夜明けの襲撃 前編
夜が明け、少しずつ外が明るくなってきた。
すると…
「ウーーー 相手国が攻めてきました 直ちに避難をしてください」
サイレン… サイレン⁉
「スライム! サイレンが鳴ったよ、起きて!」
スライムがむにゃむにゃ言ってる…
「へ、サイレン?」
「そうだよ! 相手国が攻めてきたんだよ!」
「へ! 宿に隠れておこう!」
「おっけい」
そうして宿の中に隠れていることになった。
スライムもすっかり目を覚ましている。
身構えているスライムと、私。
でも宿の戸が壊されたり開けられたりしている音はしない。
多分、大丈夫だと思うけど少し心配。
そんなことを考えていたら時が止まったように凍り付く。
そして、「ガシャン!」この大きな音でその凍り付いた時間が一気に動き出す。
この音は、ドアが壊された音。
「誰か入ってきた…」
「うん、この音はドアが壊された音… でも、力ずくで壊したというか 何か兵器で壊した?」
そうしていたら、ちょっとずつ階段を上ってくる音が…
その音は、ちょっとおびえてるような、震えているような、そんな上り方だった。
とそこで、私とスライムが、いる部屋の前へ…
つづく…




