プロローグ
最初に言っておきます!自分の性癖を詰め込んだ作品なので嫌いな方いると思います。その方はブラウザバックを。
それでもいいという方は見ていってください!
「退きやがれ!そこは俺の居場所だ!」
「昨日もここで寝ていたでしょ。今日は僕がここで寝るんだから」
「二人とも……静かにね?」
鉄筋コンクリート造りのマンションでキングサイズのベッドの真ん中に座っている青年が、いがみ合いながら両サイドで喧嘩している弟達を微笑みつつも宥めている。
「はやく……寝よう? あした、がっこう、なんだから」
兄である碧生はベッドの上に座ってはいるが、眠たいのか目を半分閉じ、コックリコックリと船を漕いでいた。ときどき横に倒れそうになっている。
「こいつとの喧嘩が終わったらな」
「始末してから」
ベッドの下に隠していた物を出し、喧嘩っ早い雄はナックルを両手にはめ、冷静沈着な鷹は十徳ナイフを取り出し構えている。普段なら長男の碧生が止めているのだが、今日は体の調子が良く、一日中歩き回った疲れで判断力が落ちていた。
「今日は、もう、おしまい……」
「相棒が言うなら」
「……碧生兄さんが言うなら」
お互いを睨みつけながらもベッドの下にある専用箱に渋々なおし、長男に引っ付くように寝始める。なんだかんだ言って兄には逆らえないようだ。
「じゃあ……おやすみ」
「「おやすみ」」
声が重なったことに対しお互いを睨むが、これ以上長男の睡眠を邪魔するわけにもいかないと判断し、おとなしく寝始めるのだった。
連載小説二個目です。
異世界物は初めてですが、楽しく書けました!
誤字脱字がありましたら言ってください