表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
永遠のユーフォリア  作者: ノノ
第一部 白の少女
1/9

プロローグ

目が覚めるとわたしは白い部屋にいた。


家具から全てに到るまで真っ白だ。先ほどまでわたしは消毒液臭い病院の個室のベッドに横たわり身体には様々管がついていた筈なのだが、わたしは裸で佇んでいる。羞恥心やらはどこかにいったらしく仁王立ちである。



白い部屋にある化粧台の鏡に視線がいき自分の姿が映る。そこには白髪、白肌、白色の睫毛、白色の瞳、身長は130センチぐらいのわたしがいた。その姿は不思議なもので、現実感はあるが夢のような姿だ。確か、本で読んだことのあるアルビノという症状に似ている。



ど、どうゆうことなの!?



と叫んだが声が出ない。音がしない。なにも聞こえない。その瞬間すとんと腰が抜け、わたしは座り込み俯くと、目から涙がぽたぽたと落ちた。悲しいのか、苦しいのか、うれしいのか、わからない。そんな思いがじんわりと自分も包む。



あの病室で最後にみたのはなんだっけ?とふと思う。ああ、確か、父と母と兄の・・・涙を流す顔だった。





―――ああ、あれだ、わたしは死んだのか。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ