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竜王の試練(伝達⑤)

新試練...始動


古代インドに語り継がれる叙事詩「ラーマーヤナ」、ヴィシュヌ神の化身「ラーマ王子」の愛する「シーター妃」を奪還するために耗発した羅刹羅闍ラクシャーサラージャ「魔王ラーヴァナ」との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再会を果たした物語...


もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?


時は現代日本、ある女子大学生「椎谷しいたに蘭華ランカ」がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...

或る場所

誰かの手に取っているスマホは通知音が鳴った。

そのスマホはその誰かに画面を確認された。

それはあるチャットアプリのグループチャットだった。

そのグループ名は【竜王】

その内容はこのように示された。


四号は【竜王】グループに追加された。


弐号)

現状報告

尊敬するお方からのお告げを頂いた我々【竜王】は、復活した魔王に【試練】を与えるべく封印から解き放たれ、次々と現世に出現しました。

陸号の働きで【哀】の試練が完了した後...小生と陸号は古の魔王の行方の追跡を行っています。


(はち)号)

ご苦労...陸号は一緒か?

そう言えば、参号も久々にこのチャットルームで発言しないとみられる。


弐号)

今は別行動中ですので、後に報告させていただきます。

参号の件については小生から連絡を試みます。


捌号)

分かった。

では、進捗の報告をせよ。


弐号)

は!

小生が雇った探偵...密偵の情報によると、魔王はある島にいます。

魔王の自らの意思というより、恐らく一緒に行動する女性の希望で行ったではないかとのことです。

そこで、次の行く先が決まったようでして...これからより詳細が分かるかと...


捌号)

行く先さえ分かれば良い...

どのみち...魔王は我々竜王と交わる運命だから、場所は気にしなくても良い...


弐号)

そのお言葉、感謝いたします!

それでですが、魔王が向かおうとする場所に次の新たな試練を用意することにしました。


捌号)

ようやく次の試練か...

適任も選んだのか?


弐号)

はい!今回の試練は四号に任せることにします。

先ほど招待しました。


四号)

どうも...四号です。

このチャットルームに招待してくれて、光栄だぜ。


捌号)

あ...

弐号から我々竜王の中では君は一番人間界に馴染んでいるようだと聞いた。

その利点を活かして、次の試練の準備をするがいい...


四号)

了解でーす


弐号)

全く...この試練の適任ではあるが、あなたも竜王としての立場を忘れては困りますよ。


四号)

捌号も言ったけど、人間界に馴染んでいる利点を活かす...

それは俺にとって、竜王としても今の姿としてもこんな感じが一番しっくりくる。

指図されるのはあまり好きじゃない...


弐号)

それでも...もっと敬意を表した方がいいと小生が思う。


捌号)

そこまでだ。

弐号にはいつも丁寧な態度で敬意を示してくれるからこそ、

安心して取り纏め役を任せられるし、頼りにしている。

四号よ...しっかり自分の責務を果たすが良い...

次の報告を楽しみにしている。

では、尊敬するお方とこの世界の行方のために!


弐号)

もったいないお言葉、大変感謝しております。

この世界の行方のために!


四号)

はいよ!


弐号)

四号...ここは決められた言葉で言わなくてはいけません。

先ほどのことで小生は許してはいたが、このチャットルームにはこの決まりがある。


四号)

弐号は堅いな...

同じ竜王だし...もっと気楽にいこうぜ。


弐号)

それはそうだが...


捌号)

構わない...

四号は自分の責務が果たすさえできれば、それで良い。

我々竜王には上下がない...同胞として好きに振る舞えば問題ない。

弐号も...四号も...皆もな。


弐号)

大変失礼いたしました。

捌号の優しいお言葉に免じて、

四号...また詳細に関してはまた個別に連絡する。

では、この世界の行方のために!


四号)

へーへー...了解...二号

ありがとうさん、捌号。

じゃ、改めて...この世界の行方のために一暴れしてくるわ!


というメッセージを手に取ったスマホで見た人は、ニヤリと微笑みを浮かべながら...こう言った。


「さてと...楽しい楽しいミッションを始めるとしますか!で、その前に...」と言って、スマホを目の前の机に置いた瞬間、その人がいる部屋のドアが開けられた。

()()()()()()()()さん...出番です。」とドアを開けたはその人に言った。

「はいよ!暴れる時間が来たぜ!ロックで行こう!」と言ってから、何かを取って、部屋を出た。

その何かとは...よくロックバンドの人が持っている()()()()()()だった。


その人が楽屋のような部屋を出た後...机に置かれたスマホの画面の表示にはまだメッセージの通知が続いている。


弐号)

捌号...少し時間をいただけますでしょうか?


捌号)

構わないが、何があったのか?


弐号)

先日の話についてお話ししておきたいことがありまして...


捌号)

...分かった。

個別のチャットで話をしよう...


弐号)

御意!


新たな竜王の試練...始動

最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。


こちらは「第11回ネット小説大賞」の一次選考通過作品です!

二次選考で選ばれませんでしたが、一次選考通過作品である事実は消えません。

だから今もこれからも胸を張って、誇りを持って言えます!

これを励みだと思って、前にもっと進みたいと思います。

今まで応援していただいた読者の皆様にはお礼を何回言っても足りません。

「第12回ネット小説大賞」に再挑戦した結果、残念ながら通過できませんでしたが、これからも挑戦を続けます!

このような作者ですが、今後ともよろしくお願いいたします!


今回は竜王の話になっています。

ちょっと久々ですね。

チャットでのやりとりは5月末だし、その後は弐号と睦号の会話で終わりました。

あれ?そう言えば、二人に誰かが声をかけて...確かに同胞と呼んだはず。

今回には触れていなかったですね...なぜでしょう(こっちに聞くなw)

最後のところにもしかして何があるかもしれない...みたいな匂わせを置いておきました。

さてどうなるでしょう...

そして、ここで登場した新キャラ!四号!

性格は少し破天荒の感じにして、いつも丁寧な弐号との少し相性がよくない感じにして、最後に捌号にまとめてもらって...ちょっとしたこの竜王たちの関係性をワンパターンにならない感じにしました。

にしても...

ナーガラジャ斉藤さんってすごい芸名ですねw

この言葉の意味が分かる方にはもう察したかと...

ちなみに斉藤は完全に適当です。深読みしなくてもいいです(ここに来て伏線を諦めた作者)

では、新たな試練はどのようなもので、蘭華ちゃんと魔王にはどうなってしまうか...

そういえば二人の様子をまず書かないとですね。

どうなるの!?


そ、れ、は...

もうどうなるかそれは次回の楽しみとしか言いません!

乞うご期待!


もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。

次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!


この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。

日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。


ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。


もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!


毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!


追伸:

実は別の作品も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓


有能なヒーラーは心の傷が癒せない~「鬱」という謎バステ付きのダンジョン案内人は元(今でも)戦える神官だった~


https://ncode.syosetu.com/n6239hm/

現代社会を匂わせる安全で健康な(訳がない)冒険の世界を描くハイファンタジーです。

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