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微笑み合戦の後しばらくして、お父様が入って来た。
はて?最近のお父様は何かが変だ。あの夢の話の後から特に。。
「お父様?どうなさったのですか?」
「陛下と話をして決めた事での話しをするよ」
「そうなのですか?」
お父様は少し長いけど。っと前置きをして、紅茶新しく入れてもらい人払いをした。
「トゥカーナ?この前言ってた倒れた時の夢の話覚えてるかい?」
「はい。何故かその夢だけはよく覚えてます。」
「その天使様と何回出会った?」
「初めてだと思います。でも・・何故がとても懐かしい気持ちになりました。どうしてなのでしょう?」
何故お父様が今天使様の話をするのか、分からなかった。何かあるのかな?
「この話は箝口令をしてる話なんだ。もう少しで君も6歳。もう話をしても良いのでは?と陛下と決めたんだ」
「はい。お父様そんな顔しないで下さい。」
私は深刻そうな顔をするお父様に、どうしたらいいのかわからないし、胸が痛い。
「君はその天使様と教会の洗礼式の時出会っているんだ。」
「え?!何故今その話をしているのですか?」
「夢の中で天使様と会った時に聞いた名前があっただろう?」
「アルゲティと言われました。何故かこの名前は聞き覚えがあるのです。」
「アルゲティ様はこの王国を救ってくれた人なんだ。」
「はい?!」
王家は勿論だが王家に入る人間と宰相クラスしか知らないとお父様は説明する。
あれ?頭の中を整理しよう。ここは前世の乙女ゲームだったはずなのに、RPGになってませんか?いきなり救世主と言われても。
「混乱はするのは分かる。だが王家の歴史を勉強すると、アルゲティ様が沢山出てくる。これ以上は隠してもおけないのだ。守れなくてごめんな」
お父様はおもむろに立ち上がり私を包み込む様に抱きしめる。
混乱させてすまない。と悲しい顔をしてた。
私も泣きそうなのを気が付いたお父様が頭を優しく撫でてくれて、私の目からポロポロ頬に水滴が流れる。お父様の優しさが嬉しい。でも私は私だ
「歴史の勉強頑張ります。アルゲティでは無く、イプシロン・トゥカーナとしてこの国で生きていきます。」
「それで良いんだよ?」
お父様は頬の涙をハンカチで拭き取る。
「気持ちが落ち着いてから帰りなさい。人払いはしておく、帰る時はベルを使いなさい。」
私はしばらく気持ちが追いつかず放心としていた。
しきりに泣いて悩んで考えた後、アルゲティは何者だったのか分からない。だが王家に入ると必ず出てくる名前アルゲティ様
だからかな?お父様が王家との婚約止めてるのは。お父様大好き。ありがとう。
この話は家族にはけして言えない
お父様と私の秘密の話しになった。
私は寝れなかったのと、精神的な不安からなのかいつの間にかソファで寝てしまった。
今回はきちんと確認しました。大丈夫!2回確認。




