ギルドへの道のり
「よし ギルドに行くぞー」
「行こう!」
そうして歩き出したスライムと私。
この町は大きい。
地図がないとギルドの場所もわからない。
早速地図をさがすことにした。
前にギルドに来たときはたまたま目の前にあったからすぐに行けたけど、今日は違う。
そう、意図的にギルドをさがすのだ。
こういうものはさがしていないときは見つかるけども、さがすとなかなか見つからない。
この「見つける」という作業、なかなか大変だ。
そもそもまだ地図の場所すらわかっていない。
町中に設置されていると聞いたけど…
「もしかしてこれ地図の地図もいるんじゃないの?」
「地図の地図?」
「そうそう 持つ地図!」
「あっ たしかに」
そうして話していると、
地図を見つけた。
「この道をまっすぐ行くんだよね…」
「うん 多分」
「じゃあこの大きな道をレッツゴー」
とそこに兵士がやってきた。
なぜだろう、こちらのほうを見ている。
あ、近寄ってきた。
「なんですか?」
「いやそこのスライム…」
「ああこのスライムですか」
「なんで魔物を町の中に連れてきてるんだよ」
「いやこのスライム何もしないですよ?」
「ああ そうだったのか?」
「しかもしゃべれますし」
「ええー」
「えーはいスライムです…」
「本当に喋った!」
「でしょ?」
「わかった そのスライムは連れてきてもokということにする」
「ありがとうございます」
そうして私とスライムはギルドに歩き出した。