表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/176

14

確か美味しいお茶を入れるのは大変な苦労があったはずだ。私はお茶の入れ方に拘った事は無いが、住み込みのお茶農家でしこたま教えられた。


まず70度~80度に冷ます。この世界に温度は計れない。なので紅茶用のお湯をカップに一度入れ、お湯の温度を冷ます。紅茶を入れるポットに茶葉を入れ、カップのお湯を入れる。お行儀が悪いが仕方がないのだ、


私はお味噌汁作る時に昆布を引き上げる温度と覚えた。ちなみに引き上げ温度は70度だ。それ以上は粘りが出てエグ味が出る。主婦では無かったけど、家族に美味しいご飯を作るため色々と調べたのだ!


40秒程待ってポットをクルクルと回し、ここでイッキに入れてはいけない!ゆっくりと、家族分のカップに少しづつなんちゃって緑茶を入れ、最後の1滴まで注いで完成だ!最後の1滴がとても美味しいんだと農家の叔母ちゃんに教えてもらったのだ。下の弟にその話をしたら最後の1滴を掬って舐めて、苦げー!っと言っていたのはとてもいい思い出だ。今でも紅茶のポットを見て思い出す事がある。


「最後の1滴が決めてでとても美味しいんですよ、砂糖やミルクを入れずにどうぞ」


っと言ったら兄様がポットに指を付けてペロッと舐めた。皆はギョ!っとしたが、私は思わず笑ってしまった。前世の弟の行動そのままだったから、


「お兄様お味はいかがですか?」


「最後の1滴は苦いなぁ」


兄様は苦さで顔を顰めるのを見て私達はクスクス笑う、なんちゃって緑茶を試して貰った。真っ先に私が飲む。あー緑茶と烏龍茶の間って味がする。少し発酵してしまったのかも。


家族も恐る恐る口にするが、皆カップの中身が無くなっているから、お気に召したのだと思う。


「口の中がさっぱりとして、食後のお茶として良いなぁ」


っとほっとしているのはお父様、お母様はすっきりとした味がお気に入りみたい、メリーに目配せするとお茶を入れてもらっている。


「この緑茶って甘く無いからダイエットに良さそうね」


兄様は苦さを除けばと言い、姉様もすっきりとした味が好きだと好評だ。


「このお茶っ葉をもう少し乾燥させてたら、細くしてクッキーやケーキに入れても美味しいんです。甘さ控えめなお菓子になるのです。」


家族の視線が一斉に私を見た!ギュン!って音しそうだった。ちょっとビックリして泣きそうになったのは秘密だ。


「「「「作ってくれるんだよね?」」」」


そこハモリますか?息がピッタリですね?分かりました!作りますよ!って言っても私は身体小さいから、料理長にたよりますけどね


「はい明日にも作ります。お父様とお母様の分は取って置きますね。」


私は嬉しくてハニカミながら頷く、明日の予定が決まってしまったが、私としては緑茶を完成させたかったので、有難く試作する事にした。それにしても王太子とお茶会の前に聞いておきたいことがある。


「あのお父様?王太子様ってどんな方なのですか?」


年相応の感じでモニョモニョと上目遣いで聞いてみる、


「あぁ、王太子殿下はトゥカーナと同じ歳だよ、殿下の名はアルラ様、剣の腕も学問も性格もとても良いと評判だよ、だけど私のトゥカーナを泣かせるなら話は別だ!!!」


父様は丁寧に説明をしてくれる。だが解せない私はなぜ泣かされる事が確定なのだろうか?私と同じ歳ということは攻略対象者なのでは?

そして私は公爵家の令嬢、イプシロン家の貴族の位置は王家から数えた方が早い、私が分かっている事は、イプシロントゥカーナは悪役令嬢である事、ファ!!!!


色々と思い出したことがあり、顔に出ない様に微笑みながら、明日の事を色々と考えたいのでっと言って就寝の挨拶をする。


「おやすみなさい。お父様、お母様、お兄様、お姉様。天使様が素敵な夢を運んでくれます様に」


スカートの端をちょこんと摘んで挨拶する。


「トゥカーナも天使様が素敵な夢を見せてくれます様に」


私はニッコリ笑って自室に帰る。



.....................


自室に戻りロッテに夜着に着せ替えして貰ったら、ロッテにポットに紅茶を入れて貰い、一人にして貰った。暫くベッドに入ってから、起き上がり、今まで書き留めたノートを引っ張り出す。


王太子様・・・・アルラ・アウストラリス

おぅ.......思いっきり攻略対象者。


容姿端麗、学年トップの頭の良さ、剣の腕も凄い師事しているのは騎士団団長だ、サラサラのブロンドの髪と、アイスブルーの瞳



火、水、風、聖、精霊が使える。えっ!

存在がチートなのでは?とそれで王家でしょ?凄まじすぎる。


因みにチートって言葉は前世の下の妹が大好きだった言葉だ、何故か私に良く言ってた。。何故だ妹よ・・・・。妹の嫌いな人参をお星様にしてたからか?それともハートだったから?


因みに私トゥカーナの設定は


火、水、土、の3種類、そして精霊は使えなかったらしい。公爵令嬢としては恥ずかしく無い位の魔力量だったのよね。でもヒロインを落とし穴に落とした挙句、水を入れてドロドロにするとか、子供っぽいわ、どんなクソガキよ!って話なのよ


見た目は流石の悪役令嬢だが、私って結局チートでも何でも無いのでは?


えっこれって私が前世の記憶持ってたとしても、何も変わらないのでは?

チート?なんですかそれ?それは美味しいですか?

明日クッキーに入れて食べましょ。うふふ



私はノートをいそいそと隠しベッドでふて寝する事にした。


題名をやっと回収しました。

ブックマーク、評判ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ