第1話 R18みたいなタイトルだけど違います。
初めまして片桐アリスと申します。タイトルとサブタイトル通りの作品です。
ちょっとエッチなおもらしが多めのラブコメです。
愉しんでくれると嬉しいです。
部長と村尾は企画会議も兼ねて、会社近くのイタリアンで遅めのランチをしていた。
「おもらしですか」
アイスコーヒーを一口飲み舌を湿らすと村尾は聞き返した。
「俺が言うおもらしとは着衣放尿と着衣失禁の事だ」
箸で蕎麦の様にペペロンチーノをすする部長。
「すみません。着衣放尿も着衣失禁も同じでは無いんですか」
村尾はズレかけた眼鏡を戻しクリームパスタの上に乗ったアスパラガスをフォークで刺し口に入れる。
「全然違う。放尿とは自らの意思だが失禁は意思に反してだ。……例えば、君がトイレま我慢出来ずに小便をしてしまった場合だと、失禁、放尿どちらだ?」
「何故私が我慢出来ずにお漏らしをしてしまった定なんですか?」
「これはクリエイターとしての訓練だよ村尾君。日頃から例え話にも設定を入れる事によって日常全てが糧になるのだよ」
「なるほど理解しました」
村尾はアイスコーヒーを一口飲み、口の中のクリームを洗い流す。
「決してセクハラだとか君が小便を漏らす事を妄想したいとか、そう言う事ではない事を理解して欲しい」
「わかりました」
「では、話を戻すが、君がトイレまで我慢出来ずに小便を漏らしてしまう事を何という?」
「失禁ですね」
「その通りだ。ちなみに村尾君が最後におもらしをしたのはいつだ?」
顎に指を置いて少しだけ考える村尾。
「昨日……いや、今朝ですかね」
「え、今朝しちゃったの?」
「はい」
「……詳しく聞こうか」
「部長、話が脱線しています、あまり長くなると午後の業務に差し支えるかと思います」
「う、うむ。では話を戻すが、我慢出来ずに漏らしてしまう事を失禁というのは自明の理だが、今ここで村尾君が今履いているスカートはもちろんパンティも脱がずに小便を故意にするのは何だと思う?」
「放尿……ですか?」
「そうだ。どちらも着衣での排尿であるが心情は全く異なる。村尾君にはその違いを理解した上で制作してもらいたい、もちろん質問はいつでも受け付ける」
「わかりました」
「では、君が今朝おもらしした件だが……」
「部長、そろそろ休憩時間も終わりです、戻りましょう」
「あ、はい」
深夜。
部長が自宅に着く頃には時刻は一時を回っていた。
次の日の手前まで働き次の日が始まるくらいに帰って来る。
いつもの日常である。
冷蔵庫から冷えた取り出した缶ビールをグラスにも注がず喉に流し込む。
煙草に火を付けるとスマホを取り出すと村尾からSNSのメッセージが届いていた。
『夜分遅くにすみません。故意にするおもらしについて質問なのですが場所はどこでも大丈夫なのでしょうか?』
部長はスマホにすぐさま返信を打ち込むが、少し考えて村尾に電話を掛けた。
ワンコールで電話が繋がる。
『はい村尾です』
「突然電話をして悪いな」
『いえ、こちらこそこんな遅くにすみません』
「構わない。故意にするおもらしの件だが、もう時間も遅い、明日にでも会社で質問を受け付けるぞ」
『すみません、会社でも良かったのですがおもらしするなら後片づけも楽な自宅の方が良いと思いまして』
「……待ってくれ、何の話だ?」
『はい、今から故意にオシッコを漏らそうと思ったのですが、それは部屋の中、トイレ、風呂場、どこが良いのかと思いまして』
「い、今から漏らすのか?」
『はい、その為にずっとオシッコを我慢していましたので』
「そ、それで、深夜残業中、なんか様子がおかしかったのか」
『すみません、途中少し漏らしましたが大丈夫です』
「……え、漏らしたの?」
『あ、大丈夫です。まだ会社だったのですぐ濡れた下着はすぐに替えの下着をに履き替えましたので』
「え、しかも会社?替えの下着!?……コホン、それも詳しく聞こうか」
『すみません。詳しく話したいのですが、このままだと漏れそうなので、故意にお漏らしする服装や場所を教えてもらえると助かります』
「そ、そうか漏れそうなら仕方ないな、服装は全裸でなければ特に問題は無いが、ちなみに今はどんな格好でいるのだ?」
『下着姿です』
「し、下着姿なのか、クリエイターとして説明したまえ!」
『はい下着のブラの形は3/4カップ、ショーツはフルバック、上下共にピンク色の花柄刺繍とレースをあしらった白系の下着です』
「ふむ、可愛らしいな」
『……ありがとうございます。あの、そろそろ場所を、その……教えて頂きたいです』
「初めてのおもらしなので事後の事も考え、片付けやすい場所の方が良い」
『それは何故ですか』
「それは事後が大変であれば、おもらしをした事よりも後片付けの印象が残り、おもらし=面倒という考えが刷り込まれ、あまり良くはないのだよ、もっとも、最初だけだがな」
『では、どこでしましょうか?』
「村尾君の家はユニットバスか?それとも別々かね?」
『別々です浴槽付きのバスルームがあります』
「では、バスルームにしようか」
『はい、移動します』
受話器の向こうから聞こえるパタパタとらフローリングをスリッパの履いた足で少し早めに歩く音。
引戸を開く音。
恐らくバスルームを繋ぐ洗面所の引戸と部長は推測する。
レールを擦れる折れ戸の開閉音。
ヒタヒタと裸足で床を歩く音。
『お待たせしました、お風呂場に着きました』
バスルーム特有の反響音。
「うむ、では、そこでオシッコを漏らしてみろ」
『……はい』
部長はスマホを耳に当てたまま、さっき開けたビールでこの状況でカラカラになってしまった口の中を湿らす。
村尾の少し早めに息遣いが聞こえる。
普段から彼女はあまり表情は無く感情を出さない分、この少しの変化があまりにも新鮮だった。
『あの……出ません、オシッコ漏れそうなのに……』
少しだけ申し訳なさそうな声。
「……うむ、よくある事だ」
『どういう事ですか?』
「パンティを履いたままオシッコを漏らすなんて、常識的な社会通念を逸脱した行為だ。まともな大人なら漏らせるわけがない」
『では……どうすればオシッコ漏らせるんでしょう』
「脳を騙せばいいのだよ」
『脳を…騙す?』
「村尾君トイレに行きたまえ」
『……わかりました』
再び聞こえるスリッパの音
レバーハンドルを下げる音
とドアが閉まる音
『……トイレに着きました』
「パンティを脱がずに便座に座ってみなさい」
『はい…』
便座が小さくきしむ音。
村尾の小柄な体型がわかる。
「いつも、みたいに、そのままオシッコをしてみろ」
『……このままですか?』
「村尾君は今まで何度もそうやってオシッコをしてきたはずだ」
『はい……』
「いつもみたいオシッコをしてみろ、そして一瞬だけでもパンティを履いている事を忘れてみろ」
『……履いている事を忘れ……る……』
村尾の声が尻すぼみになった瞬間、しゅいいと音が聞こえ、ぴちょぴちょと水音が聞こえ始めた。
『……っ……ん』
ぴちょぴちょからじょぼじょぼと激しい水音に代わり、村尾の何かから堪えるような息遣いが聞こえる。
やがて勢いの良い水音が雫が落ちる音になった。
受話器の向こうから、駅のホームを軽くダッシュしたような軽く乱れた息が聞こえる。
「どうだ、説明してみろ」
『はい……なんか悪い事してしまったみたいです……それに、なんだかとても……」
きぬ擦れとも違う湿った布地を指を滑らす様な音が聞こえる。
「とても、なんだ」
『すみません…少々、その変な気分になってしまい、このままだと、お聞き苦しい声を出してしまいそうなので、この件はまた明日職場にて説明致します』
「え、変な気分って」
『すいません、夜分遅くにありがとうございました、失礼します……っ』
「む、村尾君!?」
部長の声はむなしく独身男の寂しい部屋に響いた。
「変な気分って……こっちも一緒だっつうの馬鹿野郎」
このあと部長はむちゃくちゃ自分を慰めた。
最後までお読み下さりありがとうございます!
不定期になりますが、続きも書きますのでよろしくお願いします!




