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かなりこの話が長くなりましたので、2話に分けます。
次が出来上がり次第となりますので、時間が不明になると思います。
パカパカと馬の蹄の音がリズム良く聞こえ、今日は晴天、太陽が何時もよりも眩しく感じ、ふと空を見上げれば、見渡す限り1つも雲が無い、春の香りを肺の中に沢山詰め込むながら、また空を見上げると、春だからだろうか?青空がいつもよりも高く感じ、木々の間を小鳥が飛び、蝶が花から花へと移り飛ぶ、今日は暖かくなりそう・・・そんな現実逃避の中・・・。
何故?私は馬に乗りアウラの背中にへばりついているのか?高い!怖いわで、揺れてちょっと気分が・・・。現実逃避もしたくもなる。
「カーナがあの道を歩いていたから、ビックリしたよ!まぁ僕としては、役得だから嬉しい、それにカーナと一緒に湖まで行けるなんて、遅れて来た甲斐があるよ!」
「アウラ様!前向いて喋って下さい!それに道を間違えたら大変です!」
アウラはニコニコした様子で馬に乗り、軽口まで言える程乗馬に慣れている、
大丈夫!カーナと違って道で迷子にならないよ!とアウラは私の事をからかう、
学園では最近になり、魔法練習場に1人でやっと行ける様になり、毎回迷子になると知ったアウラや先輩が送り、迎えをしてくれて、申し訳無いです。ありがとうございますと何回も感謝した。2人共ついでだからと、毎回引き受けてくれていた。
私はへっぴり腰でアウラの背中にガッチリと捕まっている、不思議とアウラの表情が硬く感じる、何かありました?
確かに私は1人で馬に乗る事は出来ないし、乗った事も無い、馬車に乗ってお出掛けが基本の貴族社会で育ちました。
あの道でアウラに出会えたのは、ラッキーだと思う、偶然とはいえ馬に乗せて貰い、その高さとゆっくりペースで歩いていると、笑いながらアウラは言うが、馬が歩くの速い気がするの!私はそんなアウラの余裕が羨ましい!!
私が何故こんな事になっているのか?
それは遡る事数時間前になる。
◆
私はピクニック前日にお約束の様に寝れずにいて、寝れないついでにと、数日前教室にアリス先生との会話を思い出し苦笑いをする。
アリス先生に放課後偶然出会い、あの遠足で不可欠な質問をするそれは
おやつにバナナは入りますか?そんなお約束は通じなかった。まさか好きなだけ沢山持ってきなさい。と言われるとは思わなくて、そんなに食べられないと即断り、数本だけは持って行くとアリス先生に伝えた
まだ春だから、湖の水は冷たいだろうな・・・いい場所なら、夏休みになったら行ってみたいなぁ。涼しそう!夏は湖でバーベキュー!なんて素敵!
そんな事を考えて、ベッドの端から端までをクッション抱えて、グルグルと寝返りをして、いつの間にか朝。眠気覚ましにシャワーを浴び、髪の毛を整えて、それから髪の毛を染めて・・・手提げに、ハンカチと包んだバナナを3本入れて・・・等と準備してから、朝食をあの日から毎日一緒に食べている赤い髪の令嬢と食べる(毎日挨拶しかしてないが、話し掛けるタイミングがなかなか合わない)
転移魔法陣で学園へ、待ち合わせは色々と思い出したくない、あの場所エントランス・・・私はエントランスに来る度に入学式の事を思い出すのだろうな?と気持ちが少し暗くなるが、今日は違う!と1人握りこぶしを作る。
今回はアウラは遅れて来るし、何故か担任なのにアリス先生が居ない。
生活指導の先生が変わりに来ると、涙ながらに前日の朝礼で話をしていた。
エントランスで先生が全員集まったかを確認して、馬車に乗れる人数に振り分けをするらしく、そこは班決めとかじゃないの?と思ったが、ここで私が何を言っても仕方がないと、微笑みながらお任せをした・・・。
馬車に乗り込む前に同じ馬車に乗る令嬢達と挨拶を交わす、馬車に他の令嬢と乗る事になったが、なぜ悪役令嬢の取り巻きが居るのだろうか?取り巻き3人娘、通称サラダ巻き3人娘、何故サラダなのかはわからない、いつの間にか着いていたらしい。これはクルミ情報。
キャロット令嬢
パプリーカ令嬢
オニオーン令嬢
キャロット令嬢は、少し赤が混ざったオレンジの髪色でサラサラのストレートの髪、少し濃い緑の瞳をしている。
パプリーカ令嬢は、前世で見たたんぽぽの様な黄色い髪色で、緩くウェーブが掛かった髪を、上半分をハーフアップにしていて、濃い緑の瞳はとても綺麗。
オニオーン令嬢は、亜麻色の髪色をしていて、瞳も亜麻色、全体的に見てもふんわりと柔らかい雰囲気の令嬢
そのは髪型・・・。前世で居たよこの髪型の女優さん。あの髪の中には飴が入っていると、軽い都市伝説になったあの髪型、〇〇の部屋を何回か見てあの中に飴は入らない!と妹弟達と断言をしていたら、あっさりと検証番組でわざとなのか、その髪に飴が入っていた、家族で驚いていたのを思い出す。なぜその髪型なのか気になり聞く、
「・・・素敵な髪型ですね。なぜその髪型に?」
「今日は暖かくなりそうなので」
やわらかく微笑み答えてくれました。なのでお礼に微笑みをおかえしました。フフフ・・・。オニオーン令嬢・・・夏に見るの楽しみです。
乙女ゲームをしていた時に、実際に居なくて良かったね!と思っていた令嬢達で、子供が苦手な野菜ランキング当時はトップを誇っていたはずだ、そんな野菜トリオだから私も良く覚えていた。
前世では私も食べさせるのに苦労をした食材達、サマ、クルミ、ミユキ、弟妹が苦手だった野菜達を形から、好きになってもらおうと、ハートや星にしたり、
味がダメなピーマンや玉ねぎは、かなりみじん切りにしてから、しんなりするまで炒め、そこにケチャップと私秘伝の味噌を隠し味に使い、オムライスに混ぜたりと、我が家では好評だったと覚えがある。この令嬢達は自分の名前をどう思っているのだろうか?聞きたいけど聞けない。
「おはようございます。トゥカーナです。今日は湖まで道中ご一緒ですね?」
私は微笑みながら令嬢達の様子を見る事に。令嬢の髪型はゲームの時は悪役令嬢と同じ様な髪型をしていて、取り巻きに相応しい働きをしていた。あの鉄の掟の様な寮に忍び込めたのも、取り巻きの中の1人がヒロインと同じ寮生だったから出来たと思う、とクルミが言ってたなぁ。今は乙女ゲームとは違い、雰囲気もそうだけど、皆柔らかい表情をしている。ゲーム内では上から目線が多いそんな印象を持っていた。
「おはようございます。トゥカーナ様昼食御一緒しましょう」
「おはようございます、こちらこそですわトゥカーナ様、おやつもありますのよ!」
「おはようございます。今日は王太子様はいらしゃらないのですね?昼食は御一緒にいかがでしょうか?」
3人共そこまで酷い性格では無いようで、昼食のお誘いを貰ったが、アウラはお昼前には到着すると聞いたので、
「皆様お誘いありがとうございます。今日アウラ様は少しだけ遅れるそうなので、昼食は御一緒には出来ません。またの機会がありましたらその時に、ご一緒しましょう」
微笑みながら返事をし、微笑みながら聞き役になりサラダ巻き令嬢達の会話を聞く、どれも噂話しが多く私には話についていけない。曖昧な返事も出来ずにいても、令嬢達の話は続く、
私が返事をしてもしなくてもいいと感じたので、私はぼんやりと外を眺めて景色を楽しむ事にした。段々と馬車に揺られ気分が悪くなってきてしまい、遠くを見ていた時、馬車は丁度休憩時間の様で大きな広場でゆっくり止まる、他の生徒がバラバラと馬車から出て来た。止まってもお喋りを続けている令嬢達に、外に行くと言伝をする。
「少し気分が悪いので、外の空気を吸ってきます」
と手提げを持ち馬車から降りる、広場近くの木漏れ日が眩しい、森へと入ると少し奥に手頃な大きな石がありそれに腰掛ける、私は小さく息を吐くと、森林浴を楽んだ。
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