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久しぶりのワールドアナウンス

あれおかしいな⋯。章がもうすぐ終わる予定なのに、書いているとどんどん長くなる。信じられるかい?ウィルナードというドラゴンなんて出す予定がなかったんだよ。



「これ美味しいね!んっ!?これも美味しい!」


凄いスピードで料理を食べているな。今手持ちにある料理は


・森熊のステーキ

・森熊の生姜焼き

・森熊肉の野菜炒め

・森熊丼

・森熊肉の角煮


この料理達は大体200皿ずつある。ステーキだけは100を切っているな。忘却叡智を周回してから終わるまでのスタミナ回復や、 メティスのスタミナ回復分も出している。メティス大食いだからな。とりあえずステーキから終わらせるかって事で、俺もメティスもステーキばかり食べてる。


ミカさんに関してはゲームと言えど肉ばかり食べさせてもあれだからな。ちなみにミカさんは野菜炒めがお気に入り。ただメティスと違って1皿で満足するから、野菜炒めはあまり減ってない。メティスは普通に10皿ぐらい一人で食べるからな。


とはいえ、メティスのスタミナが減っている時間に俺がいない時もあるから、そこまで料理は減っていないんだよ。


・森熊肉の餃子

・森熊のコロッケ

・森熊肉のベアカツ


で、この料理達は大体300皿ずつ残っている。そして


・ロックトードの串蛙 

・ロックリザードのハンバーグ 

・ダンジョン土竜の唐揚げ 


この料理達は大体2000皿ずつ余ってる。えっ?全部合わせてまだ約8000皿ぐらいあるの?ヤバくない?


ギルドハウス的なの欲しいよな。ギルドハウスに食料入れておけば、俺がいない時にそこから出して食べれるし。そんな事を考えていると


「これ美味しいね!皮?みたいな物の中に、肉と野菜が入っていて、食べると肉汁があふれ出る!そしてこのタレ!さっぱりしているけど、少しピリッとしているが、この餃子の本来の味を損なわず、美味しさを数段も昇華している!そして何より一口サイズが良い!一つ食べると、その美味しさにいつの間にかもう一つと手が伸びている!これはもっと無いのかい?」


ウィルが気に入ったのは餃子か。凄い食レポが上手いねー!これオウムライスさんが聞いたらめっちゃ喜びそうだ。天ぷらさんはめっちゃ共感しそう。もちろんまだ大量にあるよ!なんたって300皿ぐらいあるからな!


アイテムストレージ内は時間が止まるから、ずっと熱々だから、そりゃ美味しいよな!ってな感じでどんどん餃子を出してあげるが、ウィルの食べるスピードが早い!本当に噛んで食べてるか?まぁその内満足するだろ。


⋯⋯⋯

⋯⋯


こ、こいつ⋯いつまで食べ続けるんだ?あれから1時間。もう300皿以上あった森熊肉の餃子が無くなったのだが⋯。いや別に料理が減る事は良いのだが、こいつの要求を飲むために1時間も拘束されるなんて。


「ウィル⋯餃子はそれで最後だ」


「本当によく食べますねー」


「あれ?もうないのかい?美味しすぎて、夢中になって食べすぎたよ!」


夢中になりすぎだ。ま、まぁ料理は結構捌けたから良いのだが。


「まだ満足はしてないか?」


「いや、もう満足したよ。お腹はまだ入るけど、心はだいぶ満たされたよ。ありがとう」


いやまだ食べれるのかよ。やっぱあれかな?姿は人だけど、中身は巨大なドラゴンだから、胃袋も大きいって事かな?


「さて、僕の条件というより、要求を叶えてくれたから、僕も友の力になるとしよう!」


「本当ですか!」


「やったなミカさん」


「はい!ルヴァンシュさん、ありがとうございます!」


「いや俺は余ってる料理を出しただけだから」


「そんな事ないですよ!それに――「はいはい、またイチャるのはダメだよ!話が進まないでしょ」――わ、私は別にイチャってなんて⋯」


なんかミカさん、照れてるけど言葉が移っているな。ミカさんが変な言葉を覚えてほしくないなー。


「力になる前に、少しお願いがあるんだ」


「えっ⋯まだ何か条件あるのか?」


「いや条件じゃないんだ。さっきも言ったけど、僕はここの門番でね、ここから動けないんだよ」


「それじゃあ⋯」


「安心してくれ。ちゃんと魔物の所には案内するさ。これを使うんだ」


ウィルがそう言うと、ウィルの身体から大量の魔力が噴き出す。そしてその魔力が一箇所に集まり、やがて魔力が人の形をとる。人の形をとった魔力は、段々ウィルと瓜二つの体になり、着ている服装も同じになる。


ちなみに魔力の質というのは、基本的に黄緑→白→赤→黒の4色なのだが、魔物の強さが普通よりもちょっと強いみたいな、赤まではいかないけど白でもない、みたいな場合だとオレンジっぽい色になる。暗い赤もあれば、真っ赤もある。まぁ要するに、結構細かいとこまで敵の魔物の強さを判別出来るって事だ。


じゃあ魔物の魔力を質ではなく、普通の魔力として見ればどういう色なのかと言うと、それは紫だな。敵が魔法を放つ時とかも、魔力察知が反応するのだが、それも紫色で反応する。


まぁ何が言いたいかっていうと、ウィルの服装って黄緑色を基調としたトーガみたいな服なんだけど、その色もちゃんと再現されている。これは魔力だけじゃなく、何かのスキルの力かね?


「どうだい?魔力複製体を作ってみたんだ!こっちの僕に案内にさせるよ」


「凄いですね!ウィルさんが二人です!それにドラゴンのウィルさんが案内だなんて、心強いですね!」


「そうだな」


「あーそれなんだけどね、この魔力複製体で作った僕は戦えないよ。魔力で体を創っているから、無駄な魔力を使うと複製体が維持できないからね」


詳しく聞くと、魔法はもちろん、格闘も駄目らしい。体の全てをスライムで出来てると思えば分かりやすいか?スライムの体で硬い物を殴ってしまうと、逆にスライムの腕が弾ける。つまりその部分の魔力は霧散するって感じだ。


「つまり僕からのお願いって言うのは、案内はするから、こっちの僕を魔物から守ってやってほしいのさ」


次は護衛クエストって感じか?まぁ案内してくれるなら次いでに守るか。


「いいぞ」


「任せてください!護衛は得意なんです!必ず守りきってみせます」


「ありがとう。あとこれを」


そう言って俺とミカさんに何か渡してきた。これは⋯竜の鱗?


《プレイヤーの皆様へお伝えします。プレイヤー【匿名希望】が初めて竜の友になりました》


〈称号∶竜の友を獲得しました〉


「えっ?ミカさん今の⋯」


「は、はい。私にも聞こえました!」


って事はワールドアナウンス?これって恐らく俺達だよな。もしかすると俺達みたいに、こうやって竜と話して友達なった人がいるかもしれないが、俺達と仮定しよう。


この後、どういう影響になるかと言われれば、竜の国に来ようとする者が、もしくは調べに来る者がいるかもしれない。ということは、この竜の森にプレイヤーが大量に押し寄せる可能性がある。


というか称号ってなんだ?そっちも気になるが、今は押し寄せてくるかもしれないプレイヤーの方が大事だな。称号は後で調べよう。


「はぁ⋯ミカさん、そろそろ行こう。ここは騒がしくなるかもしれない」


「えっ?どういう事だい?」


「いま、ワールドアナウンスっていうのが聞こえたんです」


「ワールドアナウンス?」


なにそれ?って感じで顔を傾げているって事は、やはりワールドアナウンスはプレイヤーだけにしか聞こえないのか。


「俺達プレ――異邦人だけに聞こえる神のお告げみたいなもんかな。たぶんここに、大量の異邦人がやってくると思う」


「なるほど。それが今、異邦人全てに聞こえた。しかもそのお告げは竜の森、もしくは竜の国に関係あるものだから、異邦人が大量にやってくると」


「そういう事だ。俺達も目当ての魔物を見つけ、用事が終わったらすぐに退散するよ」


「そうか⋯。僕は戦闘するのが面倒だから、竜の国に戻るよ」


「戻るって、門番はいいのか?」


「大丈夫大丈夫!竜帝様に異邦人が大量に来るかもって伝えて、戦闘が好きな竜族に門番を代わってもらうさ。それに竜の国に戻っても、魔力複製体は維持出来るから問題ないよ!」


「それはよかった」


「はい!もしウィルさんの複製体が消えてしまったら、自力で探すしかなかったですからね」


「色んな美味しい食べ物を食べさしてくれたのに、そんな薄情な事はしないさ!恩はちゃんと返すさ!それよりさっきのワールドアナウンスの件、教えてくれてありがとうね!」


「そんなの当たり前だろ?俺達は友なんだから」


「ですね!」


「ふふっ、そうだね!じゃ、僕は戻るよ。またね!」


「またな」


「またお話しましょう!」


そう言いながら円形エリアの奥の方に消えていくウィル。残ったのは複製体のウィルだけだ。


「さてウィル⋯でいいのか?」


「複製体でもウィルさんだから、ウィルさんでいいんじゃないですかね?それか小さいィを抜いてウルさんなんてどうでしょう?」


「おっそれいいな!ウル、案内できるか?」


ウィルの複製体ウルに聞くと、ウルが少し浮いて、ゆっくりふわふわと動き出す。複製体は飛びながら移動するのか。移動スピードは、大体大人の人間が歩くスピードと変わらないな。


俺とミカさんは地上から少し浮いたウルを守りながら、来た道を引き返し、行った事のない道を進むウルに付いていく。さて、お目当ての蜂の魔物はどんなのかね。



読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

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