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ぶらり旅(船旅)

魔王...船に乗る


古代インドに語り継がれる叙事詩「ラーマーヤナ」、ヴィシュヌ神の化身「ラーマ王子」の愛する「シーター妃」を奪還するために耗発した羅刹羅闍ラクシャーサラージャ「魔王ラーヴァナ」との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再開を果たした物語...


もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?


時は現代日本、ある女子大学生「椎谷しいたに蘭華ランカ」がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...

昨夜...余に何が起きた...

巨漢はその疑問を浮かべながら...景色を見ている。

確かに...あの時余は悲鳴が聞こえた。

愛する我が君に危険が及ばれるではないかと思い、其方が立ち入りを禁止にした空間に無断で駆けつけた。

幸いなことに其方は無事だが...その空間に入った直後に目の当たりにした光景が...()()()()()()()()

今景色を見ている巨漢の脳裏には消去された記憶を復元しようとしたかのように必死で思い出そうとしている。

その記憶には思い出せないものの、そのとき巨漢の不完全な心が感じた感情はまだ残っている。

その感情は...【感謝】だった。

しかし、記憶がないせいで何者に感謝するのかははっきり分からない。

思い出したくても思い出せない巨漢の中に葛藤が生じている。

にしても...気分が悪くなってきた。

このような状態になるのは初めてだ...

この余に何か異変があるのではないか?

昨夜の消えた記憶とは関係があるのか頭がクラクラする。

何か掴めないと体が揺れで倒れてしまいそうのほど...めまいが酷くなってきた。

この余が?なぜこんなに衰弱してしまったのだ。

余は...愛する我が君と共に旅をすると決めた。


例え、その旅には何が待ち構えようとも...

例え、余の残りの心の破片を見つけるまでに時間がかかったとしても...

例え、愛する我が君と...っ!?!?


突然襲われた...()()()

一体...余の体に何が起きたのだ。

そう思ったとき、余の背中に何者の手の感触を感じた。

その手はとても小さくて...余の背中を優しくさすってくれる。

...少しだが、気持ちが楽になった。

振り向くと...そこには愛する我が君がいた。

とても心配そうな顔をしている。

あ...余のこの異変に心配してくれるのか...なんという慈悲深きなんだ。

ありがとう...と言いたいところだが、気分はそれが言えるほど回復していない。

そこで一つのことに気づいた。

そうか...

あのシュクハクする場所を出た余と愛する我が君はまたデンシャに乗った。

しばらく乗った後にある場所に降りた。

その場所から少し歩き、大きな桟橋のような場所に着いた。

そこにはいくつか海に浮かんでいるものがある。

そして、【船】に乗った。

船という乗り物は知っているが、乗るのは初めてだ。

なぜかって?乗る必要がないからだ。

空を飛ぶ戦車があれば、わざわざ船で海を渡る必要はどこにある。

一応船に乗る前に愛する我が君に提案したが、強く反対された。

「他人...見える...いけない...」

別に他の人間に見られても何かが問題ないと思うが、愛する我が君が嫌であれば仕方あるまい。

不便だが、船に乗るか...

...

こんな気分になったのは船に乗った後だった。

この乗り物に何かの呪いがかけられたのか!?

どんな術を使ってきやがった。

まさか罠...っ!?!?

ダメだ...呪いの力が強すぎた...気分が全然回復できない。

敵もかなり強力の術使いだ...この余をこの状態にさせることができるのはな...

しかし、大蛇(ナーガ)共のやり方とは違う。

こんなこざかしいマネを使うなんて...あ...()()()()だ。

正々堂々に戦うと言いながら、よくこういう汚い手を使うあいつらしかいない!

お...の...れ...

見つけたら、全滅してやる...うっ!

今の余の心の救いは愛する我が君がさすっている手から伝わる感触だけだ。

そこで、巨漢の背中に手をさすっている彼女はこう言った。

「時間...少し...着く...我慢...あと間もない...」

それを言った愛する我が君...つまり椎谷(しいたに)蘭華(ランカ)は実際こう思っていた。


まさか...魔王も()()()するんだね。

辛そう...

まさか20分ぐらいしかかからないフェリーでもこんなに具合が悪いとは...

それなら、酔い止めとかを買っておけばよかった。

それは魔王に効くかの話しだけど...

私ができるのは介護?とは大げさか...こうして背中をさするしかできない。

変な話...本当に吐いてしまったら、どのように...

虹が出るのかな?

確かにあくびをしたら、星とかが出てきた者がいる...みたいな話は聞いたことがある。

あれだ!オーナーが話していたタイ版のラーマーヤナの話...

...

それは違う話だし...見たい好奇心があるけど、船に乗っている人が驚くじゃないかとも思ってしまった。

ここでまた目立つことが起きても...いや、それでもダメだ。

シンプルに迷惑になるから...あと少しの我慢だ。

...でも、久々にこのフェリーに乗ったな。

伯父様の家にはいつぶりだろう...

確かにあの時はおばあちゃんと...いつだろう...

まあ...それはともかくやっとここまで来た。

昨日はいろいろありすぎて、今でも整理しきれないけど...

ぶらり旅とはちょっと違うけど...興味深い旅の一日になった。

この人?のことも少し理解できたようで自分の仮説には立証にも少し近づけるじゃないかと感じた。

まあ...ともあれ...まずは伯父様に会うことだ。

あ、もう着いた...


メギ島...別名【鬼ヶ島】

最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。


こちらは「第11回ネット小説大賞」の一次選考通過作品です!

二次選考で選ばれませんでしたが、一次選考通過作品である事実は消えません。

だから今もこれからも胸を張って、誇りを持って言えます!

これを励みだと思って、前にもっと進みたいと思います。

今まで応援していただいた読者の皆様にはお礼を何回言っても足りません。

このような作者ですが、また今月から第「12回ネット小説大賞」に再挑戦いたします。

今後ともよろしくお願いいたします!


登場人物をシャッフル形式で登場させるつもりだけど、シャッフルしすぎじゃないの?w

ここに来て...まさか魔王が船酔いするとは...

初船乗りで初船酔い...いい経験?でしたね。

まあ...酔う人と酔わない人も酔いしれず...ってね(何意味不明のこといってんだ!この作者がっ!)

結局昨夜のことは覚えていないことにしました。

作者の権限を使って...w

あまりにも刺激が強すぎたからですからね。記憶か消去しました。(まるでデータ削除またいな言い方w)

魔王が思ったあいつらとは何者でしょう?

そして、ついにたどり着いた目的地、鬼ヶ島!

ここで住んでいるその伯父様と再会する時が…く…る…

それは次回の楽しみ!


乞うご期待!


もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。

次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!


この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。

日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。


ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。


もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!


毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!


追伸:

実は別の作品も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓


有能なヒーラーは心の傷が癒せない~「鬱」という謎バステ付きのダンジョン案内人は元(今でも)戦える神官だった~


https://ncode.syosetu.com/n6239hm/

現代社会を匂わせる安全で健康な(訳がない)冒険の世界を描くハイファンタジーです。

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