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不思議な縁(兄弟)

兄弟は...ある秘密を知る


古代インドに語り継がれる叙事詩「ラーマーヤナ」、ヴィシュヌ神の化身「ラーマ王子」の愛する「シーター妃」を奪還するために耗発した羅刹羅闍ラクシャーサラージャ「魔王ラーヴァナ」との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再開を果たした物語...


もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?


時は現代日本、ある女子大学生「椎谷しいたに蘭華ランカ」がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...

場所は「Herb(ハーブ), Spice(スパイス) &(アンド) Monkey(モンキー)


店内に流れているテレビのニュースが聞こえた。

「次のニュースです。今日19時ごろ、東京都シンジュク区の○○駅周辺にある居酒屋で一人の男性が刃物で刺され、通報された現場で死亡が確認されました。死亡したのは、25歳男性の無職、青滝(あおたき)睡蓮(レン)だと判明しました。犯人だと思われる人物はまだ逃亡中です。目撃者の証言によると、フードを被っていて、顔は誰にもハッキリ分かりませんが、20代の男性と被害者との争いの様子がないことが分かりました。警察は...」という内容が伝えられた中、店内では営業時間の23時が過ぎたにも関わらず、客だと思われる二人の男性はまだ残って、何かを話している。


「とにかく...古海(うるみ)さんが無事で良かったね。」と言って、ガラスに入っているラッシーを一口飲んだのは濃い褐色の肌色をしている青年、設楽(したら)羅亜夢(ラーム)だった。

「ええ...そこは僕も同じ気持ちだ、兄さん。」と言ったのは白肌と眼鏡のラームより若い青年、設楽・(ラク)だった。

それを言った後の二人は、なぜか気まずい沈黙の状態になっている。

二人ともは何かを言おうとした様子を見せたが、その言葉たちは口から出ずにいた。

その様子を見守った一人の中年男性は、呆れた気持ちでため息をついてから、二人が聞こえるように言い出した。


「急に連絡が来て、店に寄りたいと言われたから...俺だけが店に残っているハメになったけど、お前らは何も喋らないなら、もう店を閉めて追い出すぞ。」と言ったのはこの店のオーナーであるスリーヤさんだった。

その言葉を聞いたラームはすぐに言葉で返した。

「すみません...じゃ、まずは僕たちが体験した出来事についてあなたに説明した方がよさそうですかね。」とラームは言った。「そうですね...いきなり僕たちの話が聞こえても理解できなくて混乱する可能性も十分あるではないかと。」とラクはフォローした。

少し不満の表情を出したスリーヤは「二人で話し合うことじゃないのかよ...まあいい...何か言いたげそうだな。俺で良ければ聞くよ。」と言い出して、二人が座っている席の近くに移動した。


しばらく最近ラームとラクが実際に体験した不思議で不可解な出来事を聞かされたスリーヤは、驚きの表情を見せてもかなり驚く内容の割にはそこまで驚いていない。どちらかというと、その出来事よりは登場した人物のことに興味を持っている様子だった。

「ヴァーユの子を名乗る白い少女...魔王の末裔...呪いの矢...今日一日でこんに遭ってきたのか?ツッコミどころ満載すぎて、どこからにしたらいいか...あの眠っていた古海さんという子のことも気になるな。」

「混乱するにも無理のないです。実際の僕たちもまだ実感が湧いてきていません。」と言ったラームに続き、「しかし、オーナーの反応から見て...このような出来事には決して遭ったことがない人の反応じゃないですね。」とラクは自分の考えを述べた。そんなラクを見たスリーヤは少しフッと声を上げて、こう言った。

「ここまでいろいろ遭ってきたなら、後もう一つの話でもたぶん大丈夫だな...なぜ俺はお前らが言ったことに驚かないのかというとな...俺も()()()()()()()()に入っているからさ。」

それを聞いた二人は驚いたものの、最近できた耐性のおかげか彼が言ったことには頭の理解が追いつけた。

「ということはオーナーも...」と言ったのはラクだった。それを聞いたスリーヤは「言っても信じないと思うし、言っても何かなると思わないから。でも、前にラクが連れてきた...(おおとり)先生のことを知って、この話を打ち明けたよ。もう隠す気はもともとなかったし...誰を騙す気もなかったから...」と言って、次のように言った。

「俺は元(ヴァーナラ)の王、スグリーヴァの現世の姿だ。これより説明すれば長くなるから、省略させてもらう。だから、お前らが遭ったあの少女も俺が知っている猿で、あの呪いの矢の正体も知っている。」とここまで説明したスリーヤだった。

正体を明かしたスリーヤに対して、ラームとラクはお互い顔を見てから何かに頷いた。そして、ラームは何かを言い始めた。

「明かしてくれてありがとうございます。僕たちはオーナーのことを子供の時から知っているから、これで何か変わることなんて...ありません。逆に心強いです。このような話をして、困惑させるよりはマシですからね...はは。」と明るく御礼を言ってからも柔らかい態度を取ったラーム。

「まあ...俺はお前らとはいつも通りに接するよ。どこかの主従関係にこだわる猿と違って、俺はもう誰の従者じゃないから...」とスリーヤはいつもの態度を取った。

「もしあなたは伝承のあの元猿王であれば、話したことについては何か分かるはずです。そのこともよろしくお願いします。」と少しお辞儀したのはラクだった。

「それはどうも...まあ、それは置いといて、まずは二人の間で話し合うことがもっと重要だと思うんだ。」と言ったのはスリーヤだった。

その言葉に少しためらいを見せた二人を見て、スリーヤはまた言葉を加えた。

「お前らは本当にラーム王子の血筋なのか俺はあの()()みたいに断言はできないが、少なくともお前らは兄弟だ。伝えたいことが伝わらないままでは、気づいたときにはもう手遅れになってしまうときもある。俺自身の経験の話も兼ねて...まずは二人で話し合え。俺は上の階で待機するから...頭も心も整理が付いたら、言って。」と言ってからスリーヤは店の二階に上がった。


兄弟水入らず?の話が始まる一方...2階にいるスリーヤは一つのことを思い付いた。


ということは、彼らの父親にも何かの秘密を...()()()()()

そこも探って見ないと...

アイツは今どこにいるんだ。

最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。

この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。

日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。


ここであの兄弟が初めて二人で話すときが来た!と思ったら、まずは久々登場のあのオーナーの話になりました。

もうここまでやってきて、普通に正体を明かしても驚かないだろうという感じにしましたが、何年知っている相手は実は的な展開はよりややこしくするので、もう驚かないだろうという前提にしました。


そして、冒頭に流れたニュースの内容...ご想像にお任せします。


兄弟って...様々な形があると思いますが、このラームとラクの関係性から見て、こんな気ごちない会話になるかと思うので、まずは兄弟水入らずの会話にしてから、次の展開にしたいと思います。(しかし、次回はこの二人の回になるのは作者次第です...おいおい!)


兄弟って…難しいですね(意味深)


もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。

次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!


ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。


もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!


毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!


追伸:

実は新作も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓

有能なヒーラーは心の傷が癒せない~「鬱」という謎バステ付きのダンジョン案内人は元(今でも)戦える神官だった~

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