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レベル5


【侵入者有り】

「は?」

【2つの侵入がありました】

「ちょ、ちょっと早くない?」

【侵入者が退去しました】

「え?」


 ランダム開放してすぐに侵入者。

そして、それらは退去したと言う。



「コア、どこに開放されたか分かる?」

【はい。レイ様のダンジョンはレイシーンド王国から3日の場所に開放されました】

「レイシーンド王国?」

【この世界で真ん中程の国になります】

「この世界に国はいくつあるの?」

【国と呼べる程に発達した場所は全部で8個あります。ただし、未開の地には村単位の規模で集落を作って生活している者たちもおります。】

「その8つには魔王軍は含まれているの?」

【はい。含まれております】

「ちなみに魔王軍は何番目に大きいの?」

【魔王軍は3番目に大きいです】

「このレイシーンド王国は何番目?」

【レイシーンド王国は5番目になります】


 なかなか大きな国の傍に開放されてしまったらしい。


「今の侵入者はなんだったの?」

【先ほどの侵入者は動物でした。ハチュウの痺れにより退却した様です】


 動物は匂いに敏感だもんね。

ハチュウの毒、中々使えるじゃない。


【ランダム開放した事によりDPダンジョンポイントが増えました】

「今のDPは?」

【ランダム開放特典により50,000DP。そして早期開放特典としてヒューマモンスター無料召喚が二回出来ます】

「ヒューマモンスター?」

【人型のモンスターです。通称レアモンスターです】

「レアなの?」

【はい。人型で自律式。主にサブマスターとして召喚されるモンスターです】

「ちなみにDPで召喚すると?」

【DP召喚でかかるポイントは、100,000,000DPです。ですが、特典として召喚される以外、今までDPで召喚したダンジョンマスターはおりません】


 すげー。

めっちゃレアじゃない。

早速召喚してみる?

二体召喚出来るんだもんね。



「じゃ、一体分召喚してみようか」

【はい。では召喚いたします。女性型と男性型、どちらにしますか?】


 え?それも選べるの?

どうしよう。


「コアはどちらがおススメ?」

【レイ様が苦手な分野をフォローする為に男性型をおススメします】


 なるほど。

今の私は幼女と言っても過言ではない。

力仕事には向かないし、食料を作る為にも、男性型の方がいいよね。

 それに私の目標は『腐』の世界。

愛でる世界をつくろうではないか!


「じゃ、男性型で」

【見た目設定はいかがいたしますか?】

「見た目?」

【モンスターに年齢はありません。ですので見た目が変わりません。レイ様方の様に成長はしません】


 なるほど。

ダンジョンマスターは年齢と共に老化していく。

と言っても、人間の様に老体になる訳じゃないらしいけど。


「細かく設定できるの?」

【いいえ。人間的に10代30代50代となっております】

「そんな事も出来るんだ」

【レアモンスターですので】

「どうしよう。乙女ゲーム系の10代も捨てがたいけど、油の乗った30代も美味しい。でも成熟した50代も……」


 私の思考はドンドンやばい方向へ行ってしまう。

ダンマスゲームより乙女系ゲームが良かった。

なら、今まさに乙女系ゲームのような逆ハーも夢ではない。

でも、私は逆ハーを求めているのか?

いや、違う。

 私が見たいのは腐の世界。

レアモンを二体男性型にして、腐っていく。

なら、50代って選択はないな。


 よし、まずは近い所から召喚しよう。



「30代男性型のレアモン召喚で」

【畏まりました。召喚いたします】


 部屋のドア前、丸い光が発生する。

そして、光は徐々に大きくなり、人型が現れた。



「お呼びいただきありがとうございます。わたくしの種族は悪魔。マスターレイ。宜しくお願い致します」


 燕尾服を着こなしたイケメンが現れた。

瞳は紅く、髪は私と同じ漆黒。

すらっとした長身が私の前で跪いた。


「名前をいただければ、レイ様より思考を受け取れるようになります」

「思考?」

「はい。レイ様が望まれる事を察知できるようになります」

「コア、どういう事?」

【レイ様の知識で指すところ、思念や思考という概念になると思います】


 さすが魔法の世界だね。


「分かったわ。名前かぁ……ディア」

「ありがとうございます。わたくしはディア。レイ様にお仕えするもの」


 ディアはギリシャのディアボロスからつけた。

デビルのデビじゃ、イマイチだしね。

ああ、名づけのセンスが無い事は黙っておいて。



「では、わたくしは、草原エリアで栽培の教育をしてまいります」

「教育?」

「はい、ゴブリンや妖精を教育し、野菜などの栽培を行います」

「はい、お願いします」

「では、失礼いたします」


【名づけをしたモンスターは主であるダンジョンマスターが望む事を最優先とし活動いたします】


 なるほど、だから農園エリアで栽培ね。

私の幕の内弁当から自炊への移行は今後必須だもんね。


 颯爽と部屋を出て行ったディア。

なんだかなぁ。

種族は悪魔と言っていたけど、悪魔には見えない。

まるっきり人間。


【レアモンスターは人間の形になれます。レイ様に合せディアは人型に変化しています】


 やはりコアは優秀。

私の不思議に答えてくれる。


「さあ、ディアが草原エリアの改革をしてくれるから、私は他のエリアに手を加えようかな」

【はい。では、加えた方が良いモノをリスト化します】


 やはりコアは優秀。

ダンジョン開放してしまった今、私は自衛に専念しなければならない。











ご覧いただきありがとうございます。

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