表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大きいねずみと小さいねずみ  作者: 山法師


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/3

さくらんぼ

いってきまーす


大きいねずみは手をふって言いました


いってらっしゃーい


小さいねずみも両手をぶんぶんふって、加えてぴょんぴょん跳ねながら大きいねずみを見送りました

どうやら、大きいねずみがさくらんぼをとりに行くようです


もうすっかりじゅくして、あまくなってるころだ。たのしみだなぁ


ぬけるような青い空を見上げながら、さくらんぼの木に向かいます


ふふふ、いっぱいとれたら、そのままたべるのと…じゃむと、ぱいと…ふふ


大きいねずみは顔をだらーんと崩しながら想像をふくらませます

さくらんぼの木の近くまで来ると


わぁー!まっかになってる!


枝の先のつやつやとした赤いさくらんぼたちが日の光に照らされて、ぴかぴかかがやいているのが見えました

大きいねずみはたまらず駆けだします


わー!きれーいー!……ふぅ、ふ…ちょっときゅうけい…


木の根元まで走って、息が切れてしまったみたい

ちょこんと座りこんで、さくらんぼの木を見上げました

風がさらさらと流れます。それにあわせて、枝や葉やまんまるの実も、さらさら、きゃらきゃら、なんだかおどっているようです


よし、いくぞ!


大きいねずみは立ち上がり、さくらんぼの木を登り始めます

まず、大きなさくらんぼの木のでこぼこしたところに爪をかけ、しっかりとつかみます


よし!


次のでこぼこの位置をちゃんと考えながら、手と足をうごかして登っていきます

登っていくとだんだんでこぼこが小さくなってくるので、気をつけます


よいしょ


幹から枝に移るときも注意が必要です

風が吹いたりするので、しっぽをしっかりと使って体のバランスを崩さないようにしましょう


あとちょっと…


枝の先も細くなっているので、風だけでなく自分で枝を揺らしたりしないようにして進みます

とちゅうで折れたりしないかも、気をつけて


わあー!おおきいなぁー!


大きいねずみはさくらんぼの実のところまで無事にたどり着くと、目をきらきらさせました


まえのときよりおおきいかな?ちいさいねずみさんよろこんでくれるかなー!


近くで見るさくらんぼは、どれもこれもつやつやすべすべで、赤くてまんまるで、さわやかな甘い香りがしました


ふふ、さくらんぼ


大きいねずみはにこにこしながらさくらんぼを手にとり、ぷちっともいでくわえました

そしてさっき来たみちを戻ります


ふーんふん、ふんふん


はなうたを歌いながら地面まで戻ってくると、さくらんぼをそっとそこに、そっと置きます

そして大きいねずみは、また木を登り始めました


さくらんぼー


枝の先までいって、さくらんぼをとって


ふふーん


地面に降ろして、また登って


さくらーんぼー


それをなん回もくり返しました


いーっぱいとれた!


ちょっとした山のようになったさくらんぼを見上げ、大きいねずみは満足げにはなをぴくぴく動かしました


ふふー、たいりょうたいりょう!


そう言うと、大きいねずみはさくらんぼといっしょにとった葉っぱをなん枚か手にとり、なにやら作り始めました

いくつも穴をあけたり、葉っぱ同士をあわせたり、穴に細い草を通したり


できた!


出来上がったそれは、大きなふくろでした


よいしょ、ほいしょ


大きいねずみは、その大きなふくろにさくらんぼを次々に入れていきます


これでおーしまい


さいごのいっこを入れおわると、しっかりとふくろの口を閉じ、うんしょ、と背負いました


おっとと…


ちょっと転びかけてしまいましたが、ふんばります


よし…ちいさいねずみさんまっててね


大きいねずみはまた空を見上げながら、小さいねずみの待つ、棚の下へと帰って行きました




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ