あの蝶の様に。
いつだったか夢を見た。
そいつは、ギターを持って歌っていた。
その後ろには、3人のバンドメンバーと舞台袖には、もう1人のバンドメンバーがそのバンドをフォローしていた。
俺は観客として、そのバンドを見ていたんだ。
俺は、そこに行きたいと思った。
ライブハウス全体が揺れるのを感じた時は、最高だった。
ここに俺はいるんだって思えたし、隣の知らない人達とも楽しさを共有してしまう、この場所は特別なんだと実感した。
その舞台に今俺は、まだ立ち続けている。
あの日の見た夢の続きを自分で、描き続けている。
みんなは、どうなんだろう。
雄太は、仕事辞めて大丈夫だったのだろうか。
急にこの世界にやってきて、1から楽器というものに触れて、半年たらずでここまで来て俺の知らない所で、相当努力してるのだろう。
今度また、飯でも奢ってやろうとおもう。
蒼馬は、蓮弥とうまくいってるのだろうか。
ドラムさばきは、ここ半年で格段にうまくなった。
いつも、俯瞰して意見を言ってくれて助かっている。
もう、Flapには、なくてはならない存在だ。
蓮弥は、もう長い付き合いになる。
ある程度は、こいつの考えてることはわかるし、きっと蓮弥も俺のことをわかってくれている。
Flapの音の色は、もう蓮弥がいなければできないものになっている。
姫星は、どこまでいくのだろうか。
彼女には俺達を置いていきそうなほどの、カリスマ性がある、音楽も人としても。
出会った頃に言っていたな、「武道館に行くのが夢」。
今の今まで忘れていたけれど、姫星にも夢があったんだ。
あの時の俺は、何を見ていたのだろう。
どこか遠くを見すぎて、だらだらと今を生きていた。
見る方向が違っていれば、離れて行く人だっている。
今、このメンバーはきっとまだ、同じ場所を見つめている。どこまでいけるかは、わからない。
でも、いける気がする。
あの場所へ。
始めよう。最後の曲を。
アンプが高い音を上げる。
【ガウラ】
I looked up at the sky and decided to take the plunge
The tracks had faded
I sure wanted to be that guy
That dream never went away
Every |time I suppress my emotions
What did you want to become when you grew up?
Are you ready?
Pleasedon't hurt me
It's not too late
Pleasedon't hurt me
Time goes on
Pleasedon't hurt me
That's a valid reason
out of reach
This is probably the last time
Sometimes I want to scream
You can't go back to the past
It sways gently
Memories fade
It sways gently
It might arrive
Wishes alone won't make it happen
Who cares?
Pleasedon't hurt me
It's not too late
Pleasedon't hurt me
Time goes on
Pleasedon't hurt me
That's a valid reason
Pleasedon't hurt me
You can be yourself
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「ありがとうございましたぁー」
俺達は歓声と拍手の中、舞台袖へとはけた。
「なぁ、サウロ!!これからだよな!」
姫星が俺の背中をバシっと叩いた。
痛くはないが、熱さを感じる。
笑顔と一緒に、遠くを見る姫星の横顔は俺のより先を見ている気がした。
「あぁ、そうだな」
俺は、高く空を見上げた。
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少しでも、いいと思って下さったら応援、星☆評価等どうぞよろしくお願いいたします。
また、次回はミステリーものを書こうかと思っております。ねこまんまを忘れないでほしいです。
でわでわ




