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ロッテと、ボレアリス姉様、私の3人で散歩に出た。
ペルセイ兄様はこれから学園入学に向けて色々と準備があるらしい。
自分自体散歩は体力作りの一環で競歩では歩いていたが、散歩自体は初めて
芝生ばかり生えているだけじゃなく、庭師が丁寧に花や木を世話しているので、どことなくキラキラと輝いているとても綺麗
キョロキョロと見回していると姉様とロッテが色々な花の名前や木の名前を教えてくれる
私も聞きたい事を聞いてみる事にした。それは領地の話だ
姉様とロッテに質問したら
家の屋敷は領地と王都にあり、領地の仕事はお母様とその補佐としてお父様の執事アーロンだ、
お母様いつも居ないと思っていたら結構忙しくしているらしい、私は前世でのお母さんを思い出し少しでもお母様の仕事が楽が出来ないか考えてみる事にした。
まぁ前世での知恵を使うのだけれど、そろそろ6歳になる位かの歳なので発言力も少ないと思うが、
「トゥカーナも家の領地の事を知っておかなきゃね」
姉様は散歩しながら領地の事を教えてくれる
私はお礼を言って色々と領地の事を聞いた
お姉様の話しを聞いた事をまとめると
家の領地は港があるので水産業とお茶らしい
家の領地の紅茶は高級品らしく、等級も存在するらしい。そう言えばロッテが入れてくれる紅茶はとても美味しいと思っていたのだ
水産業は魚が豊富に取れるらしく、聞いてるだけでヨダレが出てくる。話しを聞きながら
塩焼きでしょ。お刺身でしょ。醤油あるのかな?っと話半分になったのを姉様はクスクス笑いながら
「トゥカーナはお腹空いたのかな?オヤツ食べたばかりなのに食いしん坊さんね?」
言われた瞬間にお腹がグゥーっとなるから私は顔が赤くなる
「違います!これは違うんです!」
私はアワアワしながら言い訳をしてしまった。
けして塩焼きのパリパリを思い出した訳でも、お刺身にワサビを着けてご飯と一緒に食べたいと思った訳でも無い.......多分
「お嬢様.......もう少し歩いたらご飯にしましょう」
ロッテは料理長に言付けを言いに屋敷に入って行った。
「ボレアリス姉様、私領地を見てみたいです。」
姉様に上目遣いでお願いをする。
「じゃあ明日にでもお忍びで二人でお出掛けしましょ!」
姉様は胸の前でパンと手を合わせお願いを聞いてくれた
私は今の歳らしくお姉様に抱きつき
「お姉様ありがとうございます!」
姉様は飛び付いた私を受け止めてくれた。