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死因 内憂

ここは、とある南の国。

綺麗な海、新鮮な魚、様々な遺跡がある素晴らしい国だ。


私こと佐藤鋼(さとうこう) (30)は、そこの海を目的として南の国に赴いた。

彼は、海で泳げるようになりたいのだ。

初めての海外でちょっと緊張した気持ちもあるが楽しみの気持ちが大きい。

「ぜったい泳げるようになるぞ!」

そう、一念発起をした。


そして南の国の空港についた私に待っていたのは、テロリストたちだった。

国のあり方に不満を抱えておりテロを起こしたようだ。


そんな中私は、入国審査の場所から出られない状況になっていた。私が南の国に到着した時に始めたテロらしく、運悪く巻き込まれた形となった。

周りにはテロリスト20〜30人と、入国審査官5人、そして同じ飛行機に乗っていた旅客15人がいる状況だ。

テロリストらは、私たちを囲むように銃を構えている。

私たち旅客らが怯えていると、日本語を話せるテロリストの人が

「お騒がせしてすみません。あなた方の国が我々の国に対し政変を求めてもらえるよう、あなた方を人質とさせてもらいました。我々の国の首相がもし辞任するということになれば、すぐにでも解放させていただきますゆえ少々お待ちください。」

と説明した。

と同時に空港の中と外から銃声が聞こえた。


テロリストらが慌てふためき

「$%$"%#&"」「&&&!!!」

「何!?軍が空港に侵入してきただと!?」

と話している。

一頻り話終えると、日本語の話せるテロリストを残し、他のテロリストたちは、到着口へと走って行った。


日本語の話せるテロリストは、

「残念です。あなた方の国は、君のような若い子を犠牲にしたそうです」

と同じ飛行機に乗っていた少年に話しかけた。

少年は震えて泣いている。それを覆い被さるように少年の両親らしい人が守っていた。


そして少年とその親らしい人に向けて、銃を構えた。私はその瞬間


(若い子。未来ある少年には生きてもらわなければ。)


という感情が生まれテロリストの前に立ち塞がった。

立ち塞がったと同時に少年に照準を合わせていたテロリストは、銃を発砲した。


撃たれた球は、私の肺を撃ち抜いた。しかし、少年には当たらず()()()

「クッソ、邪魔しやがって」

とテロリストはもう一発撃った。


(未来ある子供には生きてもらわなければ。)


私は、頑張って体を倒し銃弾を逸らそうと手をあげた。

手の甲を撃ち破る。痛みが増し声にならない悲鳴が頭の中に鳴り響いた。

でも甲斐あって、少年はまたも()()

少年は泣きそうな顔でこっちを見ていた。

テロリストは、

「それなら、まずはお前からだ」

と私に向かって銃を構え、撃った。


しかし、私は意識が消えることなく、先に撃たれた胸と手の痛みが残るだけだった。


(音はなったはずなのにどうしたんだろう。)


私は目を薄く開け、テロリストを見た。

テロリストは、倒れている。その奥に南の国の軍服を着た人が見えた。きっと、鎮圧したのだろう。


(軍は入国審査の場所までこんな早くに鎮圧したのか。これで安心だ。少年は無事だといいが。)


と少年の方を向いた。少年は泣きながら何かを言っている。私の耳のはもう少年の声は聞こえなかった。

私は、

「君が無事でよかった」

と言い、痛みもありながらも満たされた気分で言葉を発せなくなった。

少年はまだ何かを話している。

それを聞こうとした時、視界が真っ暗になった。


(少年を守れて死んだのならいい死に様であったのではないか。

しかし海で泳ぎたかったな。)


っという思いを最期に意識は遠い遠い世界へと飛び立った。

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