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私はいつの間にか寝ていた様で、ベッドの中にいた。窓の外を見るとまだ暗い時間。
私はベッドから降り、そのままキッチンに向かう為歩く
頭が眠気でぼんやりする、部屋の中は月明かりが入り込み薄暗い、その部屋を出る為歩き、夢の世界での話を整理しようと、頭を働かせる。お茶でも飲みながらと思い、お気に入りカップに粉緑茶、お湯を入れ終わるとそのまま、テーブルにカップを持っていき、ソファに腰掛けた。ふんわりと沈み、体を包み込むそれだけで、ここは現実世界なのだと安堵をする。
「ミューは契約精霊だったのね。それに・・・」
私は空の人時代の夢を良く見ていて、
翼をパタパタさせて、父様の膝の上に乗り、お話しを聞いていたり、母様の料理を食べて大喜びをしていたりと、その夢も断片的にしか見ない、けれど、どの夢もとても大切な記憶なのだろう。
今回はどうなのだろう?と思い付き、ゆっくりとカップをソーサーに置き、ソファから立ち上がると、急いでパタパタと姿見の前に立つと、自身に異変が無いかを確認する
帰ってから、着替えてもいないので制服姿のまま、姿見の中の自身の髪色、目の色、制服姿の自身をクルリ回り、背中を確認をしたが、特に何も無い。小さく息を吐くと安堵をし、姿見の中の自身の姿を再確認する。
「ふぅ。良かった!変化は無いみたい、ミューの言う通りね。魂と記憶の解放・・・?そうだ!あの白い世界で父様に会う時は、いつも何かブツブツ呪文言ってるのよね、それが魂と記憶の呪文なのかしら?」
と結論を付けると、自分自身に無理矢理に納得させる。父様にあったら、また呪文を唱えるに違いない、どうしたら良いのかを考始め・・・やめた!と両手を上に上げ、曲っていた背中を伸ばす
「今悩んでも仕方が無い!着替えてシャワー浴びて気持ちを切り替えましょ!」
シャワーを浴び、夜着に着替える。
寝る前の身支度を整え、学園の鞄等が置いてある机が部屋の隅にあり、その場所へと歩くと、椅子に座る
あのノートを手に取り、赤いスィートピーの栞が挟んであるページを開く、あのムスカエ様・・・見た事あるのよね。ムスカエ様・・・っとあった。騎士団長の息子ね。それに名前と説明書き程度の内容ね。
前世の妹クルミはアウラが大好きで、
他の攻略対象者に目もくれず、ただひたすらにアウラだけ、一途だよね・・・。たしか・・・私も誰かを・・・
・・・・・・私は誰かを?・・・。痛っ!
私はコメカミに手を当て痛みが過ぎるのを待ち、
寝すぎが原因なのか、記憶が蘇りが原因なのか、わからないが、痛みが一層強くなる・・・、私は堪らず目をキツク瞑ると、その場で机の上に肘を乗せ手で頭を抑えると、頭の隅の方で、懐かしい記憶と声が蘇る。
◆
「ミク姉さん本当に・・・の事好きだよね?」
「だって一番格好良いじゃない!」
攻略対象者は皆イケメンなんだよね?と
ケラケラとクルミが、乙女ゲームの攻略を書いたノートを片手に笑っている。
ミユキは私の隣りでクスクス笑いながら言う、そんなイケメンがいたらヤバいって!と笑う
私は、そんなイケメン達がいても、私達の事なんて見てもくれないわよ。ゲームの中のお話しなんだからと、そんな姉妹の日常会話
「で!どこが好きなの?」
「だからゲームの中の話しだってば!」
「で!ミク姉さん!誰推しなのよ!」
「もー!からかわないの!・・・よ」
「ミク姉分かりやすいよね!」
そんな日常会話なのに、大事部分が・・・。わからない
しばらく痛みを堪えると、頭の痛みが収まりかけて、ヨロヨロとベッド迄歩きその脇に腰を下ろし、そのまま倒れる様に横になると、上掛けのふわふわとした触り心地に癒されながら、ふと思う。流石に記憶のダブルパンチはキツイ。
そのまま私は、上掛けのふわふわに癒されながら、意識を手放した。
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朝の爽やかな音楽が鳴り響き、私は徐々に目を覚ます。
外を見ると明るく、木々からの木漏れ日が、眩しいく部屋を照らし、私の寝ていたベッドにまで、その光を届けている、
私はあのまま寝てしまった様で、そのまま朝の支度を整えたら、食堂へと行き挨拶をすると
「トゥカーナ様!ご飯はちゃんと食べなきゃダメだよ!育ち盛りなんだから!」
「はい昨日は魔法の練習を沢山したから、疲れてしまったみたいで、着替えてからの記憶がないのです。起きたら夜更けでした。」
シータは腰に手をやり怒っている様に見えるが、その顔は心配げに眉を下げている。
私は学園生活を張り切り過ぎました。と舌をペロリと出し反省をすると、シータは仕方が無いね!夜更けに目が覚めてお腹が空いていたら、私の部屋に来れば何か作るよ!と言う。それを素直に、ありがとうございますとお礼を言うと、朝食を受け取り食べる
「おはようございます。こちら宜しくて?」
「おはようございます。どうぞお座りになって下さい、」
淡い赤色の髪が長く緩くウェーブが掛かっているのか、その髪はふわふわと揺れている、綺麗な顔つきでいて、少しつり上がったその目は、燃える様な赤色で意志の強さを感じさせる、
席は沢山空いているのに、わざわざ目の前に座る?とも思ったが、一人寂しく朝食を食べるのも、正直味気がないと・・・そう思う。すでに私はホームシックになっている様だ、
朝食が終わり、紅茶を飲んでその時を私は待っていると、相席の令嬢は何か話しでもあるのか?と身構えたが、令嬢は「お先に失礼します。」と、そのまま食器を持つと、優雅に立ち上がり、シータに挨拶をすると、淡い赤い髪をふわふわと揺らし、そのまま食堂を出ていってしまった。
「何だったの?」
私は食後のお茶をゆっくりと飲み干し、シータに挨拶と今日の夕食は、きちんと食べる事を伝えると、安心した顔で「行ってらっしゃい!」と見送られて、転移魔法陣へと向かい、識別の石を手触りで石の存在を確認し、魔法陣の上に乗り学園に転移する。
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