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寮に着きそのまま自室へ戻らずに、シータに明日は王城へ向かう事を言う、表向きは王太子妃教育となっているので、言いやすく誤魔化す必要も無い、


「じゃあ明日は夕食は要らないのね」

「はい、夕食も王城で食べると思いますので」

「はいよ!もし変更があっても、こちらは大丈夫だから、また言っておくれ、後これ手紙だよ」


私は手紙を受け取り、そのまま自室へと戻る。制服のままソファに座り、手紙をペーパーナイフで開ける。手紙の送り主はお父様で、学園が終わったら王城に来なさい、外出許可の変更はしてある、と書いてあり、一瞬私の苦労を返せと言いたかったが、止めた。


明日から今日になった事は気にしないが、私は心の準備が必要で、胸が痛い程ドキドキする、

ソファに座りそのまま倒れるように横になる、胸に手を当て「落ち着け私」と呟き、何度か深呼吸して、その胸のドキドキを抑える。


気持ちが落ち着くと、手紙を仕舞い私はシータに、今から王城へ向かうと報告をして、制服姿のまま王城へと向う。



王城に着くと、見張りの兵士にメイドを呼んで欲しいとお願いをして、その間にもう一度呼吸を整える、大丈夫!焦らない、緊張したら前世でもしていた、手のひらに人の字を書き飲む3回繰り返した、これで大丈夫!これで落ち着いたと前を向き、メイドが来た様でノックが鳴り扉が開く、開いた扉の先にアウラが一人で立っている。


「カーナ会いたかったよ」


アウラが満面の笑みで私の傍に来ると、自然な仕草で手を取り、そのまま手の甲にキスをする。私はそれをされ赤面するが、アウラを見ると、学園の制服姿では無いアウラを久しぶりに見る。見れば質がいいと分かる、シンプルな服装、


「・・・アウラ様、私も会いたかったです。」


寂しかったのも事実で、改めてアウラの姿を見ると、胸がドキドキする煩いと思える程に。心臓の音が大きく聞こえ、赤い顔も更に熱く感じる。照れ隠しで視線を少し下にして、丁寧に挨拶をする。


「アウラ様私の為に調べ物をして頂き、ありがとうございます。」

「カーナの為であり、僕の為でもある、だから気にしてはダメだ、これも婚約者の役目だから」


アウラが私をエスコートする為手を取る、私は前回の事を頭の中で思い出してしまい、ピクリと頭が動いてしまいアウラの顔を見る、その結果

私より背の高いアウラに、私が上目遣いで顔を見上げて見えたらしい。


「エスコートでは不満?この前の方が良かった?」

「アウラ様!そういゆうことでは無いのです。」

「このまま行こう」


と恋人繋ぎに変更になり、私は内心ひゃー!と赤面してしまい、護衛とメイドが見守る中を恋人繋ぎで歩き、客間へと入る、いつもと違う客間で、2人掛けの可愛らしいソファが一脚、そのソファに合わせたテーブルや家具等、一言で言うなら可愛い客間


「客間で少し休憩して待とう」

「分かりました。アウラ様」


手をさらりと取られエスコートされ、ソファに座る。座ると腰がふわりと沈み、凄いふわふわなソファで、私はその座り心地を楽しんでいると、メイドが紅茶を入れ部屋から出る、扉を見れば少しだけ開けてある。


久しぶりにアウラと2人でお茶会、ここで疑問なのだけど、この部屋のソファは二人掛けが一脚しか無いのだろう?反対側にソファがあればそちらに移るのに、と思うが、そういう客間なのだと納得させる。


それにアウラとの距離が近い気がする、これは膝が当る距離だと思う、私が少し横に移動したら、アウラの手が私の肩を優しく寄せると耳元でささやく、


「カーナ僕の横は嫌?」

「違います。アウラ様といつもよりも近くに感じてしまい、恥ずかしくて」


それは事実で、息が顔に掛かりそうな距離で話さないで、と心の中で叫ぶ、


そんな気持ちを落ち着かせる為に、入れて貰った紅茶を飲み心を落ち着かせる。美味しい。家の領地の紅茶だと一瞬でわかり嬉しくなる。タイミング良くノックが鳴り、私は寄せられていた肩を離し制服をサッと整える、


「王太子様時間です。」

「分かった今行く、」


メイドが頭を下げ知らせに来てくれて正直助かった。

私も見送ろうと立ち上りアウラを扉まで見送る。


「カーナ今日、ゆっくり休んで明日また話そう」

「はいアウラ様また明日。」


私は丁寧な挨拶で見送り、パタリと扉が閉まると、糸が切れた人形の様にその場でペタリと座り込む、両手で自分の赤い顔を覆い隠す、ノックが鳴り私は立ち上がり、はいと返事をする。入って来たのはロッテで私の赤い顔を見ると、


「失礼しますお嬢様お顔が赤いですが、王太子様と何かありましたか?」

「ロッテ・・・からかわないで」

「フフ・・・冗談ですよ」


ロッテは微笑みながら、制服姿の私を見るて先に湯浴みをしましょう、と私を湯浴みに入れ、簡易なドレスに着替える。


夕食は一人で食べる、王城だからとか、王太子の婚約者だからとか、特別な扱いはないが、それが一番安心する。


ロッテに久しぶりに紅茶を入れてもらう、簡易な紅茶は手軽だけど、手間を掛けて入れて貰う紅茶や緑茶は美味しい。


「ロッテ紅茶美味しいわ」

「ありがとうございますお嬢様」


そんなやり取りをして就寝までの時間を過し、夜着に着替えさせて貰う。


「ロッテ私寝るわ、おやすみなさい天使様が素敵な夢を運んでくれます様に」

「お嬢様おやすみなさい。天使様が素敵な夢を見せてくれます様に」


前日早く起きた事もあり、私はベッドに入るとすぐに寝てしまった。




また夢を見ている、下を見るとふわふわな雲、上を見ると透き通る様な青い空、空に雲ひとつも無く、名前を呼ばれ振り返る、すると意識はアルゲティの記憶に変る


アルゲティが大きくなったら、何がしたいのかな?私を膝に乗せてる父様は、デレデレな顔していて、私は嬉しくて羽根がパタパタと動く、


大好きな父様のお嫁さんになる!!


父様に元気一杯で答えたら、母様が困った顔して、父様は母様のです!それと、アルゲティにも父様よりも素敵な人が現れるわ。と言うけど無理だよ!父様よりも素敵な人なんて現れないと思うもん!私はほっぺをぷーっと膨らませる、


「じゃあ私父様と母様と一緒にいる!そうすれば大好きな父様と母様と一緒に居れる!」

「こんなに可愛い娘だもの、大丈夫よアルゲティ現れるわ素敵な人が」


「アルゲティお願いだから家に居てくれ・・・。外に行かないで」


母様は父様に怒ってる、アルゲティにも空の人の役目があるのだからと、母様は私を抱きしめ呟く


「アルゲティ素敵な人に出会ったら、父様と母様に教えてね約束よ」


母様は私のおでこにキスをする。私は嬉しくて翼がパタパタと動く、


「うん!父様、母様約束する!」


記憶はそこまでの様で、またあの花の香りがした。

お読みいただきありがとうございます。

ブックマークと評価もありがとうございます。



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