第1章どーしてもなれない
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
俺は屋敷内を半裸でかけずりまわった。
このままいっそ町を1周してこようかと思ったが、俺にはそんなことをする度胸はもうない。
こんな言い方をすれば、前にも半裸で町を1周したかのように聞こえるが勘違いするな。あのときは半裸じゃなく全裸だったし、それに屋敷の庭だ。
「オギト、あんたまた採用試験落ちたの?」
そう、俺の名前は畠仕オギト。
15歳。どこにでもいる高校おっ痛っ
なんか、いきなり蹴ってきた。
「なんで蹴るんだよ!うっちゃん」
「あんたが勝手に自己紹介とか仕始めるからよ!」
「いや、モノローグ飛ばしてただけなんだが…」
「声にでてたし!」
え、マジで!?
「お前みたいな金持ちな高校生はどこにでもはいないよ!」
「あ、それと、うっちゃんってのやめて!」
「しょうがないだろ、3年間主人公専門学校いってたんだから。無意識に言っちゃうんだよっ!」
「あんた、よくそんなんで主人公できたわよね」
「まあ、主人公してたって言っても小学生のころだけどな、」
あんときゃ、成績よかったし体力も小学生にしては中学生並にあったからな。
まあ、ボツ作だけど…
あ、ちなみに金持ちってのは俺が主人公選抜協会広報グループ
畠仕直江の息子だからでっ痛!
また蹴られた。
どうやら俺はモノローグを飛ばす技術が下がっているらしい…
「てゆーか、私の紹介はしてくれないんだ…」
.......
こいつは幼馴染みの運河内子。
おなじく15歳。
名前のわりには攻撃的で、ツンデレのデレをとったような女の子である。
俺の幼馴染みとしては勿体無いほどの可愛さなので、気を抜いてると襲いそうになってしまっちゅうー
蹴られた。
顔真っ赤になってるけど。
もうこれで3回目だ。
「聴こえてるのよ!」
やはり、俺のモノローグ飛ばしは低レベルまでいってしまったようた。
だがアイツも人のことを言える立場ではない、
はず。
"金がなくなったから泊めて"
を3年以上続けていて、ヒロイン専門学校に通っている。
成績はいつも下から数えた方が簡単である。
学力、モノローグ力、ボケ、ツッコミ、説明口調力、
は、そこそこあるんだが"お色気"が皆無らしい。
lim0だ。
俺は自室にもどり、一息ついてから机にむかった。
最後の1枚となった履歴書を淡々と記入していった。
このままだと、札束が不採用通知書の束になってしまう。
ちなみに履歴書1枚千円で、主人公選抜面接費用はなんと10万だ。
いくら金持ちでも金が無限にあるわけではない。
lim0だ。
午後11時やっと書き終えた履歴書を明後日の主人公選抜面接でもってく鞄にしまった。
暇だ。
超暇だ。
仕事がないから…
「そ、そうだ!この世界についての説明をしてやろう」
この世界はお察しのように、アニメの主人公やヒロインなどを
育成、選抜し、アニメの世界へ送り出す所である。
例えば、主人公選抜面接試験に合格すると、履歴書から判断されたその人に合ったアニメが記載されたものが送られてくる。
そして、その中から気に入ったアニメを選び全アニメ協会に行くとそのアニメの主人公に採用される。
採用されると名前も容貌もそのアニメの主人公に合った名前に変わる。
受け付けやらなんやらを済ませると2階の応接室横にあるワープゲートからそのアニメの世界にレッツゴーってわけだ。
ヒロインもその他も同様だ。
但し、早い者勝ちなので注意が必要だ。
ちなみにボツ作になった場合は、もとの世界に戻される。
容貌も名前も。
俺みたいに笑。
「なんなんだ…この世界は…」
俺はそう意味もない呟きに届きもしない思いを込めながらベッドに潜り、美少女と一緒に寝ることはないかと想像?いや妄想しながら深い眠りに落ちた。
電気はいつも消さない。




