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ババ抜きは感情を表に出さない為の遊びである。人の感情を読む遊びでもあり、今では平民の間でも人気らしく、沢山売れていると前に聞いた。そんなババ抜きを幼少時に、アウラや家族と遊んだ事をよく覚えている。
双方の準備が出来たカードを見て、アウラ様からどうぞと、ニッコリ微笑む。
さぁ・・・アウラ私のミミちゃんを貰いなさい。貰うのです!アウラのアイスブルーの目をガン見する。
「カーナ・・・相変わらずだね。」
サクッと違うカードを引き、同じカードを外す。私もアウラのカードを引き、同じカードを外す、クッ・・・。仕方が無い、お父様打法を使いましょう。お父様はジョーカーを敵から守る様に隠し引かせる。表情は本当にわからない、
お父様は『宰相は仕事上表情隠すのが上手いんだよ。』なんて言うけど、私知ってるのお父様が王城で「微笑み宰相」て言われてる事、
私は手を後ろにして、素早くシャッフルすると扇子の様に広げ、ミミちゃんを隠す。
ミミちゃんあの人危ないから、ここに隠れていなさい、私がアウラから守るわ!扇子の様に広げ得意気に微笑む、
「私のミミちゃんは渡さない!」
「カーナ・・・大丈夫、僕はカーナを貰うから、」
「・・・クッ・・・」
私は一瞬照れたが、ミミちゃんは嫁にだし心の中でガッツポーズをする良し!悔気なアウラをトランプの扇子で口元を隠しニヤリとする。
ミミちゃんに語りかける、出戻りはダメですよ、そちらで仲良く暮らすのです。
「はい・・・カーナ」
アウラは黒い笑みを浮かべ私を見る、私のミミちゃんに何か不満でもあるの?!どこにあるのか分からない・・・目で聞いてみる、鋭い目で返されました。そうですか・・・。
「ミミちゃん、アウラと一緒が良いって」
「フフ・・・カーナ面白いね。」
私は黒い笑いを見せるアウラには負けない、極上の笑みをする、(ミユキの秘技、上目遣い)
「ミミちゃん出戻りは許さない!」
カードは腕組みしてる猫、ミミちゃんおかえり、アウラに捨てられたの?冷たいわ・・・。
「捨てるなんて最低ね」
「カーナ!?これジョーカーだよね?・・・大丈夫カーナは捨てないよ」
そんなやり取りをずっとしました。えぇ・・・。途中で何人か入れて4人でもババ抜きをして、アウラとの勝敗10戦4勝・・・私の負け・・・。まだまだ続いている。
ミミちゃん呼びのやり取りは、アウラ様と私の秘密です。と言ってお口にチャックをしてもらいました。
「また1つ僕とカーナの秘密が出来た」
「えぇ・・・。そうですね」
・・・秘密?私また何か聞き逃した?バレない様に微笑み返し、アウラは他の生徒とババ抜きを開始、私も他の令嬢とお喋りしながら、トランプを楽しむ、
「トゥカーナ様はこのカードを、作ったのですよね?素晴らしいです。」
「トランプの猫ちゃん可愛いですね?」
「私の絵を見て下さい!あの高名な絵師に書いて貰ったのです。」
皆様絵が上手ですね?と聞くと、絵師に書いて貰いました。と声を揃え答え、凄い!凄過ぎる!絵が色々あり見応えがあった。トランプを楽しむより、たっぷりとお喋りを楽しんだ。
終わりの鐘が鳴りトランプの片付けをして、アウラと魔法陣迄行き寮へ帰った。
重い気持ちで自室に戻り、ソファで大きなため息を付く、
「今日も見るのかしら?」
夕食も食べる気も起こらず、シャワーを浴びて不安な気持ちのままベッドに潜り込み、大きな枕を抱きしめる。ふわふわとして気持ちいい、疲れもあるのか瞼が落ちる、
◆
トゥカーナも深い眠りについた頃、
部屋一面にふわふわと光が漂う、その光はトゥカーナをふわりと包む込み消える。
「今日位は夢を見ない様にしてあげる。これ以上は見ていられないわ・・・」
翼で優しく包み込み安眠魔法をかける、辛そうな顔が今では笑顔に見える、そっと頭を撫で、眠っている娘の柔らかな頬に軽くキスをした。この事を知ったら娘の婚約者は、対抗心を燃やすのかしら?とクスクスと笑う、
「おやすみなさい可愛いトゥカーナ」
母様はそれだけ言うとふわりと消えた。
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