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七話 エリアボスと第二の街

お金〔シル〕に関してですが、細かい単位までは把握できないので、大体これぐらい持ってます的な感じで理解していただければ


今日のお昼はあっさりとしたうどんにした。サッと入っていくうどんは食べやすかったな。家に帰ると健康タイマーはあと20分ぐらいか。AWFの攻略サイトでも見るか。もちろん見るのは次の獲物候補を調べる為だ。レアな装備やアイテムはやはり弱い魔物から順に集めていきたいものだ。魔物図鑑順って言えばいいのか、なんか飛ばして集めるのは気持ち悪いというか。


攻略サイトを見た感じ候補は3つ。一つはエリアボスと言われる、次の街にいく為に必ず倒さないと先には行けないボスだ。二つ目は首都ノルジストからほど近い場所にあるダンジョンだ。そして最後は首都ノルジスト付近で出てくる希少種だ。


色々考えたが、希少種は今回諦めるとしよう。まず希少種が出てくる確率がかなり低いという事、そして希少種が出てもそこからレアを引かないといけないという恐ろしく確率が低い事だ。こういうのは一般に出てくる魔物からある程度レアを集め終わったら手を出すのがいいかな。


そんな事を考えていると健康タイマーが終わっていた。さてログインしますか。


『しゅうと様、いってらっしゃいませ』


ナビの無機質な声を聞きながらログイン。さて、視界が覚醒したらそこはもちろん宿屋だ。次のレア堀りのためにステータスを強化しておこうか。スキルを取ってもいいが、スキルばかり取り過ぎるとステータスが足らなくなる事もあるみたいだし、必要なスキルだけ持っておけばいいし。


って事でメニューからステータスを開いて、と思ったのだが!マーク付いてる項目があるがなんだ?…ワールドマーケットか。まぁ出品してから一時間だから1つぐらいは売れたか?気軽な気持ちでワールドマーケットを開くと――売り上げ50万シル以上ある!?えっ…スライムジュエルもう全て売れてる!早すぎだろ!そんなにスライムジュエルって人気なのか…。金策ありかもしれない。だが今はレア掘りだ。


これで当分はお金に困らないだろう。俺は改めてステータスを開いてSPを振る。こんな感じ


■名前:ルヴァンシュ

■Lv:5→36

■種族:リビングアーマー

■ステータス

HP : 205→378(+23)

MP : 137→248(+23)

ATK: 28→101(+33)

VIT : 23→94(+23)

INT : 13→36(+23)

MID : 20→91(+23)

AGI : 12→45(+33)

LUK: 10→33(+23)

■スキル

◆ユニーク

【超運】

◆戦闘

【剣術Lv13】

◆魔法

【空間魔法Lv1】

◆ステータス強化

【体力強化・小Lv23】【MP強化・小Lv23】【物理攻撃力強化・小Lv23】【物理防御力強化・小Lv23】【魔法攻撃力強化・小Lv23】【魔法防御力強化・小Lv23】【俊敏強化・小Lv23】【運強化・小Lv23】

◆回復・防御

【HP自然回復Lv10】【MP自然回復Lv14】

◆隠密系・感知系・鑑定

【忍び足Lv14】【鑑定Lv4】【気配遮断Lv8】【魔力遮断Lv8】【隠密Lv8】【隠蔽Lv8】【気配察知Lv4】【魔力察知Lv4】

◆特殊

【激運Lv23】【魔物誘引Lv20】【美顔Lv1】【釣りLv1】【魔物図鑑Lv4】【素材図鑑Lv2】【解体Lv23】

◆種族固有

【防具吸収】【念動Lv1】

◆装備

武器:鉄剣

頭 :リビングアーマーの兜

体 :リビングアーマーの鎧

肢 :リビングアーマーの脚鎧グリーブ

装飾品:風の指輪

■1500シル(銀行500.000シル)

■残りSP0


めっちゃレベル上がってるな!初心者応援キャンペーンで経験値が2倍だからだろうな。それに1次職はレベルが上がりやすいらしいからな。当たり前なのだが、スキルには初心者応援キャンペーンは適応されない。


それはそうと、なかなかステータスがあがったな。前に残しておいたSP6と今回上がったレベル31分を合わせてSP161もあった。ステータスはINT、AGI、LUKは捨ててる。ATKに55、VITに53、MIDに53振った。まんべんなく上げるのはいいのだが、中途半端なりそうだから、この種族の強みを生かすステータス配分にする。


スキルも軒並上がったな。剣術が思ったより上がってないのは魔物をほぼ一撃で倒していたからだろう。攻略サイトで少し見たのだが、武器スキルは敵に攻撃し、ダメージが入った回数でスキルが上がる。カンストするには1万回敵にダメージを与えないといけない。一撃で倒してしまってはスキルレベルが上がりにくかったのだな。


1万って多いと思うが、硬い敵とか殴っていたらわりとすぐだ。それに俺には魔物誘引があるからな。ステータス系は倒した敵の数でレベルが上がる。自然回復系はパッシブで常に発動しているのだが、ダメージが入ったらスキルレベルの経験値が入るのだとか。まぁジッとしている事が自然回復系の条件だが。


HPやMPが無くなったら気配遮断系や隠密、隠蔽を発動して座っていたから、自然回復系と一緒に隠密系もレベルが上がっていた。HPよりMP自然回復の方がレベルが高いのは、MPの方がすぐ枯渇していたからだな。ちなみに気配察知系や隠密、隠蔽はMPを消費しない。技術スキルみたいな感じだからかな?


まぁ気配察知系がそこまで上がらなかったのは少し残念。周りにワラワラ集まってくるから気配察知使わなくても大丈夫だったからだな。


さて、エリアボスかダンジョンかで迷ったが、先にエリアボスに行くことにする。


エリアボスなのだが首都ノルジストから北へ、神聖ユースティア皇国方面とノルジストから東、魔王国アインヘル方面にエリアボスがいる。つまり二体いるということで、もちろんエリアボスはそれぞれ違う。


俺が目指すのはもちろん魔王国方面のエリアボスだ。神聖皇国に行っても街には入れないしな。


そうと決まれば早速出発だ。食料や武器の耐久値等はログアウトする前に買っていたから直ぐに出発出来る。


おっと、噴水広場でやらなきゃいけない事があったから、それをやってから出発だ。


噴水広場でやらなきゃいけない事も終わったので早速出発だ。もちろん遮断系や隠密、隠蔽を駆使しながらだ。魔物を全て相手にしていたらいつ着くか分からんからな。


………

……


歩いて2時間ぐらいか?この世界ではリアルの1日は3日になる。つまりリアル2時間はこの世界での体感6時間なのだ。


本当にこの世界広すぎだろ。まだエリアボスに着かない。だが、俺が探していたお目当ての物は見つかった。


「あったあった!ポータルストーン!」


方向を間違えて迷ったらどうしようと思ったがどうやら大丈夫だった。まぁ街道を進んでいけば見えてくると書いていたから迷う方が難しいというものだ。


そしてこのポータルストーンだが、実はノルジストの噴水広場にも同じ物があり、手で触れると場所が登録されるのだとか。ノルジストを出発する前にやらなきゃいけないことはこの事だ。で、このポータルストーンは世界各地にあり、各場所のポータルストーンは繋がっている。


つまりノルジストとこの場所を簡単に行き来できるということだ。便利で有り難い!またノルジストに帰るのに2時間も歩かないといけないとなったら愚痴を言う自信がある。


まぁポータルストーンを探して登録するまでに2時間も掛かるが、これからはいつでもショートカット可能なら2時間ぐらい安いものだ。


エリアボスなのだが、このポータルストーンから10分ぐらい移動したところにいる。


「おっ?あれは…」


緩やかな丘に俺の前方の景色が遮られていたが、その丘を登り切ると隠れていた景色が顕になる。


「あれが……エンリット」


緩やかな下りを降りた先、遠くに見えるのはハイルジスト王国第二の街エンリット。流石に首都よりは見劣りするが、それでも大きい街だ。


だが、そんな事はどうでもいい。多少代わり映えがあるとはいえ、もう見飽きた景色と代わり映えしない敵を見ながらノルジストから2時間だ。


レアアイテムを掘る作業なら2時間ぐらいなのだが、ただ歩くというだけの2時間は流石に辛い。だがそれも終わりだ!ここまで来たならエリアボスまではもう少しだ!


俺は逸る気持ちを抑え、少し早歩きになりながら進んでいく。自分から見てもエンリットがかなり大きく見えてきた。あと数分で到着だな。


しかし、この辺りの魔物はノルジスト周辺の魔物と一緒なんだな。と、俺の周りに集まってはキョロキョロと俺を探している魔物達を呑気に見ていると、いきなり魔物達がフッと消える


「…ッ!?」


いきなり魔物達が消えたと思ったら今度は何処かからドスドスと大きな足音の様な音が聞こえる。その音の方に顔を向けると


「なるほど…エリアボスか」


つまりいきなり消えた魔物達は、俺がイベントエリアに飛ばされたからだろうな。そして第二の街を護るかの様にこちらに走って向かって来ている大きな熊。エリアボス森熊(フォレストベア)


第二の街やこの先に行くにはエリアボスを必ず倒さないといけない。無視して第二の街へ入ろうとしたり、第二の街の先にある大きな森へ入ろうとしても謎の壁があり入れないのだとか。なので先に進みたいなら森熊を倒さないといけない。


こちらに走って向かって来ていたかと思えば、ゆっくり歩を緩めて俺の少し先で、後ろ脚で立ち上がり――


「グオォォォー!」


安心しろ、これから俺とお前は嫌というほどやり合うのだ。お前ももちろん落とすんだろ?レアアイテムを!


「さぁ、初のボス戦だ!お前はどんなアイテムを落とすのかな?」


俺は剣を抜き、森熊と対峙する。これから森熊乱獲じゃあー!



読んでいただきありがとうございますm(__)m

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