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朝食の語らいの後はお父様をお見送りして、恒例のハグを令嬢らしからぬ声を(グェ!)っと出し
いつか私も抜け出す!っと誓いを決意する。
その日の午後は思い出せた事を更にノートを描きロッテと無駄に広い庭で散歩して、体力を付けたりして過ごす事3日
お兄様が教会から帰って来た
「お兄様お帰りなさい!」
私はお兄様にハグをしながらお迎えをした。
もちろん淑女としては失格であるが、、
大きな廊下を歩きながらお喋りをしてサロンでの3人でのお茶会を開始する
ロッテにお茶を入れて貰い、お兄様はサッと人払いをする。属性はおおぴらにする事でも無いらしく、魔力量は公爵家って事で想像の範囲内らしいが
「教会の魔力検査ってどんな感じだったんですの?」
って聞いたら
「大きな球に手をかざすと、属性が分かるんだよそしてその球の光具合で魔力量もわかる僕の場合は火、土、水だった」
お姉様がそれを聞いて少し意外そうに呟いた。
「まぁお兄様!お父様とお母様の属性だったんですのね?やっぱり精霊は良い子じゃないと、お願いを聞いてくれないのかしら?」
「ボレアリスそれはもう少し経たないと分からないらしいんだ、精霊がいつ力を貸してくれるのか条件がまだ不明だからね」
ボレアリスはお姉様の名前だ、お姉様は何故か座る席は隣りだし、ことある事に手や身体を触ってくる。スキンシップ多過ぎるが、私としては前世での淋しさもあって嬉しい
「お姉様は来年ですね?私にお姉様の属性を教えて下さいまし」
「えぇトゥカーナのも教えてね」
お姉様は微笑みながら手を握ってくる
「はい!」
今日のお茶菓子は一口サイズのケーキとクッキーだ。一口で入らないお菓子はお嬢様らしく作法通りにして食べる。けして無理やりに一口で行ってはいけない。これもお茶会の練習になるからだ
もし無理やりに入れようとすると、怒られるのだ
こうして子供だけの時はいいのだが、ロッテやお母様はすぐに言ってくるので、最近は呪文を唱えている。「お淑やかに、そしてガッツがない!」
前世では仕事が休みの日には速く食べてマサの遊びに付き合ってり、勉強教えていたりと、まるでお母さんの様に面倒を見ていた為毎日がバタバタだったのだ。呪文の一つでも言っておかないとガッツきそうでこわいのである。