表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/176

29

 

 ロッテに注意され、私は改めて自分の立ち位置を見る・・・。



 ベッドの上!自分の今の服装(夜着)を見て、自分がした行動も次々と浮ぶ・・・。顔がさらに赤く、頭から上掛けを被ると目だけを出し涙目でアウラを見る。アウラは顔は赤いが笑っていて、



「カーナ大丈夫だよ、出ておいで・・・」

「ん・・・・・・っ・・・。」



 目を鋭くし首を横に振る。フルフル(イヤ)

 私は猫か!フーフー怒ってやりたかったが、ロッテに叱られた後なので止めた。



「王太子様、お嬢様のお召し換えをしますので、あちらの部屋でお待ち下さい。」



 ロッテが声を掛けアウラは、焦らなくて良いよと、ロッテの案内で隣りの部屋に行き、そこで肩の力が抜ける。今の状況を陛下にも説明しなければならない、髪色の事は家族と王家も知ってるが、エニフ王国ではそうはいかない、突然髪色が変わる令嬢なんていないだろう。



 ロッテに身支度を整えて貰う、髪色はそのまま、まずは見て貰わなければ話しも出来ない、ここからスタートする、



「お嬢様準備が終わりました。」



 私は姿見の前に立ち、その場でくるりと回る。

 ふわりとしたAラインドレス、お洒落して嬉しくなり心が踊る、髪はサイドに編み込みを施し、残りの髪はそのまま背中に流す、編み込みの終わりを髪下に隠す、シンプルそれがいい、アウラとまた話しをする為移動する。



 部屋に入り、アウラ、お父様、レオニス 、3人が難しい顔で話しをしていたが、私の顔を見てお父様は、ほっとしている様子でソファに座り込むと、ロッテにお茶を入れてもらい人払いをする、



「すいません遅れました。」



 私は丁寧に礼をする。2人は私の髪色が違う事に注目し何やら話しをしている、アウラは立ち上がり私の傍に来る。



「カーナ綺麗だ、このまま連れ去りたい・・・」



 連れ去りたい・・・、オウム返しで呟き顔が遅れてカーッと赤くなる

 私にアウラは自然な仕草で手を取り甲に唇を落とし、そのままエスコートをしてソファへ座る。対面にお父様とレオニス、アウラは私の横に座るが位置が近い、すぐ手が触れる位置、



「トゥカーナ嬢その髪色は?」



「・・・・く・・・い・・。・・・話せないのです。」



「トゥカーナ・・・!その目の色!」




 ガタッと立ち上がるお父様に指摘され、レオニスはそこで気が付き、両膝に両手を着け私の目を改めて見る、私はレオニスに微笑み見つめる、レオニスは濃い紫の目なのよね・・・、何故か懐かしい気持ちになる・・・。

 頻繁に会っている訳でもないし、言われないとわからないと首を横に振り、ソファに座り直す。



「カーナ大丈夫?」


「はい・・大丈夫です。話せる所まで・・・。と思いましたが・・・」



 話せないのなら、書けるのでは?お父様から筆記用具を借り、サラサラと書き込む不思議な事に1文字書き込み終わる前に消える。

 4人で頭を突き合わせ考えた事を口に出す。


「話せない、書けないか・・・。」


「質問に答えるのに、はい、いいえ、なら出来るのでは?」


「言葉が詰まる・・・なら首を縦、横振るこれなら?」



 レオニスはそのままを、お父様は、はい、いいえで答える方式を出し、アウラは頷くならと意見を出し合う




「私以外が基本文字を書き、言いたい事を指差していくのはどうでしょう?」



「「「その手があったか」」」



 文字は宰相のお父様が書くと決まり、基本文字を1つ、1つ書いていく、綺麗で癖が無い文字、日本語と同じ数を書き終わると、これは〇っくりさん・・・無性に鳥居描きたくなる・・・我慢・・・。私は指差しをしていく、



「威厳ある人に帝国に行き、アルゲティが空に帰った最後の場所・・・何かを探せと言われました。」


 私は指を離し、心を落ち着かせる為にお茶を飲む。

 3人は難しい顔で聞き入り、レオニスは何か思いつき、顔を上げ私の顔を見る、



「トゥカーナ嬢ひとつ聞きたい、魂と記憶が戻る、その後はどうなるんだ?今の君は空の人では無い、翼がいきなり生える訳でもないのだろ?」



 その言葉は私を含めた他2人も気が付かず、盲点を付いた質問、アウラは悔しげに顔を歪める



「それは考えた事がなかったです。父様や母様も魂と記憶の解除としか・・・それなら何故髪色や目色が変わるのか、説明が出来ません。」



 父様は私を元に戻したいだけなら、私は死ぬ事はないだろう。後は穏やかな日々を・・・と願うだけ、



「カーナ魔法の使い方言ってみて」


「頭の中でイメージして・・・あっ!」



 この世界の魔法発動は魔力とイメージする事、慣れ不慣れはあるけど、言葉にして初めてイメージが出来る人もいる。精霊魔法は精霊に力を借りる為願う。



 私も魔法を最初に使った頃は、先生の見本の様に出したかったのに、消防の放水レベルが出たな・・・それより母様の魔法は凄かった、



 不意にアウラに手を取られ、2人で立ち上がり、ゆっくり歩き出す。



「カーナはカーナだ、アルゲティ様でも無い、この気持ちも大事だ、」


「フフ・・・。初めてアウラ様の前で髪色が変わった時も、『カーナはカーナでしょ』と・・・そう言ってくれましたね。私嬉しかったのです。アウラ様」



 私は私であり、アルゲティでも空の人でも無い、

 お父様とレオニスは真剣な眼差しで見ていて、私だけが、何が起こるのかわからないまま、エスコートされテーブルから離れた場所に連れ出される、部屋の真ん中で歩みが止まる。



 アウラは腰から鞘ごと剣を取り出す、鞘に細かく金や銀で模様が施されて、片手剣?立派な剣、その剣を突き立て、跪くと私の顔を見る、



 私は驚きはしたが、すぐに思い出す、剣の誓い、昔本で見たけど実際見ると迫力あるわね・・・。すぐに微笑むとアウラを見る。



「トゥカーナの命が脅かされるなら、僕は一緒に立ち向かうと、この剣に掛けて誓う」



 溜まりに溜まった思いが涙として溢れる、今まで不安が無かったといえば嘘になる、

 生まれ変わったら悪役令嬢、違う人生を送ると意気込んだら、この国を救った守護者アルゲティだと言われ、魂と記憶解除の魔法を掛けられ、髪色や目の色が変わる、波乱万丈過ぎるだろ!とヤケになる事が無かったのは、


 はちゃめちゃな私を、時に厳しく、時に優しく育てた家族と使用人達、アウラも含めた王族の協力と理解だろう。



「ありがとうございますアウラ様」



 アウラは立ち上がり剣をしまうと、私の傍に来て肩を寄せ、頭をコツンとぶつけた、なんだか面白くて、私も真似する。地味に痛い・・・。横から咳払いが聞こえ



「トゥカーナ嬢帝国へ行く、これに後悔は?」



 私はレオニスに綺麗なカーテシーする。何があるのか知らないけど、取りに行く!



「いいえ、後悔はありません。」



「トゥカーナ出発は再来週になる。」



 お父様は出発日を告げ、私は顔を上げ覚悟を決めた!



「カーナ、夏の休暇前のイベント頑張ろうね」



 アウラ色々あり過ぎて、私すっかり忘れてたよ・・・。

お読みいただきありがとうございます。

ブックマークと評価ありがとうございます。


シルバーウィーク辺りで学園イベントが終わると思いたい・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ