表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
207/218

駱(非科学③)

少年は...非科学に悩まされる


古代インドに語り継がれる叙事詩「ラーマーヤナ」、ヴィシュヌ神の化身「ラーマ王子」の愛する「シーター妃」を奪還するために耗発した羅刹羅闍ラクシャーサラージャ「魔王ラーヴァナ」との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再会を果たした物語...


もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?


時は現代日本、ある女子大学生「椎谷しいたに蘭華ランカ」がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...

少年は...自分の部屋の中で何かを悩んでいる。

大学から家に戻った大学一年生の少年、設楽(したら)(ラク)は自分の部屋に入った途端、疲れたのかすぐにベッドに倒れ込んだ。

しばらくして、彼はズボンのポケットからスマホを取り出して、画面を見ている。

それは、今日出逢ったばかりの少し不思議な女性、竜宮寺(りゅうぐうじ)時炎(シホ)と交換したチャットアプリの連絡先だった。

ラクは何の言葉も発しないまま、ただその画面を眺めている。

しかし、彼の頭の中には思考がずっと走り続けている。

最初は疑問...

なぜ...

なぜ僕は竜宮寺さんにそんな話をしたのだろう。

自分でも違和感を感じるほど不思議で考えがまとまらなかった。

自分に起きた不思議で不可解な出来事...

自分と周りの人が体験した不思議で不可解な出来事...

全ての原因は呪いだとか...血筋だとかという非科学的なこと...

そのとき感じた悩みを打ち明けた...隠すこともなく...

頭の整理が追いつかないそのときに出逢った彼女との会話は確かに自分の気持ちが軽くなった。

カウンセリングとはこのようなことだろうか?

どちらにしても自分の気持ちが少し整理できたのは事実であることは間違いない。

しかし、その影響で別の悩みが生じる今の状況を考えると...これもまた別の整理が必要である。

この気持ちは...なんだ?

初めて感じた...この感情

今まで...感じたことが...っ!

とそのとき、次にある人物...別の女性のことが脳裏に浮かんできた。

それは古海(うるみ)香蓮(カレン)のことだった。


うるっ...

()()()さん...

きっかけはあのマッチングアプリだからと言って、ここまで異性と接する機会が多くなったのは彼女と出逢ってからだと思う。

彼女は一緒に不思議で不可解な出来事を体験した...いわゆる仲間みたいな感覚で自分が接している。

彼女が眠り姫状態になったときとか...

あと、一緒に国会図書館に行って、謎の少女と出逢ったときとか...

...

カレンさん、今何をしているのか...

無事に【椎谷村】にたどり着いたのか?

その謎の少女と一緒にいるのか?

国会図書館のとき以来全く連絡がなかった。

というより自分からも連絡をしなかった。

こちらで調べると言って、別れたときでそれっきり...

でも、結局まだ何も得られなかった。

(おおとり)先生と会うことを今日は諦めた。

カレンさんに報告できる成果もなく、連絡事項もない...

必要性もない連絡は非効率的だ。

でも...安否確認という趣旨で連絡すればいいじゃないのか?

何を伝えればいいのか...

ラクは今度画面から目を逸らし、目を閉じた。


そして、頭の中に整理し始めた。

...

考えてみれば、カレンさんは何かで惹かれ合うような存在だ。

非科学的なことで考えたくないが、まずその仮定として考えることにしよう。

しかし、竜宮寺さんは違う...

悩みを打ち明けたときに感じたのは...安心感?

違う...それだけじゃない...

この人を昔から知っているみたいな懐かしい?いや、親近感の方に近い?

なぜ?

初めて逢ったばかりで、しかももし自分が鳳先生の研究室に行かなければ逢わないはず。

これはどう説明すればいいのか...

【運命】...

これもまた非科学的だ。

結局上手く説明できないことがオチということか...

受け入れるという選択が妥当ということなのか...

ここまで燦々振り回されたから...

しかし、自分の中には妥協は最終手段にしておきたい。

それまでには自分のこの頭脳が導ける限りの科学的なアプローチで考えることにする。

うん。

これでいい。

そして、ラクは目を開けて、ベッドから起き上がった。


とりあえず今日の御礼だけでも連絡した方が常識とも言えるだろう。

そして、ラクはシホとの交換でもらった連絡先でチャットルームを開き、文字を打ち始めた。


少年は、科学的に説明する方法を探ろうとした。

例えそれが、人の心という世界で一番科学的な解明が難しいモノだとしても...

今回の感想↓


悩める少年...なんだか青春ですね(何が?)

この作品がラブコメのジャンルなら、2人のヒロインのことについて悩む主人公という感じですが...残念ながらジャンルが違いますw

え?じゃ、これはなんのジャンルなのかって?

うん...作者も分かりません(おい)

自分の気持ちの正体がはっきり分からないラクにとっては、これもまた科学的に究明できないことであり、本人の中は相当気が済まないことですかね。

カレンちゃんに対しても、初対面のシホさんも...

そして、2人の女性で感じたそれぞれの気持ちと感情は一体今後の展開にどのような影響があるでしょう。

そして、とりあえず考えがまとまったのか一旦そこで落ち着いたラクだった。

ラクもまたこの作品の登場人物の1人...

これから他の登場人物とまた関わるのでしょう...

そのときはいつなのか

次は誰が登場するのか?


そ、れ、は...

もうどうなるかそれは次回の楽しみとしか言いません!

乞うご期待!


改めて最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。


こちらは「第11回ネット小説大賞」の一次選考通過作品です!

二次選考で選ばれませんでしたが、一次選考通過作品である事実は消えません。

だから今もこれからも胸を張って、誇りを持って言えます!

これを励みだと思って、前にもっと進みたいと思います。

今まで応援していただいた読者の皆様にはお礼を何回言っても足りません。

今回の第13回ネット小説大賞に再挑戦します!

また、お陰様で...この作品は30000PVに達成しました!!!

本当にありがとうございます!

この作品を描き始めてあと少しで4年が経ちます。

それでもまだ読んでくれている読者がいる限り、やめるつもりがありません。

(もしかしたら、別の作品を書くこともあるかもしれませんが...並行にしたいです)

このような作者ですが、今後ともよろしくお願いいたします!


もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。

次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!


この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。

日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。


ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。


もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!


毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!


追伸:

実は別の作品も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓


有能なヒーラーは心の傷が癒せない~「鬱」という謎バステ付きのダンジョン案内人は元(今でも)戦える神官だった~


https://ncode.syosetu.com/n6239hm/

現代社会を匂わせる安全で健康な(訳がない)冒険の世界を描くハイファンタジーです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ