2話「異世界転移!! 始まりの始まりだぞ!」
27ページある設定集ががが(まーだ引きずってる)
ここは異世界ブラバスナ。
緑生い茂っていて、ヨーロッパ風の国があちこち点在している世界……。
現実世界より文明が劣っていると思うか?
それは違う。剣と魔法の世界だからこそ、銃火器が発達しない世界なのだと予防線を張っておく。
通常の動物に加えてモンスターと呼ばれる魔界の動物も跋扈していて、時に人々の平和を脅かしている。
ここには人間だけではなくエルフやドワーフまでいて、オマケに敵対する魔族も存在する異世界なのだ。
『陽リアス王国』
明るくて活気湧く王国。
交流も盛んで各国に人気ではあるが、魔族からは忌み嫌われている。
(設定集からコピペ)
剣聖の一二〇〇〇倍強いとされるリアジュウ王様(第二形態)はこの国を治めているが、実は悩ましい事があった。
「恐るべき魔王の脅威をどうにかせねばな……」
うーむ、と王様(第二形態)は王座で唸っていた。
王妃が「剣聖の一二〇〇〇〇倍強いとおっしゃっていたのですから、自分でやれば」とボソ突っ込む。
「いや。確かに剣聖の一二〇〇〇〇〇倍強かろうとも、老いているので体力がないのだ」
「その割に、朝の運動で一二〇〇km往復してましたわね」
「コホッコホッ、実は朝眠たくて起きれないという難病に冒されていてな」
「毎日朝4時で起きて運動してたのに、それを即否定する言い訳してもしょうがないのですが?」
「いちいち突っ込まんでもらえるかな? 話が進まぬ」
「ボケかましてるからです」
こうして王様(第二形態)も手に負えないと思ってか、とある結論に至った。
「よし! 異世界転移を行う!」
多くの魔道士を集めて大掛かりな魔法陣を描いて、莫大な魔法力を注ぎ込んで、モンスター二体を渦に巻くエフェクトで生け贄に捧げ──、特殊しょ異世界転移発動っ!!
魔法陣がカッと輝き、光帯が立ち上っていく。中から人影が!?
王様(第二形態)も周囲の人々も「おおっ!!」と驚く。
クリーム色のマフラーを首に巻いた銀髪少年が魔法陣の上に立っていた。
「おお! お主は……?」
「オレ? オレは城路ナッセだぞ。なんか知らんけど異世界へ召喚された?」
「ええ。魔王の危機に窮して異世界転移しようと、他の世界から人間を呼び込んだのです」
少し戸惑っている銀髪少年に、王妃は説明したぞ。
「つか、また巻き込まないでくれ」
「あ、すまんのう。では早速だが魔王を──……」
すると天から神々しい光柱が降りてきて、純白の衣を着た美しい女性が降りてきた。
綺麗に整った顔立ちで流れる黒髪がキラキラしている。黒い目の中心部の瞳孔が光マークみたいな金色の九芒星っぽい。額に太陽を模した放射状の冠。羽衣かと思うほど、背中から六枚の白い羽が滞空して浮いていて、蝶々のように時々羽ばたく。
彼女が歩くたびに、その後ろを光の花畑がポコポコと急成長して咲き乱れ、宙へ散っていく。
「お、お主は……!?」
「あ!? おめぇは天神の妖精王アマテラスさま!?」
優しい笑顔だったアマテラスはキッと王様(第二形態)を睨む。スリッパを手に……。
「よその物語の主人公をかっぱらってはいけませーん!!」
コミカル調に怒ったアマテラスは王様(第二形態)の頭を叩く。スパコーン!
王様(第二形態)、目玉飛び出てブフーと吹き出す。
そのまま王様(第二形態)は城をぶち破って世界を一〇周するほどビュンビュン飛んだ後、山脈へドゴーンとぶつかって煙幕が立ち上った。
「というワケで連れて帰りますね」
「さらばぞ……」
アマテラスはナッセを連れて光柱の中でシュワシュワ昇っていって消えてしまった。
この沈黙の最中、王妃も魔道士も兵士たちもあぜーん。
そう異世界転移は成功したのだが、召喚した人の元の世界の女神さまに怒られて帰ってしまわれたぞ。
この話はあくまでエルローアが主人公なのだから……。
まだ始まったばかり。一体どうなるか次も読もう。
ただ、その前に剣聖の一二〇〇〇〇〇〇倍強い王様(第二形態)が息絶えたのだが。
あとがき
異世界転移……かと思ったら、ただのネタ回でしたね。
本格ファンタジーとは()
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(定番のテンプレ)
GT