二十七話 旅の準備
最近仕事が忙しく、ちょっと更新スピードが落ちます。すいませんm(__)m
「しかし困ったなぁ…」
「どうしたのよ!」
「あぁ、いや何でもない」
「もう同じパーティなんだから隠し事は無しなのよ!」
「そうですよルヴァンシュさん!何か困っているなら私達に相談してください!」
「分かった分かった。いや、実はな――」
俺が悩んでいるのはこれからの動き方だ。メティスに、一緒に世界を見に行こうとは言ったものの、俺はコレクターをやめるつもりはない。
だが、今の俺のスタイルは周回でその場所に何日も籠る感じになっている。一緒に世界を見に行こうとは言ったが、コレクション集めでなかなか先に進めないってなったら、あの言葉は嘘だったのか?ってなるし。そんな感じの事をミカさんとメティスに伝えると
「私は周回が終わるまで待っててもいいのよ。その分希少素材も集まるのよね?」
「私もいいです!シルクちゃんのレベル上げにもなりますし!」
「そう言ってくれるのは有り難いのだが…」
やはり俺の趣味に付き合わせるのはな…。ミカさんはレベルが上がるという利害一致がしているから手伝ってもらっているが、今回のロックゴーレム周回でも風の草原のダンジョンに1週間ぐらい籠もってたしな。行く先々でそんなに籠っていると本当に進めない。俺がうーんと頭を悩ましていると
「君は自分でレアを出したい派なの?」
自分でレアを出したい派?他にも派閥があるのか?
「ん?どういう事だ?」
「そのレアな素材や装備品を手に入れれるなら手段を選ばなくても良いと考えているのか、それとも自分がレアを出す事に意味があると考えているのか、という事なのよ」
あぁ、そういう事か。もちろん俺は決まっている。
「俺はどっちかって言うと後者だな。ただ、それはレア度が高い物に限るな。同じ物を集めたり、レア度が低い物を集めるのはやっぱ気が乗らないな。せめてユニーク以上なら気が乗るんだけどな」
「つまりレア度が低かったり、装備スキルの付いた装備品を集める場合は手段を選ばなくても良いと言うことなの?」
「まぁそうだな。装備スキルを集めている理由は単純にステータス強化の為だしな。楽に集めれるなら、それに越したことはないな」
それにレアリティがレアの中に鉄の鎧とかいう、普通に作れてしまう装備もある。確かにドロップ品は装備スキルが付いているからレアなのだが、作れるのならレア感が薄れてしまう。
「ならレア度が低い物や、装備スキルが付いてる装備品はワールドマーケットで集めてしまうのはどうなのよ?」
「ワールドマーケットで?」
「そうなのよ。レア度が低い物や同じ物を集めるなら、買って集めた方がいいと思うのよ」
「確かにそうかも知れないが、金なんてあんまりないぞ?」
「わ、私もあんまりないです!」
「なら金策をすればいいのよ。君のスキルがあれば金策なんて簡単なのよ」
金策か。確かにありかもしれないな。一つ一つ装備スキルを集めていくより、買ったほうが効率的か。
「なら金策でもするか。メティスとミカさんはどうする?」
「私はもちろんついていくのよ!」
「わ、私も特にやることがないのでついていきます!」
「それは有り難いんだが、本当にいいのか?特にミカさんには助けてもらっているし、俺も何か手伝える事があれば手伝いたいのだが」
「私には助けてもらってないって言いたいの!?」
「今までは取引関係なだけだったろ?メティスにはこれから助けてもらうんだよ」
「ならいいのよ」
「私も問題ないですよ!ただ、私がテイムしたい従魔というか、虫がいたらお手伝いをお願いしてもいいですか?」
「もちろん大丈夫だ。是非手伝わさせてくれ」
「仕方ないから私も手伝ってあげるのよ!」
「本当ですか!?ルヴァンシュさんも、メティスちゃんも有り難うございます!」
さて、これから何処の金策に行くか話し合うのだが、その前にまずは風の草原のダンジョンで手に入れたドロップ品をメティスに買取してもらおうか。
「メティス、風の草原のダンジョンの周回も終わったから素材を買い取ってほしいのだが」
「そうだったのよ!それでどんな素材を持ってきたの?」
まずは土結晶。ロックゴーレムとロックエレメントから取れたアンコモン素材。1253個とめちゃくちゃあるな。
「土結晶は希少素材としてはそこまで高くないのよ。強い土系統の魔物からわりとドロップするのよ。それとドロップする魔物が多いのよ」
って事で1つ3千シルです。メティスが買い取るかな?と思ったけど、ワールドマーケットで売ってくれと言われたので、ワールドマーケットに出品しておく。錬金術にも使い道はあるのだが、素材が足りないから持て余す事になるのだって。
次にゴーレムの核なのだが
「これは中々高いのよ!1つ5万シルで売られているのよ!」
413個あるから、少しおまけしてもらって2100万シルで買い取ってもらう事にした。ゴーレムの核×50個でゴーレムの核玉という素材になるのだが、それがまた便利な素材なのだ。
そして、その核玉から〇結晶等の素材を錬金すると属性ゴーレムを生み出せるのだとか。まぁ結晶意外に他の素材も必要だから土結晶は買い取らなかったと言う事だ。とはいえ、ゴーレムの核玉だけでも高く売れるのだとか。
次はガマの油だが
「この素材は錬金術はあまり使わないのよ。だけど調薬をもっている生産職がよく使っているのよ」
調薬は確かエルフとかが得意とするスキルだったな。なんでも、万能薬を作る為に必要な素材の一つがガマの油なのだとか。なのでよく買われるだろうから、これもワールドマーケットで出す。一つ5千シル。
ロックリザードの岩牙に関してはそこまで使い道がないようで、ワールドマーケットで2000シルで出品されている。ただ弓の鏃素材として使えるので、メティスの錬金術のレベル上げに使う為に買い取ってくれるみたいだ。844個を100万シルで買ってくれるメティスは神だ。
ロックタートルの岩甲羅は序盤の防具に使えるみたいで、売れるとのこと。序盤にしたら強いが、すぐに買い替えが来るだろうって事で高く売れる素材ではないらしい。一つ3000シル。ちなみに岩甲羅も鏃の素材になるが、岩牙使ってる方が安いから、売れる売れないで言うなら岩甲羅の方が売れない。だがこれも611個3000シルで、すこしおまけで200万で買い取ってくれた。
あとのコモン素材は普通に売るか。食材系も結構あるから普通に売ろうとしたけど、メティスという幼女の癖に大食漢がいるから、これは全てワールドキッチンに料理にしてもらおう。
………
……
…
って事でコモン素材は売ってきました。割とお金になったな。ゴーレムの欠片2274個にロックトードの岩舌1004個、ロックリザードの岩爪1260個、ダンジョン土竜の爪1522個、銅鉱石1814個と一つ3000シルの魔石・小が1020個で約1000万になったな。やっぱコモン素材とはいえ、ボスの素材はなかなか高く売れるな。
今回メティスに売ったのと、冒険者ギルドで売った金額合わせて、合計で3400万ぐらいになった。まだ土結晶とガマの油がワールドマーケットで売れてないから、売れたらもう少し売上の金額は多くなるだろう。
ちなみにミカさんもメティスに素材を買い取ってもらった。終始こんなに多くて良いのですか!?とか言ってたけど、メティスもこれが適正価格なのよ!と何回も言ってた。
さて、金策の事だが
「メティス、金策の事だけど、何かいい場所あるのか?俺に提案したのだから何かいい場所とか心当たりあるのではないのか?」
「ふふーん!もちろんあるのよ!このエンリットから二つ先の街、魔族領アインスルト!その街の中にあるダンジョンなのよ!」
「ま、街の中にダンジョンがあるのですか?」
「それって大丈夫なのか?」
「大丈夫なのよ!ちなみにそのダンジョンは国が管理しているわけじゃないのよ。そのダンジョンは隠しダンジョンなのよ!」
「隠しダンジョンか!」
やっぱこういうオンラインゲームにはそういうのが付き物だよな!そこで金策するのか!めちゃくちゃワクワクするじゃないか!
「狙うのはボスからドロップするとある装飾品なのよ。それが出れば一攫千金なのよ。まぁ君の事だからコレクション用にもう一つ狙うのだと思うのだけど、蟻ちゃんはどうするのよ?ちなみにその装備品は魔法職専用だから、君や蟻ちゃんにはあまり向かないのよ」
「私は装備スキルあってもそこまで恩恵ないので、金策は遠慮します。ボス部屋の一つ前の階層でレベルを上げます」
基本的に後からサポートする系だからな、ミカさんは。シルクちゃんに防具とかは着せられないし、そこまで重要視してないみたいだ。
「ならちゃちゃっと旅の準備でも始めるか」
「くぅー!ワクワクするのよ!」
「そうですね!」
凄いテンションの高いメティスだ。まぁちょっと詳しく聞いたけど、メティスはもう1年以上、エンリットから先に進んだ事が無いって言ってたからな。
情報は叡智の探求のリーダーと縁があるからそこから仕入れたのだろう。
「じゃ、今から各々が動いて旅の準備、30分後にポータルストーンの近くで待ち合わせなんてどうだ?」
まぁ俺はこの後、オウムライスさんに食材依頼を提供する予定だからな。旅に出るとポータルストーンがある場所じゃないと会うのも難しいし。
「了解なのよ!」
「分かりました!」
さて、俺も早速オウムライスさんに連絡しますか。たぶんまた喜んでくれるぞ!
装備スキルは全てカンストにする予定ですが、ステータス強化・初級を全て集めてると凄い長い話になりますので、金策で一気に集める方向にしました。話数が100いっても、まだ初心者エリアをウロウロしてるとか嫌なので(笑)
それと、メティスの手持ちは普通に〇十億ぐらいあります。1年以上ずっと、錬金術のレベルと金を集めていました。
読んでいただきありがとうございますm(__)m




