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第一竜王の記憶(無限)

竜王の...無限と敬愛


古代インドに語り継がれる叙事詩「ラーマーヤナ」、ヴィシュヌ神の化身「ラーマ王子」の愛する「シーター妃」を奪還するために耗発した羅刹羅闍ラクシャーサラージャ「魔王ラーヴァナ」との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再開を果たした物語...


もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?


時は現代日本、ある女子大学生「椎谷しいたに蘭華ランカ」がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...

我の名は...難陀(アナンダ)

またの名はシェーシャ...()()()である。


幾千たるの【ナーガ】の第一番として一人目の竜王(ナーガラージャ)であり、数え切れない頭の数と広げた襟は宇宙を覆うほど広く、例えこの世界が終わろうとしても我は滅びない。

この生にしては我は...【無限】であり、時間の動きまで操れると言い伝えられた。


実際では尊敬するお方によって生まれた我は、この世が始まる以前には尊敬するお方の混沌の中を漂う専用の船であり、世界の終焉後...世界の再生前には尊敬するお方は我の体の上に眠りにつき、時が来るまでの間に安らぐ場所にもなる。

それは我の役目で、今までもこれからも...ずっと変わりはしない。

無限のようにではなく、我は無限そのものであるからだ。


この役目は我が存在する意味であり、何より大切である。

なぜ...と何者かに問われるとしたら、我の答えは簡単だ。


我は、尊敬するお方を...()()する...している...

今までもこれからも...ずっとこの気持ちに変わらない。

例え、何があろうとも...

例え、世界の果てまでも...

例え、宇宙の終わりが訪れようとしても...

共にいたします!

我...そして、我ら竜王の役目が果たされるその時まで...

この世界の行方のために...より、尊敬するお方のために...


しかし、世界はまだ終焉に迎えない間には我の役目が中々与えられない。

その間には人間たちに敬われ、拝まれ、奉られたときもあるとすれば、忘れられ...嫌われ...冒涜されたときもあった。

しかし、それは違う。

我はただ尊敬するお方の共に...傍にいたいだけだ。

無限に比べたら短い時間だとしても、我は我慢ができずに気持ちが抑えきれなかった。


その結果、我は尊敬するお方に敬愛しすぎる故に...

尊敬するお方と同じく、人間の世界に化身(アヴァターラ)として人間の姿で下界に降りた。

時には兄弟として...時には従者として...時には乗り物...

どのような姿でも...傍にいられるなら、我は満足だ。

今までも...これからも...


時には兄として、時には弟として尊敬するお方の化身と共に大戦に挑む王子様になったときもあったな。

懐かしく感じた。

そのときも中々大変だったが、尊敬するお方と共にいられるから、何もかも幸せだと感じた。


そして、現在に至って我はまた...人間の姿で普通の人間として時を過ごす。

しかし、今回には我には今までの役目とは違う特別の役目が与えられた。

直々尊敬するお方からだ...

何より光栄で喜ばしい。

そう...この世界の終焉が訪れるとき...

我は...

...


あ...

どうやら我の本体である人間の肉体の方の意識が戻ったようだ。


話はまた次の機会にしましょう...

そのときには()()()()()()()()()()()()()()()...


尊敬するお方とこの世界の行方のために...

我...我ら竜王は自分の役目を果たすのみ。


今までも...これからも...


無限に...


()()に...

最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。

この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。

日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。


この作品も100話まで連載しました。いつも応援してくださる皆さんに感謝いたします。

次は血の試練に戻りましょうかな...と思ったら案の定別の話になりました。

今回は100話にして、それに相応しい?伏線投下の回にしてみました。

文字数は短めではありますが、何かを感じていただければ幸いです。


竜王...無限...敬愛...

この3つの言葉はこれからも伏線を回収する重要なキーワードになります(宣言)。


というか、さすが無限のように今までもこれからも...という言葉を使いまわした...ではなく、この表現を繰り返しますね。(笑)


この竜王が言った役目も竜王の試練もこれからどうなるか楽しみにしていただければと思います。


もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。

次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!


ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。


もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!


毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!


追伸:

実は新作も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓

有能なヒーラーは心の傷が癒せない~「鬱」という謎バステ付きのダンジョン案内人は元(今でも)戦える神官だった~

https://ncode.syosetu.com/n6239hm/

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