表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/219

眠り姫の夢(アゲイン)

夢の世界...まだ展開中


古代インドに語り継がれる叙事詩「ラーマーヤナ」、ヴィシュヌ神の化身「ラーマ王子」の愛する「シーター妃」を奪還するために耗発した羅刹羅闍ラクシャーサラージャ「魔王ラーヴァナ」との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再開を果たした物語...


もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?


時は現代日本、ある女子大学生「椎谷しいたに蘭華ランカ」がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...

激闘?がおっぱじめるその前の夜...

都内のあるアパート


さっき大声で叫んだ一人の女性はスマホの画面に映し出されたメッセージを怒っているような目で睨んでいる。


アイツ...

香川(カガワ)って...全く...なんでと聞いてもただ親戚のような人を会いに行くとしか言わないし...

と思いながら、疲れた顔をしたのは古海(うるみ)香蓮(カレン)だった。

この一日で度に重ねて重ねた不思議で不可解な出来事の体験...さらに自分でも体験したあの眠り姫状態...やっと部屋に着いて、自分の親友にいっぱい話をしようと思えば...相手からの不意打ちでもう気力がなくなったカレン。


もう...好きにしていいよ。

なんでこっちまでモヤモヤするの?

まあ...こんなことは正直初めてじゃないし...?

いつものことじゃない...?

突然南アジアのどこかに行くって言って...連絡が取れないわけじゃないし...国内だし...?

は...

といつものため息をここで普通より長めに披露したカレン。

むろん、披露と言っても誰に見られるわけでもなく...


...

今日はもう寝よう。

一旦自分の頭の中を落ち着かせる同時に明日にはよりフレッシュな脳で状況が整理できると思うからだ。


あ...着替えるのは面倒臭いな...

明日は休みだし...今日だけ...は...このままで...

と着替えるもせずにベッドにまっすぐダイブしたカレンだった。


...

しばらくして、深い眠りにつこうとしたとき、カレンの意識がどこかに飛んでいった。

目を開けると、カレンは見覚えのある空間にいた。

ここって...

なんだろう...すごく最近見かけた風景?景色?こんな空間って景色と呼べるのか...無重力の状態で宇宙にいた方がまだ何か見えるけど、ここは何もなかった。

確か...ここは...と思い出そうとしたそのとき、後ろから誰かの声が聞こえた。


「また会えたね...」


カレンはその声が聞こえた方向に振り向くと、これもまた見覚えの()()()の姿がそこにいた。


「...え!?!?」

さっきの眠気がぶっ飛ばされたかのような感じがしたカレンだった。

正確には睡眠状態の中だが...そこはツッコんだら負けだと理解したカレンは目の前にいる一人の女性を驚きの目で見ている。

一方、見られた女性はただ優しく微笑みを送って、こう言った。

「疲れたよう顔だね。何かとても大変なことに遭ったじゃないかしら?」

「あ、いいえ、特に...じゃないけど、親友にまた振り回されて...」と反射的に説明しようと思ったカレンだったが、ここで何かに気づいた。

なんで疲れた顔でわかるの?ここは夢でしょう?

そう...ここは夢の世界

今日体験したばかりじゃない...

でも、なぜだろう...この世界は居心地が悪くない...


「てっきり...もう会えないかと」

「ふふっ...驚いた?私も驚きましたわ。」

「え?あなたはまた私の夢に侵入...お邪魔したじゃないのですか?」

「そうね...たぶんだけど...あなたと別れを告げたとき、あなたの目覚めが思ったより早かった影響で、私という存在があなたの意識の世界に一部残されたじゃないのかしら。あくまで私の推測だけど...」

「は...分かったような分からないような...」

「まあ...とりあえずこの再会は喜ぶべきかと思うわ...」

「そう...私もそう思っています。前回の続きもしたいし...前回?」とここでカレンは何かを思い出して、目の前にいる女性に目を見て、こう言った。


「あなたは本当に何者ですか?()()()()さん...自分も聞いた物語のシーター妃とは随分違うし...あ、別に悪い意味じゃないです!でも、何もかも自分が知っているあの妃様と違うから、あと...そうだ!思い出した!あの秘密!」とここでカレンはすっかり忘れてしまったシーターが話した【真実】を徐々に脳内に蘇ろうとした。

その同時にまた涙が出そうになった。

それをこらえたカレンは目の前にいる女性、シーターにもう一度質問をした。

「あなたは私がいる今に起きていることと()()()()()があるのですか?シーターさん。」


それを聞いたシーターと名乗った女性は...少し優しそうで悲しそうな笑みを浮かべてから、考えたことをようやく言葉を口にした。

「そうね...私の秘密もここでは思い出せるあなたにはこれ以上隠す必要がありませんわ。この...蘭華(ランカ)の服装は気に入ったけど、あなたの質問に応えるためには私も見せないといけませんわね...私は何者か説明するよりこの方法が手取り早いわ。」

と言ってから、シーターと名乗った女性はまた指を鳴らした。

次の瞬間、景色は一変した。

何もないような空間が突然ある場所が出現した。

そして、彼女の姿も変わった。

しかし、その姿を見たカレンは自分の脳の理解度が追いつけなかった。

なぜかと言うと、シーターが今着ている服装を見たからだ。

その服装...これって!?


彼女が今身に纏っているのは日本では昔から見かけた()()()()だからであった。


夢の中で...さらに謎が別のベクトルに走っている。

最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。


先日のご報告した「第11回ネット小説大賞」の一次選考に通過したこの作品ですが、残念ながら先日発表された二次選考には突破できませんでした。

残念な気持ちを感じる同時に一次選考通過に感じた喜びを思い出します。

一次選考通過作品である事実は消えません。

だから、胸を張って、誇りを持って言えます!

これを励みだと思って、前にもっと進みたいと思います。

今まで応援していただいた読者の皆様にはお礼を何回言っても足りません。

このような作者ですが、今後ともよろしくお願いいたします!


哀の試練の続きだと思ったら...これです。

作者もなんでここにカレンちゃんの夢の中にまた戻ったかは謎です(おい!)

でも、ここでとびきりのさらなる謎という名の爆弾を落とします...いかがでしょうか?

伏線ばかり置いといてあまり回収しない感じですが、またいつか回収できたらいいなと思います(無責任w)


もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。

次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!


この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。

日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。


ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。


もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!


毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!


追伸:

実は別の作品も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓


有能なヒーラーは心の傷が癒せない~「鬱」という謎バステ付きのダンジョン案内人は元(今でも)戦える神官だった~


https://ncode.syosetu.com/n6239hm/

現代社会を匂わせる安全で健康な(訳がない)冒険の世界を描くハイファンタジーです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ