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ぶらり旅(車旅)

魔王...初の車乗り


古代インドに語り継がれる叙事詩「ラーマーヤナ」、ヴィシュヌ神の化身「ラーマ王子」の愛する「シーター妃」を奪還するために耗発した羅刹羅闍ラクシャーサラージャ「魔王ラーヴァナ」との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再会を果たした物語...


もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?


時は現代日本、ある女子大学生「椎谷しいたに蘭華ランカ」がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...

なぜだ...

なぜ余はここにいる...

この狭苦しい空間の中に余と...愛する我が君...あと、もう一匹の蛇風情がいる。

そんな空間は道の上に移動し、どこかに向かっている。

これは...愛する我が君が言っていたクルマという乗り物(ヴァーハナ)か...

先日あの島に乗ったバスという...より大きくて、乗れる人間もより何人多いものに比べたら...

あまりにも小さい!

なぜ余はこんなヴァーハナに乗るハメになったのか...それは昨夜に辿る。

今このヴァーハナを操縦している蛇風情が突然言い出したことだった。


「ジャ、チョウドイイ...オレノクルマデオクッテヤルヨ。」

「...え?」

此奴は愛する我が君に何かを言った途端、彼女は驚いた表情をした。

クルマという言葉だけは以前彼女に教えてくれたので、もしかしたら此奴のヴァーハナで何をするに違いない。

「あ...すみません...あなたにはまだ完全にこの言語が理解できなかったですよね?

要するに私が彼女とあなたが向かう場所まで送り届けようという提案をしたのですが、いかがでしょうか?」

此奴が話したのはこういう提案か...

正直そんなことをする必要が全くない。

愛する我が君が望むのなら、今すぐここから余の戦車(プシュパカ)で世界の果てでも言われるがままに飛べる...が、それに愛する我が君が反対するだろう。

「次...行く場所...彼のクルマで...よろしい?」

という彼女の言葉に余の推測が当たった。

...仕方がない

愛する我が君の望みならば、それを受け入れるのみ...のはずだった。

問題はこのクルマ...4つの輪が付いている鉄の箱には座れる場所が4つしかない。

蛇風情は操縦者である以上、その座席には此奴が座るには許そう...

しかし!

その隣の座席には愛する我が君が座ることになったのはどうしても気に入らん!

自然的に余は後ろ席に座ることは許せたとしても...余の隣には...と思った矢先...

「魔王様には狭いところになってしまいますが、2人分の席でお許しください。」と蛇風情に言われて、

余の選べる権利がなくなった。

それだけは我慢ならん!

此奴を始末してやろうかと思ったが、それはよそう。

それよりこんな窮屈なところに閉じ込められるぐらいなら、余はこのクルマの上でも乗ってやろうか?

そこに座るなら、狭さの問題が解決できたはず...と思ったが、

「上はいけない...あと...前...より...狭い...あなたの体...座る...不可能...しばらく我慢...ゴメンナサイね」と愛する我が君の寛大な言葉をもらった。

あ...余のことを考えた上にこの座席に座らせるのか...

それなら甘んじて受け入れよう...

プシュパカよ...今日の出番が作れずに申し訳ない...

今はこの狭苦しいクルマの中でしばらくの旅を続けることにする。

そういうことで今余はクルマに乗って、ブラリタビの途中だ。

しかし、こんな狭苦しい空間の中だが、大きさの問題はさておき...空気はちょうどいいの涼しさを感じる。

これは愛する我が君の部屋にも感じる。

さらにこの空間で流れるのは音楽だ...

余の趣向を読み取ったのか余の好みと合う音楽が流れている。

しかも、まるで音楽を奏でる者がそこにいて、全方面から聞こえたかのようなこの臨場感...

悪くない...

余の機嫌を宥めようとする意図を褒めてやろう。

蛇風情の此奴には音楽の才能があるというのは昨夜のことで認めた。

これもまたこの時代の人間が何をしたに違いない。

快適な空間...便利な乗り物...日常に安らぎを与える娯楽...

戦いが日常である余の時代とは大違いだ。

これらをこの身で体験したからこそ言える...

【平和】であると...

しかし、この平和も永遠に続かないということも余はよく知っている。

だからせめて...今だけ愛する我が君の傍に...

そして、たくさん楽しいことをすると余の不完全な心が前から決まって、昨夜の演奏でさらにその決意がより固まった。

愛する我が君がやりたいことに余は付き添う...

例えその果てが...

としばらく一人で考え事をしたときにクルマの動きが止まった。

そこで愛する我が君が振り返って、余にこう言った。

「ここで...少し...休む...」

一息をつくということか...

そして、余はクルマから降りた。

そこにはたくさんのクルマが停まっている。

そして、何かの建物がある。

ここは()()()()()という場所だと後で教えられた。


魔王...駅の道に訪れる。

最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。


こちらは「第11回ネット小説大賞」の一次選考通過作品です!

二次選考で選ばれませんでしたが、一次選考通過作品である事実は消えません。

だから今もこれからも胸を張って、誇りを持って言えます!

これを励みだと思って、前にもっと進みたいと思います。

今まで応援していただいた読者の皆様にはお礼を何回言っても足りません。

第12回ネット小説大賞に再挑戦した結果、残念ながら通過できませんでしたが、これからも挑戦を続けます!

このような作者ですが、今後ともよろしくお願いいたします!


ぶらり旅再開!

今度は車での移動になりました。

今までは電車...新幹線...フェリー...一応バスも...

なので、車にしようかと思った時、前回に書いたときにひらめきました!

これで...免許を持っていなさそうのランカちゃんと魔王が車の旅ができるはず!

しかし、ちょっと邪魔者がいるけどねどうしようと思った自分もいる。

まあ...大丈夫でしょう...ねw

それより席の話で不満を感じる魔王...とランカの言葉で機嫌が直った魔王

さすが溺愛ぶりは久々にフルに晒しましたねw

現代の技術に関心する魔王

平和という言葉を頭に浮かんだ魔王

そして、訪れたのは駅の道でした。

さて...次はどういうぶらり旅になるのかは楽しみ?ですね。

一体次はどうなるか...


そ、れ、は...

もうどうなるかそれは次回の楽しみとしか言いません!

乞うご期待!


もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。

次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!


この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。

日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。


ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。


もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!


毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!


追伸:

実は別の作品も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓


有能なヒーラーは心の傷が癒せない~「鬱」という謎バステ付きのダンジョン案内人は元(今でも)戦える神官だった~


https://ncode.syosetu.com/n6239hm/

現代社会を匂わせる安全で健康な(訳がない)冒険の世界を描くハイファンタジーです。

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