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初めての投稿です。
※2020年11月から少しづつ書き直しをしています。
アルファポリスさんと内容が違ったりしていますが、結末は同じになります。
同じでも良いかな?と思ったのですが、そのまま移して来るのもな・・・と思いました。
最新話は同じですが、幼女編は少し遊びを加えたいと思います。
ガボガボ…なぜこうなったのだろう?
私は水の中で溺れている。
私の専属メイドが大慌てで引っ張り上げた所で気を失ってしまった。
その後私は1週間寝込んだらしい。目を覚ましたら知らない天井…、知らない言葉、豪華な天幕付きのベッドで私は目を覚ました。
自分がどうなったのか知りたくて、上掛けに手を掛けた自分の手はとても小さかった。
私が目が覚めたのを確認した茶髪のメイドが慌てて家族を呼びに行く、
「фмп@*фийсш!・・・お嬢様が目覚めました!」
最初何言われたのか分からなかったのに、言葉が分かる様になった事に驚愕する、
私が口をパックリとしてあ然としている間に、パタパタと沢山の足音がしてきた、
メイドがせめてノックを!と止める前に、勢いよく開いた扉から超イケメンと、凄い美女が私の元に駆けつけてきた。イケメンは何故か泣いている・・・
泣いていても絵になるんだな・・・と感心していた。
「・・・よかった。目が覚めたのね、」
美女は薄い紫色の瞳を柔らかく細め、私の頭を優しく撫でる、私はこの美女が私の母親だと知っていた。
プラチナブロンド髪が似合っている超イケメンは、泣きやみはしていないが、鼻をグズグズとさせ時折ハンカチで涙や鼻を拭いている、私が母親と話が終わるのを待っていた様で、話が終わるといきなり抱きついた、
「トゥカーナ!無事で良かった!」
「ぐぇ!!死ぬ!」
いきなり私に飛びつき抱き着いてきて、私は世の女の子が出してはイケナイ声が出た、勿論抱きついて来たのはイケメンで、いきなり女の子に抱き着くのは・・・、この人が私の父親だと知っている、その抱きつかれた衝撃で私は今朝の事を少しづつ思い出していく、
「旦那様申し訳ないのですが、折角目覚めたお嬢様が空に帰ってしまいます。」
メイドに咎められ、父親は肩を落とし私から離れていく、
その内バタバタと駆けつけた兄姉に(特に姉さん)大泣きされて所で、私はまた熱が上がって来たらしい、まだ寝てなさい!と言い渡された。
私はまず溺れた日の朝を思い出す事にした。
時はさかのぼり溺れる前の話になる
………………………………………
今日はお茶会の日
ドレスをメイドにバッチリ決めてもらい、私は初めてのお茶会に出る日だ!と気合いが入る、
ふわふわのピンクのドレスに、レースを可愛くあしらい背中には少し大きめのリボンが着いている。
私は一回転してクルっと回り姿見でチェックする、フワリとピンクのドレスが広がると、背中のリボンが遅れてフワリと身体に着地する、私はメイドに満足気に微笑みを作ると頷き、
茶髪のメイドは頭を下げてから微笑む、
このブランドのドレスは、今の貴族令嬢達にとても人気があり、なかなか手に入らなかったが、私のお披露目のお茶会が決まると、私はお父様におねだりをしていた、
お父様から箱に入ったドレスを目を輝かせて受け取った時から、私はこのドレスを着られる今日の日をとても楽しみにしていた。
「お父様におねだりして買ってもらった甲斐があるわ!」
「お嬢様大変可愛らしいです。」
メイドに照れ笑いすると、さぁ旦那様達にお見せしましょう、ふんわり笑ったメイドと一緒に階段を降り家族の元へ行く、
大きなエントランスホールに行くと、そこにはお仕事前のお父様がいらっしゃるので、私は毎日お見送りをしている、
「おぉ!私の可愛いトゥカーナ」
お父様は私の事を思いっ切りハグをする、隙あらばと頬ずりまでしてくるが、それだけは絶対にしないと決めている、(1度すると毎回要求する為と私が記憶していた。確かにこれは強烈な記憶である・・・。)
「ヴェ!お父様苦しい!ギブ!ギブ!」
毎朝こうである、お父様の背中を叩きながら
ギブ!ギブ!と叫ぶまでがセットで、横でクスクス笑い声がすると思ったらお母様と姉様が私を挟んで立っている、
「お父様はトゥカーナにハグするのは、家族と離れる淋しさからなのよ」
「そうね・・・私の時はもう少し強かったわ」
姉様はエメラルドの瞳を悲しそうに下げ、憂いを帯びた表情をすると、はぁ・・・ため息をつく、そのため息をつく姿も絵になるんだなと思ったが、その言葉は私を恐怖のどん底に陥らせる、
姉様、これ以上強いってどうゆう事ですか?お母様がサッと手を上げ執事を呼ぶと、その執事はお父様に何かボソボソと耳元で呟く、するとお父様は悲痛な表情をする、私が首を傾げていると、お父様に両肩をガシリと掴まれる、私はビックリしてマジマジとお父様を見る、
「トゥカーナ・・・お父様は可愛い娘をどこにもやらない!」
「はぁ・・・お父様何を言われたのですか?私はどこにも行きませんよ?」
お父様は私の言葉に感動したのか、また強く抱き着くのでタップしていると、スルリと執事が入り込み離してくれた。
その光景に兄様は肩を震わせ笑っていて、私がむぅーと口を尖らせていたら、兄様は後ろからボソッと呟く、
「流石にヴェ!は無いと思うよ、クックッ…僕は捕まらない様にすり抜けた、だからトゥカーナも捕まらない様になればいいと思う、」
なんて事を言っているのですか兄様?それが出来たらやってますよ?お父様は私達の会話を淋しそうに聞いていたが、お父様は兄様に抱きつこうとして、兄様にスルリと避けられる、狙いを定められた私にまたハグをする、私にハグをしながら呟く、
「大丈夫だ!息子には逃げられたけど娘には逃げられないはず!」
次は後ろから抱きつかれているので、お父様の手を叩く、ギブ!ギブ!
「反射で逃げてしまいますから、もう少しやんわりとハグして下さい、それなら私達も逃げませんわ」
「やんわりなんて無理!なんなら今日は仕事休んで・・・」
「はい!アナタ行ってらっしゃい!」
お母様にスッと肩を押され、お父様は渋々と馬車に乗り込む、本当なら今日は休みだったのに急な仕事が入ったらしい、家族皆で行ってらっしゃいと手を振り見送る、
◆
お茶会はお昼前から開始する、その為開始時間少し前から馬車が入り始めていた、黒塗りの馬車や白い馬車が次々と入り始めた。
今日は私のお茶会デビューの為少人数の集まりだとは言っても30人は居る、
集まった皆さんに行儀教育で習った挨拶をする、
目を伏せゆっくり微笑みながら、スカートの端をちょこんと摘み上げ、小さく白い足を少し曲げる。
「ようこそおいで下さいました。楽しんでいって下さい、」
私の挨拶が終わるとお茶会がスタートする、私と同じ歳の子供が集まり話をしていく、最初はぎこちなかったが、話してしまえばぎこちなさが消えた、
私は歳が同じ令嬢達とお喋りをしていた。
「王太子様の婚約者決まらないのですって、それでお茶会を開くと聞きましたわ」
「まぁそうなの大変?!ドレスを新しく作らなければいけませんわね」
令嬢達はお茶を飲みながら、優雅に微笑んでいる、令嬢達が話す内容はほぼこの国の王太子様の話だったので、たまに微笑みながら聞き流していた。
ぼんやりと紅茶を飲んでいたら、男の子達が噴水の周りでじゃれ合っていた。
その内の1人の子が噴水の前で転んび、その拍子に噴水に落ち溺れた。
私は何故か助けなければ!っと思い噴水に飛び込み助けたのだが
助けたのは良かったが溺れた(足は着くちなみに膝下だ)
その時溺れて思い出した…
なぜなら私は溺れた弟を助けて死んだと思われる。
何で私ここに居るんだろ?って思ったらそのままひっくり返ってしまい2度程溺れた。
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