1話「エルローア異世界転生したぞ!?」
本来なら27ページ分ある設定集を泣く泣く4ページで終わらしてストーリー始動です……。(まだ引きずっている)
飛び込むように現れたトラックに跳ねられてエルローアは死んでしまった。(……という事にしよう)
白い雲が地面になっていて、空は一面青くてグラデーションがかかって美しい。
エルローアは不思議そうにキョロキョロ見渡す。
すると白い神殿があちこち建っていて、パルテノンと言えば分かりやすい形状。
「ふふふ、ようこそいらっしゃいました」
声に振り向くと金髪美女で胸が大きくて、露出度の高いキトン(実際のイラストとは異なる場合があります)の女性が微笑んできた。
「おっぱデカーい!!」
「不運にもトラックに轢かれて死んでしまったのね……。でも嘆く事はありません。あなたにもチャンスを与えたいと思います」
エルローアは目の前の絶世の美女に興奮して鼻血垂らしていた。
「うおおおお!! 生きて良かったああああああ!!」
「もう死んでますよ……。それはそうと、これから剣と魔法の異世界へ転生させましょう」
感涙するエルローアに、女神はサラッと転生させようとしてくる。
「え? あなたと付き合って天界でエンジョイしたいんだけど??」
「私は創世神クリエリア・ツクルーアです。女神様なのです。そしてブラバスナという異世界を作り上げたのです」
「え────! おっぱ揉んでからで」
「ここは物質世界じゃないので、揉めませんよ」
「嘘だッ!!!」
エルローアは駆け出して女神の胸へと飛び込むがスカッとすり抜けちまった。
「なん…………だと…………!?」
揉めない事に絶句したぞ。
目の前に豊満な胸があるというのに揉めないという生地獄に、動揺するしかない。
「あわよくば吸いたいかなと思ってたんだが!?」
「さりげなく欲求をランクアップしないでください。それはそうと、異世界に転生させますよ」
サラッと聞き流して転生させようとする女神。
「ちょっと待たんかああああああああああああ!!!」
ところが、すごい濃い顔で叫ぶ男の神が割って入ってきたぞ。
「わし、地球を擁する宇宙の創造神ギャラクシアンなんだけどおおおおおおお!! 無断でこっちの人をかっぱらって、自分ちの世界に転生させようとしてんのおおおおお!?」
女神はめんどくさそうに目を背ける。
「あ、女神様。そちらの世界に転生オッケーです」
エルローアは親指を立てた拳をビッと出して、転生を要請する。
「なんでっ!!?」ガ────ン!!
「あんなムサい男の世界より、巨乳美人の方がいいじゃん」
「た、確かにっ! その立場なら、わしでもそうするかっ! 巨乳いいもんなっ!」
うんうん同意せざるを得ないギャラクシアンさん。
気を取り直して女神は「ニヤ……」と魔王かと思うほど悪辣に笑み始める。
「くっくっく……そろそろ異世界転生させるが……覚悟はよいな?」←女神さんのセリフ。
「ああ。とっくにできてらぁ」
「よかろう……」
女神は左腕に気を流して、それを拳へと集中させていく。それを思い切って右へ薙ぎ振るった。
「はっ!!!!」
エルローアはドッパーンと大爆発に掻き消えていった。ついでにギャラクシアンも巻き込み。
そう、転生されたのだ……。異世界にな。
さぁ、本格ダークファンタジーの始まりなんだぁー!!
あとがき
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(定番のテンプレ)
GT