないよ。研究員は結構いるっぽい。」
高野「…」
心「そこで僕だよ」




