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町へ向かって
私はテントの外に出た。
するとスライムが起きた。
スライムはそのままテントからのそのそと出てきた。
「おはよう」
「うん おはよう」
「今日はどこに行く?」
「今日はまず町に戻ってギルドに報告だね」
「町に戻る?」
「ああ ごめんごめんまだスライムは知らないんだったね」
「ゴブリン村に来てる前の町?」
「うん そこのギルドの任務でゴブリン村に行くことになったんだよね」
「そうだったんだ」
「じゃあ改めてレッツゴー」
「レッツゴー」
そうして私とスライムは歩き出した。
その先は長かったが、
なんとなく進んで3時間が経過した。
その時、「ぷちょっ」という音がした。
この音は何となくスライムの予感。
私はさっと横に飛んだ。
「これは… スライムの音だよね」
「僕じゃないね どこから来るか…」
また「ぷちょっ」と音がした。
私は身構えた。
背中に何かが当たった。
「? 痛くない」
「ああ僕はちょっと力が強いから痛かったんだね ごめんね」
「いやいや全然大丈夫」
「そう? よかった」
「じゃあ行こう」
そうして私とスライムは歩いて行った。