不可解な出来事(ヤブのクマ)
カレンの目覚めの鍵は...ヤブの手にかかる
古代インドに語り継がれる叙事詩「ラーマーヤナ」、ヴィシュヌ神の化身「ラーマ王子」の愛する「シーター妃」を奪還するために耗発した羅刹羅闍「魔王ラーヴァナ」との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再開を果たした物語...
もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?
時は現代日本、ある女子大学生「椎谷・蘭華」がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...
バナナのジュース専門店「WUKONG」の店内
店員用の休憩室
まだ相手のいたずらに対する恥ずかしさと怒りが完全に消えない駱はその張本人の少女、悟空を睨んで、話をし始めた。
「では、改めて聞きましょうか。カレンさんを目覚めさせる方法について...僕をからかう余裕があると言うなら、もっと早く実行した方がいいと思います。」とごもっともの正論をしたラクを見て、サトラはただ怪しい笑顔をしながら、こう言った。
「まあまあ...落ち着いてくださいよ、旦那の弟さん。俺もさっさと済ませたい気持ちはあんたと同じだけど...俺にしては何もできないじゃ。方法を思いついただけ。そこで助っ人をここに呼んだのじゃ。」という説明にラクは眉をひそめた。
「助っ人...ですか?」
「そう!俺の昔からの知り合いでな...アイツならなんとかできるかもしれぬ。」と言ったすぐ、誰かが部屋のドアをノックした。
「孫さん、面会する予定の方はいらっしゃいました。ここでよろしいでしょうか?」という店員の声が聞こえた。
「ああ...案内してくれ!」と言ってから、ラクの方を見たサトラ。
「来たようじゃの...」
「その助っ人という方は何者ですか?」
「ああ...簡単に言うと...ヤブ医者だな。」
「ヤ...ブ...?」と驚いたラクだが、
「誰がヤブだ...」という声が聞こえる同時にドアが開けられた。
ドアの方向を見ると、一人の男性が入ってきた。
その白衣の姿からにしてはまさにお医者さんの定番だが、何かの違和感を感じさせた。
なぜかというと、その男性の髪色は真っ青だからだ。
それ以外にはただ普通のお医者さんの男性だが、その髪色だけが目立ちすぎた。
その容姿が気になるラクを見て、その男性は表情を出さずに言った。
「気にしないでくれ。地毛なんだ...」という言葉にはもっとラクを混乱させた。
え?実際の人間の髪色には様々なパターンがあるけど、例えばサトラさんの場合にはアルビノと言ったら、その白い髪色には説明が付く。しかし...自然で青色は存在するのか?と考え込んだラクにサトラは呼びかけた。
「おーい...大丈夫か...こいつの髪色なら、本当に気にしなくていいのじゃ。だって、そう作られたから...神様の垢からっ!おっと...先生には不快の話をしましたか?それは失礼じゃ。」という説明にならない説明と途中で突然メスのナイフを投げられて、風で止めたサトラだった。
「そんなことはどうでもいい...今は人間だけど...どの姿であれ、それは神様のそのときの気分だ。これぐらいの説明は良いとしよう。」と言って、ラクの方に向けて「君は設楽・ラクくんだよね?私の今の名前は球磨・治だ。クマさんでいい。一応この猿とは昔から腐れ縁でな...あと、私はヤブ医者ではなく、医者だ。」と自己紹介をした。
そして、次のように言った。
「早速だが、君の血をもらうよ。」
最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。
この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。
日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。
一週間休ませていただきました。
私用が立て込んだため、休載してしまいすみません。
最近は別の作品にも連載の軌道に乗せたいと思っていますが、中々難しくてまずはこの作品の連載に最善を尽くしたいと思います。また休むかもしれませんが、どうか長く応援していただければ幸いです。
短めですが、なんと!新キャラ登場です!888
さらにクマさんというヤブ、ではなく医者!
青色の髪はまあ、創作にはありますが、実際に会ったことありますかね。コスプレの会場ぐらいかと思います。
あとは神様の垢ってw、なんだ!?と思う方がいるかもしれませんが、神話というのはもはや理屈じゃあり得なくない?と思わせることが数えきれません。どんな神話でもは?と思うところがあったこそ、神話は面白いです。
最後に血って、怪しさ満載ですね。一体カレンちゃんを目覚めさせるにはどういう関係があるでしょう。
もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。
次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!
ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。
もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!
毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!
追伸:
実は新作も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓
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