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王太子視点です
王太子アルラ・アウストラリスの視点
王宮にそれは美しい王太子が居た。容姿端麗。人を思いやる心もある。頭脳明晰で剣術も素晴らしい。欠点が見当たらない様な完璧。欠点があるとしたら・・恋を知らない位だ
「ラケルタ居るか?」
ラケルタは音もなく扉から入って来る。
「何でしょう殿下、」
ラケルタは敬しく頭を下げる。
「天使からの授かり子はどんな令嬢だ?」
「宰相のご息女ですね。少し前までわがままし放題だと、最近は大人しくされてるとか、王太子殿下はお転婆な令嬢はお嫌いですか?」
アウラはため息を吐いた。次のお茶会は茶番に近い。何故なら婚約者は決まっているからだ。もう少しで6年前になる。とある令嬢の教会の洗礼で天使が降りてきたらしい。しかも天使が
「やっと生まれてきたか我が愛しき娘」
と呟いたらしい。慌てて城に来た宰相は父上にそう報告をした。そして陛下はその日から1年は娘を教会へ通わせた。天使がまた現れ信託をくれるのでは?と考えた上での判断だったが現れなかった。報告を貰った父上は宰相と話をし俺の婚約者にした。なぜなら昔この国を救ったのは翼を持つ乙女だと伝わっているからだ。
「殿下?聞いてます?」
あぁすまない。と言葉では言うが聞いてない、
報告が始まる。ごく普通の令嬢で、今年開かれたお茶会で噴水に落ちた貴族の子供を助け逆に溺れました。
ほぼ2週間寝込んだ様です。そしてなかなか癖のある令嬢みたいです。領地の視察もしたようです。と報告する。
「あぁ分かった。」
「その返事は聞いてないですね。」
行儀見習いや勉強も貴族の名前や歴史も・・・
全ての本はまだ読み切れてないが時間を掛ければ読終わるだろう、
未知な事は沢山あるのは知っているが、知りえないと分からない。何もかも知った顔も飽きる。
机に置かれた本をまた読み始めた。そう長くない時間で数冊読み終わった頃、扉がノックされラケルタが剣術の時間だと、僕に知らせる。僕は本を閉じ立ち上がった。
.....................
訓練所でカンカン音がする。
「殿下何か考え事ですか?」
そんな事は無い!と言って剣を返す。
俺はスキを見つけようと探る。
「まだまだ甘いですな」
その男はフッ飛び上がり剣を下ろす
剣が更に重くしなる。グッ!ギリギリで返される模擬剣が空をクルクルと飛ぶ、遠くで地面に転がる
グッ・・・もう一度!
強くなる為にまた挑む。
「精霊よ土の力を!」
手に精霊の力が宿る。剣を地面に刺し同時に火魔法を放つ、
土が盛り上がりその後爆発する
すかさずその男は反応し、飛び退く
すかさず剣を抜き男との距離を縮める、だがその男は返す。剣と剣がぶつかり合いガンっと音が鳴る。
グッ・・力負けする。クソっ!その時弾かれ空高くカーーーーンっと剣が空を舞った。
クソっ!脚がプルプルする。僕は悔しくて舌打ちをすると、その場に座り込んだと同時に衛兵が飛んで来て傷を癒してくれる。
「殿下そこまでにしましょう」
その男は飛ばされた模擬剣を取りに行くと、笑顔と握手で稽古を終わらせる男を見る。流石この国の騎士団長だ。ガタイのいい男は模擬剣を兵士に預け背中を数回叩いた。騎士団長は苦笑いして健闘をたたえてくれる。
「殿下その歳で精霊を呼べ魔法も使えるのです。私もその内負けそうですなぁ。」
アハハっと豪快に笑う。俺は苦笑いしながら手抜いてる癖にと毒づく、次の剣術は絶対負けない!頭の中で作戦を練るのだった。
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