いと哀しき女子高生ありけり
「グズッ……ヒクッ……ままぁ……!」
学校からの帰り道、迷子の幼女を見つけました。……服的に幼稚園児か?幼稚園児ってお迎えとかしてもらうはずじゃ……心配だし話しかけるか!
「どうかしたのか?」
「!?」
うん、めっちゃ怖がられてる。笑顔苦手なんだよな……。
「お前、家族と一緒じゃないのか?」
「……一人で、来た」
「来たってのは……幼稚園から?
「ん……」
「家の場所……は聞いても分からなそうだし、ちょっと鞄借りていい?」
「これ?」
「そうだ。確か連絡帳的なものに書いてた気が……これか」
思ったよりも近いな。送っていくか、幼稚園に戻すか……この子は家に帰りたいんだろうし、家に帰らせるとしよう。
「ちょっと待ってろ。今ナビに場所打ち込んでるから。家まで帰してやるよ」
「……ありがと、おにーちゃん」
「お礼言えて偉いな」
撫でると天使の微笑みが……。妹と比べるのはこの子が可愛そうだし、言い方が悪いが……扱いやすいな。
「手、繋ぐ?」
「……おにーちゃん、肩車」
「へいへい。ちゃんと掴まっとけよ?」
「ん」
「お前、名前は?」
「私は彩芽。おにーちゃんは?」
「俺は晴樹。彩芽は会話が上手だな」
「すごい?」
「すごいすごいっと……着いたぞ」
インターホンを押す。……それなりにでかい家だな。
「はーい……?」
……?
「……陽莉?」
「どうしたの、おにーちゃん?」
お前じゃないよ。
「九十九くん……?な、なんで……?」
「まま、どーしたの?」
「「………」」
まぁ、うん。ちゃんと育ててるなら別に……。
「待って?!私の子供じゃないから?!」
「旦那には逃げられたのか?安心しろ。育児に協力はできないが黙っててやる」
「叔父さんとこの子だよ!」
「……近親」
「なんでっ?!」
「さすがに冗談。……おい彩芽。髪の毛を引っ張るんじゃない」
「お腹すいた。まま、どこいく?」
「今日は色々と疲れたからデリバリーでもいい?」
「……ちょっと待て」
「どうかしたの?」
「なんだ今の会話は……?」
「それは、その、料理ができなくて……」
「お部屋もきちゃないよ」
「彩芽ちゃん?!」
……こいつの叔父、多分人を見る目がないな。彩芽の方がしっかりしてるだろこれ。
「彩芽、お前に任務を与える。俺が戻ってくるまでこいつと部屋片付けしててくれ」
「分かった。まま、ごー」
「あ、彩芽ちゃん?!あ、え、ぇ?」
……作りおき取りに帰るか。
「彩芽ー」
「……おにーちゃん」
「頑張ったけど任務失敗したんだな。やろうとしただけ偉いぞ。仮にも女子高生がいるのに。仮にも」
目の前には衣類や雑誌の山。よく暮らせたなこいつら……。
「ほら、手伝うからさっさと進めろ」
「あ、ありがとぉ……!」
「泣くほど物を積む前に片付けようなー?」
下着出てきたぞ。こいつホントに女子高生なのか……?さっきからなんかいも転んでるし。
「叔父はいつくるんだ?」
「いつもはご飯過ぎかな…」
「あいらちゃーん!彩芽は!?」
「あ、叔父さん!」
この人が……人懐っこそうな人だな。
「あれ、君は……?」
「帰りに彩芽を保護して連れてきた、九十九晴樹です。この女子高生と同クラスでもあります……おいなんだよその顔」
「いや、敬語使えたんだなって……」
こいつが男ならきっと殴っていただろう。今からでも殴りてえ……!自己紹介を済ませると叔父は帰っていった。二人きり、か。……いやこの空気をどうしろと?
自分でかいてておもんないと思いました。……そろそろ本題の女騎士攻略に戻りたいよぉ!




