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攻められる「町」
牢屋へ連れてこられちゃった。
はあ、どうなっちゃうんだろ。
暗いなあ。
あ、誰かの足音がする。
「誰!」
「保釈だ ドアを開けるからこっちにこい」
「は、はい」
保釈されるんだ。
でもなんで?
なんで牢屋に入れてすぐに出してくれるんだろう。
「勘違いして悪かったな」
「は、はい」
「いや実はこの国は戦争をしていて報告されたスパイによく似ていたんだよ」
「そ、そうなんですか」
「町へ行ってもいいぞ」
「わかりました…」
この世界にも戦争があるんだな。
争いごとって、
どんな平和な国でもなくならないのかな?
戦争は怖いなあ。
とそんなこと思っていたら、
サイレンのような音が鳴った。
「ビービー 襲撃発生 キリ国の剣士が攻めてきました」
そのサイレンが鳴った後、
門番の人たちが勢いよく走りだした。
私は目の前の宿に入れてもらうことにした。
「入れてください」
「わかりました」
ふう、宿の中に入れた。
「入れてくれてありがとうございます」
「いえいえ」
「鍵、閉めておきます?」
「そうだねえ 軍隊が入ってきたら大変だし」
私は鍵を閉めた。
この戦いはいつやむのだろうか…