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第一小節:戦場の少女

初投稿作品です。

拙い文章力ですが、最後までお付き合い下さいませ。

鋼と鋼がぶつかり合い、甲高い音と火花が飛び散る。



片や両刃の戦斧バトルアクス


片や幅広の刀身を持つ巨大なクレイモア



しかし、それを打ち合う二つの影は互いの得物の重量を感じさせない程の攻撃を繰り出している。


戦斧はその風圧だけで、その場のすべてを薙ぎ倒すような凄まじい攻撃で。


巨剣は鋭く、まるで羽でも振り回すようなスピードで、攻撃を繰り出しあう。



しかしぶつかり合う二つの影は、まったく正反対の人間と亜人であった。


戦斧を振るうのは、筋骨隆々の巨大なオーガ。

食人鬼とも呼ばれる、3メートル前後の凶悪な亜人。


そして巨剣を振るうのは、なんと少女であった。


年の頃は十代前半ほど。

腰まで伸ばした美しい金髪ブロンドをツインテールに纏め、その体を包むのは黒を基調にレースをふんだんに使った服。

所謂いわゆるゴスロリファッションである。

とてもでは無いが、戦場に出るような出で立ちでは無い。

ましてや巨剣を扱って凶悪なオーガと闘う事など、その華奢な体では不可能なハズである。


しかし少女はオーガと互角に闘っている。


いや、互角以上に。


オーガの巨体には少なからず刀傷が付いているのに対し、少女の体には傷どころか衣服に泥一つ付いてはいない。


オーガの周りをウサギのように跳ね回りながらである。


「GuOooooNn!!!」オーガが魂を砕かんばかりの怒りの雄叫びを上げる。


それに対し、少女はつまらなそうに



「………飽きたわ」



と呟くと、巨剣を一閃させる。


「GuOoo………」


オーガは断末魔の声を上げて崩れ落ちる。


戦場に、また一つの屍が横たわった。




残っているのは、少女とゴブリンと呼ばれる豚と人とを掛け合わせたような亜人が一体だけだった。


「……そんな…オーガが、手も足も………。テメェは、いったい………。」


ゴブリンは、それ以上言葉を口にする事は出来なかった。


「アリア、傭兵のアリアよ」


戦場には、もう少女以外に生きている者は居なかった。

短い第一話でしたが、いかがでしたでしょうか?

御意見、御感想等頂けると嬉しいです。

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