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一話 プロローグ

VR系の話を書きたくなったので書いていきます。いずれ最強になるお話です。質問がある場合は後書きから読んでください。よろしくお願いしますm(__)m


蒐集家(コレクター)。趣味や研究として特定の分野の物を集める者。


確かに研究として特定の分野の物を集める人はいるのだが、趣味で集める人の方が多いイメージだ。


俺こと福島集人(ふくしましゅうと)も趣味で集めてる方だな。子供の時は()()()だったが、大人になればやはり価値が高く、レアな物を集めたいと思うようになった。今では蒐集家だ。


昔から蒐集家がいて、蒐集家にもいろいろな者がいる。壺や皿等、骨董品を集める者。絵画等、美術品を集める者。中には切手を集める者もいる。


最近はトレーディングカードすら集める蒐集家もいて、俺もその一人だ。


俺が小学生の時に始まったアニメで、そこから人気が出てトレーディングカードと流行っていった。


俺と同じ同級生は主にカードゲーム目的で集めてたと思うのだが、俺は小学生の頃から蒐集家として目覚めてたのだろうな。


子供ながらして、キラキラしてかっこいい、出来るだけ傷つけないようにと宝物として保管していた。


今ではそのカードは何百万、高ければ何千万とかの値段もするカードがある。まさか趣味で集めてた物がこんな値段になるなんて人生何があるか分からないもんだ。


とはいえ、最近は蒐集家みたいなカードを集めたりするのは無理な話だ。それは何故か、会社が忙しいからだ。


いや、忙しいというよりブラックすぎて休みの日も疲れて何も出来ないということだ。


それに最近は精神的にもな…。俺の会社は週6で日曜日だけが休み。まぁそれはいいが、定時で上がれることはまずない。


毎日残業で定時には絶対にタイムカード切られるので残業手当どころか労働時間にすらなってない。


毎日体が辛いのに、それに追い打ちをかけてくるのが出来の悪い後輩。3年前に社長のコネで入社してきた社長の息子だ。


社長の息子だが何だか知らないが、本当に何度も同じミスをする。何度注意してミスしないように丁寧に教えても間違える。そしてそのミスは全て上司の俺にしわ寄せがくる。ひどい時は休日出勤すらしてリカバリーをする。


そんな生活を続けて俺はもう我慢の限界が来た。


「今月いっぱいで退職させてもらいます」


入社してから10年。最近はまともに寝ることすら出来ず、病院からもこれ以上その環境にいると精神が壊れますよと言われた。


もちろん社長には止められたが、俺は残る気はない。つか止めるならお前の息子を何とかしろ。俺が何度も社長に息子の改善を言ったが聞きやしない。


俺が辞めるって事で他の人は残念そうにしてたけど、しかたないよねと同情もしてくれた。まぁ俺の環境も悪かったが、他の同僚もそうだからな。


直感的にこの会社長く続かないだろって思ったし、その内同僚も辞めるんじゃないのかな?


で、苦しくもありもうすぐ地獄から解放されるという高揚感で何とか乗り切り勤務最終日。俺は同僚と話してた。


「集人、お前明日からどうするんだ?」


「どうするって、そりゃしばらくは療養するよ」


「そうか。だが毎日それじゃ気が滅入るだろ」


まぁ確かにな。最初はいいが、毎日何もせずダラダラしてると気が滅入りそうだ。


「まぁそうだな。だけど趣味みたいなもんも…あるっちゃあるがな……」


昔はトレーディングカードを集めてたけど、今更集めてもついていけない気がするな。それに明日から仕事がないんだ。あまりお金の掛かる趣味はな。


「ならお前、ゲームに興味ねぇか?」


「ゲーム?」


「あぁ、最近のは凄くてな。特に〈Another(アナザー) World(ワールド) Fantasy(ファンタジー)〉ってのが面白い」


「すまん、分からん」


そもそも仕事が忙しすぎてそういうのに触れる機会がなかったんだよな。しかし、もう1つの異世界か。


「まじかよ!?いますげぇ人気のゲームだぞ!」


「と、いわれてもな…」


「まぁいい。で、そのゲームだが、VRなんだがそれぐらい知ってるだろ?」


「おい馬鹿にするな。VRぐらい俺も知ってる」


最近はVRというより科学が発達して、VRヘッドギアで視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を疑似再現出来るようになっている。こういうのをフルダイブ型VRというのだったか。


これによりゲームはもちろん、医療やAIも発達したのだとか。色んなフルダイブ型VRゲームがあるのだが、その中でもアナザーワールドファンタジーというゲームが頭一つ飛び抜けて面白いらしい。


アナザーワールドファンタジー、通称AWFは文字通りもう一つの異世界で、その世界では何をしてもいい。


それこそ冒険者になって世界を開拓するのもよし、店を開いて経営するのもよし、農業をしてのんびり暮らすのもよしということだ。


何をしてもいいって事はもちろん悪事も出来る。PKは推奨されてるし、物を盗んだりそれこそNPCを殺すことさえ出来る。


まぁ過度な粘着をすればGMが対処するし、NPCを殺せば国から追われたりするから、リスクを恐れない者だけやればいいとの事だ。


「そのゲームには珍しい武器とか防具はあるのか?」


「そりゃもちろんだ。AWFの世界に1本しかない武器もあるぐらいだ」


「そうか」


ふむ。何でもしていいというならその世界で蒐集家になるのもいいな。俺はかっこいい武器とか防具は大好きだからな。


色々珍しい武器とか防具を集めて眺めたりするのもいいな。俺はこの時点で結構乗り気なんだよな。


「分かった。落ち着いたらやってみるよ」


そんな事を話していると昼休みが終わり、滞り無く引き継ぎ等が完了し仕事が終わる。まぁ最後の最後まで社長が残ってくれとうるさかったが。


あとは同僚に羨ましがれたな。俺は妻と子供がいるから簡単には辞められないだって。独り身でよかったよ。


今日で仕事が終わりという事もあって、帰りに美味しい物を買ってパーティーでもしようかと思ったが、疲れてるからすぐ家に帰ることにした。そして布団に寝転がるといつも寝るのに時間が掛かるのにそのまま寝てしまう。


………

……


ピピピ!ピピピ!


「…はっ!仕事!」


俺はその目覚ましの音で飛び起きた。そして布団から出たところで気付いた。


「そうか…俺やめたんだったな」


呟きながら俺は布団に入りなおして二度寝するのだが


「んー…寝れないな。昨日は今日から仕事が無いって事で安心?してすぐ寝れたのにな」


長年仕事してたからずっと布団の中でボッーとしているのは落ち着かないな。そうだ昨日同僚が言ってたやつ、ちょっと見に行くか。


俺は早速着替えて、家電量販店に行く。ついでに朝食を何処かですませるか。


ってなわけでやってきた家電量販店。少し遠いけど大きい店だからここにあるだろ。VRのヘッドギアは家電量販店で取り扱ってるのは知ってるんだよな。


近くの店員さんに聞くとパソコンが売っている場所の横にVRヘッドギアがあるとのこと。で見つけたのが


「5万ぐらいか。色等バリエーションはあるがどれも性能は同じと」


そう呟きながら少し歩きながら見てると


「…ん?何だこれ?VRヘッドギア専用の筐体?」


人一人が足を伸ばしてもまだ少し余裕があるぐらいの個室スペースがあるカプセルベッドみたいな筐体がある。


VRヘッドギアは別に筐体が無くても遊べる。自分のベッドや布団の上でも使えるのだが、専用って事は何か特別な要素があるのか?


そんな事を考えていると横から声をかけられる。


「お客様、こちらが気になりますか?」


「えぇ…まぁ。VRヘッドギア専用と書いてますが、これが無くてもVRヘッドギアは使えるのですよね?」


「はい、問題無く使えます。ただ、ゲーム等によるVRヘッドギアを長時間の使用ですと、従来のベッドや布団では腰等を痛めてしまいます」


「その為のVRヘッドギア専用の筐体ですか」


とはいえ、その為だけに買うのはな…。


「もちろん他にも効果がありますよ。主に不眠症改善、リラクゼーション効果、自動洗浄と自動乾燥、使用者の健康状態の把握と緊急時の外部への連絡などですね」


不眠症改善はいいな。それにリラクゼーション効果もな。ってかこの筐体、自動洗浄と自動乾燥機付いてるの!?つまり中のマットレスとかシーツとか枕はボタン一つで洗濯され乾燥されるのだとか。完結してて凄い進んでるねぇ日本。


ちなみに洗濯モードにしてると、中の濡れたらヤバい機器は筐体の中にある収納ペースに仕舞われて、一切水を通さなくなるとか。


筐体の上に水を入れる場所があり、一定の水を入れると洗濯モードが出来るのだとか。あとは乾燥させたら水を入れた場所から水蒸気が出ていくようになってるとか。まじで構造は分からん。


使用者の健康状態とかの話は詳しくきいてみると、筐体にはCTスキャン機能が付いてて、使用者の健康状態を把握するのだとか。


医療や科学、VRが発達したおかげでCTスキャンも個人が持てるぐらいの値段になっている。とはいえ何百万とかの話だが…。


緊急時の外部への連絡はVRヘッドギアにも付いてるが、筐体の場合は何処が悪いのかを把握して連絡するので、医療側が原因を探して対処が遅れるなんて事は無いのだとか。こう聞くと凄いところまで医療や科学は発達したのだなと実感する。


で、その筐体なのだが


「お、おぉー!なんだこのめっちゃふわふわな材質は!」


「横になってみますか?」


「いいのですか!?」


「はい!」


と横になってみたのだが…あっ駄目だこれ。落ちてしまう。雲の上に寝転んでるような……


雲の上に寝転んだこと無いだろって言われそうだが、でも言葉に表すならそれがしっくりくるというか。


少し堪能して、筐体の外に出る。その寝心地で俺は既に買う気でいるのだが、その値段が


「に…250万……」


くっそたけぇ!いやまぁCTスキャンとかの機能付いてれば当然だし、これでも全然安い方なのだろう。


まぁ普通に買えるんだよ。普通に買えるぐらいの貯金はあるし、250万ぐらい払っても全然大丈夫だ。とはいえだ、今までこんな高い買い物をしたことがないからな。


結局悩んだ結果買いました。VRヘッドギアと筐体で255万。鼻血出そうになった。まぁでも健康状態とかすぐに把握できるし、それは良い事だ。


VRヘッドギアにも緊急時の外部連絡は付いてるけど、原因を探すために対処が遅れて亡くなりましたとか、後悔してもしきれないしな。自分を守るという事で必要な出費と考えよう。


VRヘッドギアと筐体は後日店側が届けてくれるとの事だ。楽しく待っていよう。


・ゲームの途中で異世界転生~頼れる仲間(NPC)とまったりスローライフを目指します!~は続きは考えていません。理由は自分の書きたいものとは違う感じになってしまったからです。最初から書くのも面倒ですし、途中から修正しても矛盾や話の食い違いが生まれるのでしません。あのまま進めるのもいいですがモチベがないです。

・この作品は定期的に話を投稿しますが、リアルが忙しいので不定期投稿になります

・この作品は妄想だけで書いているので話が詰まってしまうと、投稿に時間が掛るかもしれません。ご了承ください。

・この作品は色んな小説等を読んで参考にさせていただいた所もあります。

・質問や誤字報告があれば気軽にお願いします。

・小説を書く事に関しては初心者なので色々拙いところがありますがよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
あらすじで主人公が主人子になってる部分がありますよ。
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