THE NAKED EARTH
なにもかも、ほうり出したくなるときもあります。
半分は青空で 半分は夜空だ
朝焼けと夕焼けで 赤い環をつくったら
ふたつを繋いだよ
この惑星が 空に包まれてから
どれくらいの年月が 歳月が 星霜が
どれくらいの世紀が 時代が そして歴史が
流れ落ちたのだろう
積み重ねられたのだろう
刻まれたその痕さえも 過去になったのだろう
そんな永いこと 空にくるまれていた惑星が
もう いいかげん
脱ぎ捨てて 剥き出しになりたいなんて
思ったのなら それはしかたがない
ほんのちょっとの裂け目をみつけて
爪を立ててやれば ほら
ぷるんって めくれて
剥き出しの地球が 虚空にころがる
太陽と月の出来レースに さよなら
日替わりの雲のロールシャッハ・テストにも さよなら
骨董品のプラネタリウムにだって さよなら
剥き出しの地球は 虚空にころがる
空にくるまれていたのを 脱ぎ捨てたら
こんどは 虚ろが 惑星を覆い尽くす番だった
こんなのが欲しかったわけじゃない
青空と夜空に 半分こされてるのと
からっぽのなかに ぽっかりと浮いてるのと
二択から選んだ そんなつもりもない
脱ぎ捨てた空をさがしたら
しわくちゃのまま ほったらかしにされてた
ずいぶんと大きくひらいてしまった裂け目に
すがりつく気持ちで もぐりこんだけど
空は かつてとおなじようには
惑星をくるんではくれなかった
ごわごわした着心地をがまんして
また なじむのを待つなら
ひょっとして いつか もとどおり
空は惑星をくるんでくれるのかもしれない
そんな 淡い期待で あまったれのご都合主義で
地球は 脱ぎ捨てたしわくちゃな空にもぐりこむ
空と
虚空と
二択を選ばされたときづいた地球は
太陽と月の出来レースを
日替わりの雲のロールシャッハ・テストを
骨董品のプラネタリウムをだって
ほんとは ちょっとうんざりしながら
楽しんでやろうって そんなふうに思うようになってた
朝焼けと夕焼けでつくられた 赤い環で
繋がれたふたつの空
青空と夜空に 半分こされた惑星は
空にくるまれることを 選んだ惑星は
また永い年月を 歳月を 星霜を
また永い世紀を 時代を そして歴史を
脱ぎ捨てて 剥き出しになりたいなんて そんな考えが
また頭ををもたげることもあるだろうけど
空にくるまれて 永い年月を 歳月を 星霜を
空にくるまれて 永い世紀を 時代を そして歴史を
めんどくさいよね。
大切だとしても。