十四話 プレイヤークエストとステータス更新
今回の話でどうしてもステータスを更新したかったので少し長くなりました。すいません…
「そうそう、先に希少素材を買い取ってあげるのよ。確か森熊の希少素材って爪なのよね?」
「そうだな」
「ワールドマーケットの相場は爪1つ2千シルなのよ。だからその2倍で買い取ってあげるのよ。いくつあるのよ?」
「いいのか?543個あるけど」
「ごっ!?…分かっていたのだけど、希少素材のドロップ確率もおかしいのよ」
「ちなみにどれぐらいと思った?」
「まぁ狩ったのが811匹だから200〜300個ぐらいだと思ってたのよ。まぁでも全て買い取るのよ」
で、メティスからトレード申請がきたのでそれを了承。森熊の爪543個をトレードに出してと。メティスからはちょっとおまけをしてもらって220万シルで買い取ってもらった。
「ありがとう。でもいいのか?儲けがないんじゃないか?」
「希少素材を使っての錬金は、錬金レベルの経験値が多くもらえるからいいのよ。それに利益は少しだけどあるのよ」
「そうなのか?何を作るんだ?」
「中級者向けの矢を作る予定なのよ。材料は木材と羽根と鏃になりそうな素材」
鏃になりそうな素材?ずいぶん曖昧だが、結構色々あるのだとか。ちなみに木材と羽根も色々あるくて、使う素材のレアリティで矢のレアリティだとか、矢の攻撃力が変わる。
今回使うのは森熊の爪と怪力バードの尾羽根がアンコモン、トレントの木材がコモンになっているので、アンコモンの矢が出来るのだとか。
で、ワールドマーケットで怪力バードの尾羽根が1枚4千シル、トレントの木材は1丁3千シルだ。
で、これを100個ずつで考えると、爪、尾羽根、木材100個ずつで110万シルだ。錬金では爪1、尾羽根1、木材1で矢は3本できる。つまり素材が100個ずつあるなら300本矢が出来る。
「今回は高品質は狙わないから普通に作るのよ」
「ちょっと疑問だが、品質ってどうやったら変わるんだ?」
「手動か自動かの違いなのよ」
「えっそれだけ?」
「そうなのよ。確実ってわけじゃないけどかなりの確率で高品質になるのよ」
そうなのか。もう少し詳しく話を聞いてみると錬金は錬金釜というので錬金をするみたいだ。その中に素材を入れて火の調節をしながらよくかき混ぜるのだとか。なんかゲーム感覚みたいなんだって。
1つの素材は最大10個まで入れれるので、矢の場合は1回で30本作れるという事だ。レアリティが高い素材の錬金は、火の調節を頻繁に変えたり、かき混ぜるスピードも適度に変えないといけないらしい。
メティスから言わせてみればそこまで難しくないと。ただ、錬金は1回で5分ぐらい掛かるのだ。これは素材がレアでもレアじゃなくても一緒で、入れる素材が少なくても多くても出来上がる時間は変わらない。
で、これがなかなかに面倒で、大量生産したくても1つの素材を10個ずつしか入れれない。爪が543個あるという事は、最低でも54回錬金しないといけないのだ。
そこで活躍するのが自動モード。素材は幾らでも入れれて、勝手に錬金してくれるのだ。ただ、高品質は絶対に出来ないのだとか。
「確かに高品質の方が高く売れるのだけど、矢の場合はそこまで値段変わらないのよ。それに私はお金に困っていないのよ」
ちなみに矢の品質が普通と高品質では矢の攻撃力が違う。回復ポーションだと回復量が違う。
錬金の経験値はもちろん手動でやる方が多くもらえるのだが、大量生産で自動生産してても経験値は貰える。もちろん手動よりかは少ないが。だが、希少素材は普通の素材より多く経験値を貰えるので、錬金のレベルを上げるには希少素材を使った自動生産が一番効率が良い。まぁ希少素材を大量に確保出来ればの話だが。
錬金は商業ギルド内で借りれるのだが、持ち運び用の錬金釜もある。ストレージ内に錬金釜を入れても、錬金はそのまま止まること無く自動錬金され続けるみたいだ。なかなか便利!俺も錬金術取ったら自動錬金出来るのか?と言われたら無理。
錬金術って進化スキルじゃないのだとか。つまりカンストがない。いや、あるかもしれないがまだ誰もカンストに辿り着いてない。
で、自動錬金はLv150からで、持ち運び錬金釜はLv300から解放されるんだって。レベル300にもなれば、次のレベルアップに必要な経験値の量がかなり必要になる。
「進化しないスキルってそこまでレベル上がるのか」
「私も持ち運び錬金解放されたのは最近なのよ。だけど、レベルでまだまだ解放されていないレシピは多いのよ」
「やり込み度半端ないな」
ちなみに今回作製する矢は100本束で40万シルで売れる。爪、羽根、木材100個ずつだと10万シルの利益しかならない。
《プレイヤーの皆様へお伝えします。プレイヤー名【匿名希望】が初めてフィールドボスをテイムに成功しました》
「えっ?」
「ふむ」
「何か声が聞こえたんだけど」
「ワールドアナウンスなのよ」
「なにそれ?」
「そんな事も知らないの?仕方ないから教えてあげるのよ」
しゃあないだろ?俺こういうゲーム初めてなんだから。まぁ簡単に言えば、プレイヤーが偉業を達成すればアナウンスされるのだとか。
例えば、プレイヤーで初めて二次職や二進化したとか、初めてクランを立ち上げたとか。こういうワールドアナウンスには初ボーナスがあるみたいだ。だがそれ以上に、有名になれるという事で狙ってる人が多いみたいだ。
匿名希望と書いてたが、あれは名前ではなく、目立つのが嫌という者も当然いるので、設定からイベント等で名前を伏せれるのだ。俺も伏せておこう。
「なるほどなぁ」
「ワールドアナウンスなんて久しぶりに聞いたのよ。それにしてもフィールドボスをテイム出来るなんて初耳なのよ」
テイムってアレだろ?従魔使いという、魔物を仲間にして戦う職業。
しかしフィールドボスすらも仲間に出来るなんてすげぇな。フィールドボスにまだ会ったことないけど、ボスなんだから強いのだろうな。メティスとワールドアナウンスについて話しているといつの間にか冒険者ギルドに着いていた。
早速、冒険者ギルドの中に入ってクエストボードに向かう。やっぱメティスを肩に乗せてるから目立つな。それはそうと色んなクエストが貼られているな。
「君、もう一つ右のクエストボードを見るのよ。プレイヤークエストはそっちなのよ」
クエストボードは二つあって、俺が見ていたのはNPCクエストだった。なるほど、そういう感じに分けられているのか。俺はもう一つのクエストボードの前に立つ。
「ふーむ…あまり良いクエストが無いのよ」
俺もちょっと気になってたから色んなプレイヤークエストを確認していく。なんかよく分からん素材とか、凄そうな素材が多いな。求む不死鳥の涙とか聖亀の甲羅とか。いつかこういう魔物と戦うと思えばワクワクするな!
あとは装備品というより装飾品を求めてるクエストとかもあるな。依頼受ける前に個人チャット送ってくださいだと。装飾品の報酬となるの結構良い報酬を用意しないといけないから、その相談かな?
ん?これは?俺は1枚のクエスト用紙を手に取る。
「ん?なんかやりたいクエストでもあるのね?」
「まぁうん。これ」
「ほぉ、食材の提供なのね。納得なのよ」
俺が手に取ったのはどんな食材でもいいので提供して欲しいというプレイヤークエストだ。俺は依頼用紙を受け付けへ持っていって受注する。
受注すると依頼者にも連絡がいくみたいで、すぐにこちらへフレンド申請が飛んでくる。まぁフレンドコールで話したほうが早いって事なんだろうな。
じゃ、サクッと承諾する。すると案の定フレンドコールが来る。
『あっどうもー』
「あっこんばんは」
『私は依頼者のオウムライス。依頼を受けてくれてありがとう!』
なんか凄く癖のある名前だな。オウムとオムライスが好きなのかな?
「いえいえ。食材が結構余っているので。俺はどうしたらいいですか?いまエンリットにいます」
『ごめんねー、いまちょっと手が離せなくて、30分後にエンリットの銅像前でいいかな?』
「俺は構いませんよ」
『ほんと!?ちょーたすかるよ!じゃ、30分後にね!』
と、フレンドコールが切れる。なんかちょっとギャル味があったな。
「依頼は無事受けれたの?」
「あぁ。銅像前で待ち合わせだ」
「じゃあ私はそろそろ行くのよ。また希少素材が集まったら言うのよ!」
メティスがストレージから丸い石?を取り出し、それを手で握り潰すと、右肩に座ったていたメティスが消えた。えっ?どういう事?まぁそろそろ行くって言ってたからワープしたのかな?
今の事についてはまた今度聞けばいいや。俺は銅像前に行くか。オウムライスが来るまで時間があるからステータスを更新しようか。
ステータスを見ると既にレベルがカンストしてた。やはり811匹分のエリアボスに経験値2倍ブーストだからな。
種族名の横に進化という項目が出ているな。先に進化してステータスを弄るか。俺は進化項目をタップ。
《進化に必要な条件を満たしています。進化をしますか?》
はいっと。はいを押すと俺の体が光る。お?おぉー?全然まぶしい光じゃないんだけど、街中だとちょっと恥ずかしいのだが。光が収まるとすぐに変化は気付いた。俺の鎧が涅色(茶みがかった黒色)に変化していて、ちょっと全体的にゴツくなったな。
で、魔物進化は人間種族での二次職にあたるのだけど、魔物進化と二次職では明確な違いがある。それが、人間種族が二次職になるとSP50貰えるのに対して、魔物種族はSPを貰えない代わりに体力とMP以外のステータスがオール20UPする。
これが最終的に魔物のステの方が高くなる理由だ。人間は自由に振れるSPを10レベル分だが、魔物は代わりに24レベル分のステータス強化が見込める。
まぁステータスが最終的に高くなるというだけで魔物が人気なのかと言われれば違うが。リリース開始されてすぐ、魔物が希少種と間違われて狩られる前であってもやはり人間種族が多かった。
それは何故か、街に入れないというのも理由の1つなのだが、もう1つ理由がある。種族には得意不得意なスキルがある。
ドワーフが鍛冶を得意とし、調薬が苦手な様に、エルフは鍛冶が苦手で調薬が得意みたいな。
この得意不得意なのだが、魔物種族は圧倒的に不得意が多いのだ。俺のリビングアーマーでいうと、鍛冶は熱を使うので溶けるという意味で不得意。裁縫は俺の手が鎧という事で不得意みたいな理由がちゃんとあって不得意にされているのだ。もちろん調薬も不得意である。俺の種族以外の魔物もなんやかんや理由をつけられ不得意なスキルが多くなっている。
不得意なスキルは取得出来ないわけじゃないが、SPを多く使う。だが、人間種族はこの不得意スキルが少ないのだ。ほとんどの適性を持っているからこそ、色んなスキルに少ないSPで取得出来る。まぁそれでも色んなスキルに手を出しすぎると弱くなってしまうのだが。
これが人間種族と魔物種族の違いだ。さて、では進化もした事だし、ステータスを強化していこう。
まず64レベル分のSPが320ポイントある。ステータス強化系スキルがカンストしているので、スキル取得一覧にステータス強化・小の進化スキルが出ている。ステータス強化・中だ。これ1つでSP5。ステータス強化全て進化させるので40ポイント消費する。
これ1つでレベル1分のSPか。今はいいが、これ大とかその先があるならSPの消費半端なくなるんじゃね?まぁその分恩恵がヤバいからなこのステータス強化。
取り敢えず残ったSPはATK、VIT、MIDに振る。ATKにはSP94を振って、VITとMIDは93ずつ振る。で、いまのステータスはこんな感じ
■名前:ルヴァンシュ
■Lv:36→100→0
■種族:リビングアーマー→リビングナイトアーマー
■ステータス
HP : 378→875(+200)
MP : 248→517(+100)
ATK: 101→272(+110)
VIT : 94→264(+100)
INT : 36→116(+100)
MID : 91→261(+100)
AGI : 45→122(+110)
LUK: 33→110(+100)
■スキル
◆ユニーク
【超運】
◆戦闘
【剣術Lv51】
◆魔法
【空間魔法Lv1】
◆ステータス強化
【体力強化・中Lv0】【MP強化・中Lv0】【物理攻撃力強化・中Lv0】【物理防御力強化・中Lv0】【魔法攻撃力強化・中Lv0】【魔法防御力強化・中Lv0】【俊敏強化・中Lv0】【運強化・中Lv0】
◆回復・防御
【HP自然回復Lv69】【MP自然回復Lv85】
◆隠密系・感知系・鑑定
【忍び足Lv122】【鑑定Lv9】【気配遮断Lv89】【魔力遮断Lv89】【隠密Lv89】【隠蔽Lv89】【気配察知Lv42】【魔力察知Lv42】
◆特殊
【激運Lv103】【魔物誘引Lv55】【美顔Lv1】【釣りLv1】【魔物図鑑Lv5】【素材図鑑Lv5】【解体Lv110】【高速思考Lv53】
◆種族固有
【防具吸収】【念動Lv76】
◆装備
武器:鉄剣
頭 :リビングナイトアーマーの兜
体 :リビングナイトアーマーの鎧【体力強化(鎧)・小LvMAX】
肢 :リビングナイトアーマーの脚鎧グリーブ
装飾品:風の指輪
■2200000シル(銀行500,000シル)
■残りSP0
まず気になるのはLvと種族だな。一度カンストから進化したからレベルが0なんだろうけど、普通はレベル1からじゃないのか?まぁレベル0から100だとSPが500貰える計算になる。1からじゃなく0からちゃんと上げなさいって事なんだろうな。
種族に関してはリビングナイトアーマーだ。動く騎士の鎧ってとこかな?ならちょっと前の俺は騎士っぽかったけど、騎士の鎧ですら無かったのか。洞窟とかで生き倒れた鎧みたいな感じだったのかもな。
ステータスはかなり上がっている。やはやステータス強化系の恩恵が凄まじいな。ステータス強化は全部中になっている。レベルも0からだな。でもステータス強化小で上がった数値はちゃんと反映している。
剣術はそこまで上がっていない。森熊はスラッシュ3発で倒せたからなぁ。確か剣術は1万回ダメージを与えるとカンストするんだっけ?やはり俺の火力が高すぎてそこまで経験値得られなかったのだろう。
空間魔法に関しては……うん。いつか上げる。空間魔法の最初の魔法はストップなんだよ。これ生き物に対して使えたら最強じゃね?1秒でも生き物を止めれるなら使い所めっちゃあるよなと思って説明見たら生き物には使えないって。だから今は放置してる。
自然回復系は結構上がったか。ダメージ覚悟のゴリ押しでスラッシュばかり使っていたからな。まぁ少し止まらないと経験値を得られないというのが少し面倒だが。自然回復系はやはりMPの方がレベルが高いと。ゴリ押しだが、そこまでダメージは痛くなかったからな。ダメージが少ないということは経験値を得られる時間が少ないって事だ。
忍び足はめっちゃ高い。まぁ常に発動してるからな。隠密、隠蔽に遮断系も森熊の戦闘や街以外は常に使っているから結構上がっている。察知系はそこまで上がってない。原因は魔物誘引だな。敵を察知するもクソもワラワラ集まってくるからな。目視で確認した方が早いんだよ。
鑑定なんだが、これ地味に上がり辛いんだよな。一度鑑定すれば図鑑に登録されるからそこまで使う機会がないんだよな。それにアンコモン以上しか基本的に鑑定しないし、人に使うのはマナー違反だし。何にせよ上げ辛い。
魔物図鑑と素材図鑑は恐らく新たに登録されるとレベルが上がるんだろう。まぁ素材図鑑に関してはあまり積極的じゃない。
激運はかなり上がっている。やっぱ敵を倒した数でレベルが上がるのかな?それで言うと解体もかな?スキルの中でレベル100を超えてるものが何個かあるけど、こういうのは進化しないスキルなんだろう。
念動も順調に上がっているし、高速思考も途中から取得したとはいえ、結構上がっているな。釣りはまぁ機会があればって感じかな?
で、リビングナイトアーマーの鎧にちゃんと【防具吸収】で食べたスキルも付いてる。進化して消えたらどうしようとか思ったが大丈夫だった。
よし、取り敢えずステータス確認はこんな感じでいいか。…え?美顔?そんなスキルあったっけ?
ステータス確認も終わったし、後はオウムライスさんを待つだけだな。その後は当然またレアな素材か装備を狙いに行く。楽しみだな!
読んでいただきありがとうございますm(__)m




