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十七話 ダンジョンボスと相性

鑑定についてのちょっとしたお話。敵の体力ゲージは鑑定すると表示されます。既に図鑑登録されている魔物はこの先もずっと体力ゲージが表示されます。


風の草原のダンジョン4階層。入り口からここまで来るのに2時間ぐらい掛かったな。今日はメティスに希少素材渡して、料理クランのオウムライスの依頼を受けて少し話し、ここまでやってきた。ログイン出来る時間は残り3時間ぐらい残っている。


で、風の草原のダンジョンの入り口からこの4階層までそれなりに敵を倒してきた。ちょっとはっちゃけたからな。だがレベルが上がったのはたったの3。2倍経験値期間は終わってるし、そもそもこのダンジョンは二進化目の魔物が来るような場所ではない。


つまり二進化目の魔物がレベル上げをするような狩場ではない。当然初期の魔物より二進化目の魔物の方が、レベルアップに必要な経験値は増えている。なのでこのダンジョンでは正直レベル上げをするなら非効率な狩場である。


さて、ここ4階層なのだが、恐らくボス部屋前なのだろう。他の2階層とか3階層とかは、階段を降りてもポータルストーンがあるだけで、その他は通路しか無かったのだが、ここはいきなり大広間だ。そして一際異彩を放っているのが、大広間の奥にある大扉。


ボス部屋は切り良い5階層かなと思ったが、4階層であったか。まぁ少ない階層で有り難い。また彷徨って探すのは懲り懲りだからな。


大広間には俺しかいない。下の階層では狩りしている人がいたんだが、ここはいないな。エリアボスが周回できるんだから、ダンジョンボスも出来ると思うが、人気無いのかね?まぁ金策とかならもっと先のボスを周回するか。


「じゃ、行きますか」


俺は大扉にゆっくり手を添える。


《ボス部屋へ入場しますか?》


やっぱこの先ボス部屋なんだ。はいっと。ゆっくり大扉が開いていく。扉の先は暗闇で何も見えない。俺はゆっくりだが歩いていく。


すると暗闇から一瞬の浮遊感を感じると視界が切り替わり、大広間に出る。先ほどのボス部屋前の大広間より少し広い。明らかに違うところは、この大広間の中央に大小様々な岩があり、それが山になっている。


俺はその岩の山に近付くと、その岩の山から、赤くて丸い水晶玉の様な物が出てきて、空中に浮かぶ。そしてその赤い水晶玉が怪しくひかり、周りの大小様々な岩が浮かび、赤い水晶玉を守る様に覆いかぶさる。


あっボス登場演出か。しかしロックエレメントみたいな感じかな?


岩はどんどん集まって、人の様な姿を形取る。ただし、大きさは人のそれとは全然違う。


「ロックタートルもデカかったが、これは…」


恐らく俺が本気で跳躍しても飛び越えることが出来ない高さ。まさに岩の巨人。高さ5mはあるんじゃないか?


そして赤い両目がキランと怪しく光り、両拳を突き合わせて戦闘開始の合図だ。


ちなみに、ボス部屋は入ってきた扉から撤退する事も出来るのだが、それまでに与えたダメージはリセットされる。


「さて、どう攻めたもんか」


間違いなくあの赤い水晶玉?みたいなのが弱点なんだろうが、硬い岩に覆われている。剣で攻めてもなぁ


そんな事を考えていると、岩の巨人が近くの大きな岩を持ち上げて投げつけてくる


「――」


「ちょ!?あぶね!」


なんか残ってる岩あるなとか思ってたら投げてくるのかよ!まだそこら辺にいっぱい残っているし止まっていられないなぁ!


まずは〈鑑定〉だ!


・ロックゴーレム

人間の手によって生みだされた魔法生物。コアが周囲のマナを吸収し、蓄える事で戦闘時でも問題無く動く事が出来る。


また気になる単語が出てきたな。魔法生物?マナ?良く分からんが今は戦いに集中だな。


「まぁ結局、剣しか持ってないんだからこれで叩き壊すしかないなっ!〈念動〉!」


念動を発動し、鉄剣をもう一本浮かしながら俺は走り出し、大きな左足に全力で鉄剣を叩きつける。


「〈スラッシュ〉!やっぱ硬いなぁ!」


左足に大きなヒビが入ったが、壊れるまでいかなかったか。だがHPは少し削れてる!コアに攻撃しなくてもHPは削れるのか!なら一旦距離をとってもういっちょ――


「…これは」


すごい迫力だ。少し距離を取った俺の目の前には巨大な鉄球とも言うべき、ロックゴーレムの拳が迫ってきている。避けてもいいが


「受け止める!」


足腰に力を入れ、鍔迫り合う形で踏ん張る。


「ぬおおぉぉー!」


ズザザザザザ――


受け止めた反動で少し後ろに押されたが、押し留まる事ができた。なるほど、これぐらいの力なら何発か直撃しても大丈夫か?まぁ動きもそこまで速くないし、もう一発も被弾することはないと思うがな。じゃ、あとはサクッとやっちゃいますか。


………

……


って事でサクッと……ではないが倒しました。一言で言うと面倒くさいだな。ロックゴーレムの攻撃は単調で離れていると近くの岩を投げ飛ばし、近付くと殴ってくる。


左足を集中して攻撃すると、左足が壊れてロックゴーレムは体勢を崩し倒れた。この時にコアを守る場所に攻撃しまくれば、岩は禿げてコアが剥き出しになるのだが、一定時間経つとそこら辺の岩を引き寄せて左足を復活させる。もちろんコア辺りの削った岩も修復されてた。


つまりこれギミックでさ、右足か左足攻撃しまくったら壊れてダウン、その間にコア部分を攻撃して岩を壊し、コアを攻撃すると大ダメージなんだと思う。


でよ、何で面倒くさいかというと、俺の鉄剣が相性悪くてロックゴーレムがダウンして修復するまでの間で、コア周辺の岩を削り取る事が出来ないのよ。圧倒的に火力と人数が足りない!で、倒すまでに10分掛かりましたわ。


「ふぅー……どうすっかなー」


ロックゴーレムを鑑定した結果、やっぱり4つ目のドロップ品があるみたいなんだよな。4つ目のドロップ品は今のところ装備品確定みたいな事が攻略サイトに書いてたし。


だが、今の討伐タイムだと1時間で6匹ぐらいか?もし4つ目のレアドロップ品が装備品で、しかも装備スキルが付いているのなら、スキルカンストやコレクション用を掘るまで2週間ぐらいは掛かるかもな。


時間はあるから良いのだが、早く狩る事が出来るのなら、当然そっちの方が良い。


困った時はメティスさんに!と思ったが、最近頼りすぎなので今回は自分で調べるか。


ちなみにドロップ品はロックゴーレムの破片、土結晶(アースエレメンタル)だった。ゴーレムの破片はゴミっぽそうなんだが、土結晶とかレアっぽくないか?だがこれでも希少素材ではないのだ。


ロックゴーレムを倒すと大広間の中央に光の柱が出現していて、その中に入るとボス部屋の広場に戻ってきた。エリアボスと違って、こっちは光の柱で帰って来るのか。ちなみにダンジョンボスを倒したからといって宝箱出てきた!なんてのは無いです。


さて、戻ってきてまずやること、それは――


《ボス部屋へ入場しますか?》


はい!またゆっくりと大扉が開き、俺は扉の先の暗闇へ。そして目の前にロックゴーレム。ボス登場演出は2回目以降はオフにしてるからいきなり岩巨人が目の前にいるのはちょっと怖い。だが、やはり何回でも周回できるな!


俺は大扉に戻り撤退を選択して戻る。さて、どうやってロックゴーレムを早く倒すかなのだが、やはり相性から調べるか。


相性というのは、魔法についての話になるとよく聞く。水が火に強く、火が風に強く、風は土に強く、土は水に強いみたいな。これはゲームによって違うくて、火が土に強い場合もあるし、この中に雷が入って水に強く土に弱いみたいなのもある。


もちろんこのゲームにも魔法相性はあるんだけど、今は武器の相性について。


このAWFはどの魔物にどの武器が良いみたいなのは基本的にない。だけど一部の魔物にはどの武器が効きやすくて、どの武器が効き難いというのがある。


例えばロックゴーレムや鉱石系の魔物に斬撃系が効き難く、逆に鎚等の打撃系が効きやすい。斬撃耐性みたいなのが付いてると思うんだけど、AWFの魔物は鑑定してもスキルは表示されないんだよな。


だが、武器の相性はわりとイメージ通りだったりする。硬い物は斬るより叩く、柔らかい物は叩くより斬る。なのでロックゴーレムに関しては叩く方が良い。


まぁそれは分かってたのだが、問題は本当に武器を変えたら早く倒せるのかである。で、調べた結果なのだが武器が変わるだけで結構違うみたいだ。


斬るから叩くにする事で、ほとんど攻撃が通らなかった敵を苦労無く倒せるぐらいには違うのだとか。だが、自分の得意武器から、相性云々でわざわざ武器を変更する者はほとんどいない。


それは何故か。このゲーム、パーティを推奨しているから。ロックタートルもそうなんだが、パーティ練習用の敵がいるくらいにはパーティゲームだ。ちなみにパーティは5人まで組むことが可能。


で、最大5人組む事が出来るのだから、わざわざ相性有利な武器に変えなくても、仲間がそこをカバーしてくれるのだ。つまりごちゃごちゃと調べながら自問自答をした結果、俺はカバーしてくれる仲間もいないボッチだから、黙って武器変えろって事だ。


「はぁ…じゃ、一回帰りますかぁ」


まずは武器屋に行ってみるか。いい感じの武器があればいいが。



本当はサクサク進みたいですが、細かい説明とかいれると話のテンポが遅くなりますね。でも長編を目指してるので、サクサク進めるところは進みたいですね(願望)。まぁいつも調子に乗って書きすぎてしまいますが…


読んでいただきありがとうございますm(__)m

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